店内の雰囲気が明るくなり、ありぃと有栖さんとの楽しいやり取りが続く中、扉が再び軽く開く音が聞こえてきました。しかし、今度は先ほどのような風のような足音ではなく、どこかリズミカルな音が近づいてくるように感じられました。

その音に合わせて、扉から現れたのは、鮮やかなカラフルな髪の毛と、明るい笑顔を持つ少女でした。彼女の目がありぃと吹雪を捉えると、彼女は大きく手を振りながら近づいてきました。

「ふふ、遅くなっちゃったかな？みんな、お待ちしてましたよ〜！」

声を上げて笑う少女、通称「まりあん」は、その笑顔と存在感で店内に明るさをもたらしました。彼女の笑顔からは、何か特別なエネルギーが感じられ、周りを元気づけるようでした。

ありぃと有栖さんがまりあんを迎え、軽快な会話が交わされる一方で、まりあんの目が吹雪に向けられました。彼女は微笑みながら歩み寄り、吹雪に親しげに声をかけました。

「新人さん、初めまして〜！私はまりあんって言うよ。あなたもメイドさんになったの？楽しみだね！」

まりあんの声は明るく、その笑顔はまるで太陽のように周りを照らしていました。吹雪は彼女の存在に、少しずつ自分を開放していくような感覚を覚えました。

「はい、そうです！初めまして、私は吹雪と申します。まりあんさんもよろしくお願いします。」

吹雪が礼儀正しく答えると、まりあんは手を広げて彼女に近づきました。

「よろしくね、吹雪ちゃん！私たち、このお店で一緒に楽しい時間を作っていこうね♪」

まりあんの言葉に、吹雪は心が踊るのを感じました。彼女の存在はまるで元気な音楽のようで、新たな仲間との楽しい冒険が今、始まる予感が胸に広がっていました。

店内には、有栖さんの優しい雰囲気、ありぃの明るさ、そしてまりあんの活気が交錯し、新たな出会いと成長のステージが華やかに展開されていきました。