堂本香織です

71名無しさん
2022-03-27 20:06:20
ID:pRhHOYu.(sage)

最も理解が難しいのが、最終話「こけら」です。

岩倉具視役を言い渡された「私」が、本日初となる劇場で岩倉具視役を全うすることができたことに満足しながら打ち上げの席で「ガツ」を「ガツガツ」食っていると、ポケットの中に「杮(木の削り屑)」を発見し、それを持ち帰って「神棚に飾ることにした。」という話です。
 
何故「岩倉具視」なのか?岩倉具視を演じることにおいて何があったのか。小説ならば普通、ここを描かなければわざわざ「岩倉具視」という「実在」の固有名を出してくる意味がわかりません。まるで芸能人がブログで近況報告でもするようなノリで書かれたこの文章は、そこをさらっと無視してポケットに入っていた「木片」に読者の注意を向けることで、「これは小説だ」という前提で読んでいる読者に肩透かしをくらわせます。
  
やはり、この作者(素直氏)には「悪意」があったのです。
 
「こ、これが『煽り』というやつか!」
 
そう気付いた時には、もう手遅れでした。(←何が?)
  

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