―<ロサンゼルスで追悼式典>――――――――――――――――――――――――――――――――――
東日本大震災の発生から8年となるのに合わせて、日系人が多く住むアメリカのロサンゼルスで10日、
追悼の式典が開かれ、参加者たちが犠牲者を悼みました。
この式典はロサンゼルスに住む日本人たちが震災の被害を多くの人に知ってもらおうと毎年行っていて、
10日、市内中心部の会場にはおよそ250人が集まりました。式典ではまず、神事が行われ、
ロサンゼルスに住む東北出身の人たちが順番に玉串を奉納して静かに祈りを奉げました。
続いて日本とアメリカの国歌の斉唱が行われたあと、現地の日本語学校に通う子どもたちが合唱で
復興支援ソング「花は咲く」などを披露すると、訪れた人たちからは大きな拍手が送られました。
また、震災直後に岩手県大船渡市などに派遣され救助活動を行ったロサンゼルスの消防隊員たちが紹介され、
感謝の手紙が手渡されました。
式典を主催した大船渡市出身で、自身も一時帰国の時に被災した鵜浦真紗子さんは
「震災の記憶が薄れつつあると感じる。ロサンゼルスは大規模な地震の恐れがある場所でもあることから、
日系人の枠組みを超えて、現地の人々にも東日本大震災を教訓に震災への意識、備えの大事さを
伝えていきたい」と話しています。