【陰謀論について】
陰謀論は、人々の信心があってはじめて影響力を持つものです。
人間の信心とはとても恐ろしいもので、
例えば、集団Aが信仰していた神bの存在が、論理的な証明を持って否定されたとする。
然し神bは存在するものとして信仰していた彼らが直ぐに受け入れられるハズがありません。
「いや、神は論理を超越した存在だから居ない訳が無い。」
「そんなものアテにならないわ!」
などと、屁理屈を捏ねるなどして反発します。
彼らは失うのが怖いのです。
信仰とは、言わば他への依存です。
神への信仰心を持て!神の教えは守りなさい!
今まで信じていたものは、信仰者のアイデンティティに深く連関しているので、簡単に捨てるわけにはいきません。
「今まで信じ続けたものが、嘘だったの?」
その人の前に唐突に垂れてきた蜘蛛の糸は、触れられることも無くハサミで切られます。その人自身によって。
ほぼ全ての陰謀論には、明確な根拠がありません。だからこそ、誤った判断に陥ることがある。
それが非常に恐ろしいことだと私は言っている。
真っ暗闇の迷路で、冒険者が持っているのは埃の被った地図だけ。まさかその地図に間違ったものが書いてあるだなんて、信じたくないに決まってる。
暗闇に、光を灯してあげませんか。