村田「多摩川にカズハゴンドウが100頭も打ち上げられた?」
リー様「あぁ、hkt市の砂浜でも似たような報告が挙がってるぞ」
村田「なにかの前兆みたいで怖いね」
リー様「大方潮の流れか、一頭が助けを呼んだ結果とかその程度のオチだろ」
村田「もしかしたら地震が起こるかもしれないよ?」
リー様「ハハッ、まさか」
村田「でももしかしたら・・・」
グラグラグラグラ
村田リー様「地震だッ!」
村田「はわわ、かなり激しいよ」
リー様「早くテーブルの下に隠れろ!絶対に頭出すなよ!」
村田「うん」
リー様「足に掴まれ!」
村田「わかった」ギュッ
リー様「ばか!俺の足じゃねーよテーブルの足だよ!」
村田「ごめん」
村田「やっと収まった」
リー様「俺はガス栓とコンセント止めてくる!」
リー様「お前は窓や扉を開けて出口を確保してくれ!建物が傾いて歪んで開かなくなる恐れがあるからな」
村田「わかった」
リー様「ガラスが刺さるかもしれないからスリッパを忘れるなよ」
リー様「それと、家具が倒れることもあるからなるべく離れて歩け」
村田「一応固定はしてるけど不安だからね」
リー様「火元はもう大丈夫だ」
村田「出口開けといたよ」
リー様「よし、TVで情報を確認するぞ」
パチンッ
村田「停電しちゃった!寒いよ!カイロ買ってくる!!」
リー様「落ち着け」
リー様「こんなときのために非常用持ち出し袋を用意しておいた」
村田「・・・・・リュックサック?」
リー様「両手を使えるからな」
リー様「この中に緊急時に役立つ物を入れといた」
リー様「確か手回しラジオも入れたはずだ。それで情報を確認しよう。」
村田「うん」
リー様「震度6強か、震源地はykhmで」
村田「震度6強ってどれくらい凄いの?」
リー様「二番目に強い」
村田「へ~………」
村田「えっ!?」
リー様「耐震性の低い建物は全滅だとよ」
村田「この家耐震性強くてよかった」
村田「ところで暗いよ」
リー様「今蝋燭出すから待ってろ」
村田「リュックサックから出さないの?」
リー様「持ち出し袋の物はもしもときのためにとっておこう」
村田「うん」
リー様「これで明るくなっただろう」
村田「トイレ行ってくるね」
リー様「危ないから手回し型懐中電灯を持った方がいいぞ」
村田「ありがとう」
村田「大変だ!水が止まってる!」
リー様「待ってろ、災害時に備えて湯船に水を溜めておいた」
リー様「バケツ二杯程で足りるだろう」
村田「う○こ流すだけでそんなに水が必要なんだね」
村田「それじゃ、流してくるよ」
村田「そういえば、家具全然倒れてないしガラスも割れてないね」
村田「災害グッズ買っといてよかった」
リー様「転倒防止器具を全ての家具に設置しておいたからな」
リー様「ガラスにはガラス飛散防止フィルムを貼り付けているからな」
リー様「これは紫外線をカットしてくれるから日焼け防止にも使えるぞ」
村田「リュックサックには他に何が入ってるの?」
リー様「これだ」
村田「非常食?」
リー様「交換する度に食べただろ?」
村田「非常食なのにおいしかったね」
リー様「開けたり水やお湯を注ぐだけで食べられるから便利だな」
村田「これは、水?」
リー様「500mlのペットボトルを二本入れてある」
村田「なんで1リットルじゃないの?」
リー様「これの方が移動中でも片手で直接飲むことができるからだ」
村田「ビニールの中に小銭がたくさん入ってる」
リー様「確か全部で5000円あるはず」
村田「お釣りがもらえないかもしれないから小銭?」
リー様「そうだ」
村田「こあら?」
リー様「?」
リー様「念のため学生証入れとくぞ」
村田「身元をハッキリさせるためだね」
リー様「あとは、手回し式懐中電灯、カイロ、電池、連絡先リスト、トイレットペーパー、筆記用具、ビニール袋、ぐらいだな」
村田「備えあれば憂いなしだね!」
村田「ミルクティーは?」
リー様「非常用のものならあるぞ」
村田「そうだ、冷蔵庫は大丈夫?」
リー様「それなら心配ない」
リー様「こんなとこのために日頃から氷や保冷剤を一緒に入れておいたからな」
リー様「こうすればクーラーボックスとして立派に機能する」
リー様「食品を詰めすぎていると冷蔵効率は低下してしまうから普段から気を付けておけよ」
村田「一時的に食べ物を入れとく場所と心得るよ
リー様「それと、冷気が逃げてしまうからなるべく開閉を避けることも大切だ」
村田「クーラーボックスに入れとくのはやめた方がよさそうだね」