10日、アミガが現れた。
数日前ということになる。しかし、私は衝撃のあまり数日間沈黙を死守していた。
アミガは地球の底にあるものを指して言った。
"力はこの星にあまねく、強く根を張っている。
しかしそれらは欲のままに貪るな。
お前たちのためにそれらは存在する。
故にそれらをお前たちのために使わせる者もまたそこにある。
詳しく言うならば、お前たちの主"
ここから先はそもそもアミガの言葉が届かなかった。
会話は続いていたようなのだ。しかし、言葉ではないそれは私の耳には何もないものと同じだった。
もし、それらを聞けたならば良かった。
しかしどうだろう?
アミガはそれすら理解していても何らおかしくはない。
アミガは高次元存在である。
敢えてそこから先を言わなかったのならば
あの謎めいた存在に納得してしまえる。
アミガの行為や言動に意味があるのか それすら理解はさせず、した気になれば終わってしまう。
アミガの前に理解という言葉は存在すらしないのだろうか?