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2吹雪◆b3lQN4Q8gI
2018-07-20 23:22:37
ID:9Rjd1DOI(sage)

2018/06/23(土) 22:01
「―――次の方、お願いします」

……来た!
私の、番。


「みさき はるな! 11歳です!夢は、みんなを元気にできるアイドルになることです!」

これから始まるんだ。アイドルへの、道が―――



アイドルガールズ ~トップアイドルを目指して~

>>3
018/06/23(土) 22:46
「はるなさん、ですね。始めましょうか」

「よろしくお願いします!」

オーディションは、意気込みを言ったり自己PRをしたり、面接をすることだった。


「……みんなを元気にできるアイドル、ですか。具体的に、説明できますか?」

「はい、出来ます!」

……こういうことを聞かれても、ちゃんと答えられるように考えてきた。


「歌番組とか見てると、とっても元気になって明るくなるんです。そんな思いを、今度は私が他の人に届けたいんです!」


「そうですか。とてもいい目標だと思います」

「ありがとうございます!」

私の思い、認めてもらえたのかな……?

―――その後も色んな話をして、時間はすぐに過ぎていく。


「はい。この辺で終わりにしましょう。合格発表は後日、郵送させていただきます」

「ありがとうございました!」


オーディションが終わった。
私は頭を下げておじぎをすると、面接室をあとにした。

……やれるだけのこと、やったよね?

参加してる女の子たちはたくさんいたけど、どれくらいの人数が合格するんだろう……。

>>…対して…うん。

3吹雪◆b3lQN4Q8gI
2018-07-20 23:29:26
ID:9Rjd1DOI(sage)

2018/06/24(日) 00:02
……そして、顔合わせの日曜日。

私は、これからお世話になる芸能事務所を訪れていた。


「ここが……」

大原プロダクションと入り口に書かれた、立派な建物。

芸能事務所っぽさはしっかりあった。


「スカウトされたアイドルかぁ……どんな子なんだろ?」

ユニットを組むなら、仲良くなりたいな。そんなことを思いながら、
私は事務所のドアを開けた……。


「え……!?」

がらがら……この光景には、そんな言葉似合うと思う。

誰も、いない。
早く着きすぎた学校みたいに……。

4戦艦三笠◆eHPpnRyUwc
2018-07-20 23:32:34
ID:HAmXMEgg

一人称で書いてるのにこの心情表現は酷すぎ

5吹雪◆b3lQN4Q8gI
2018-07-20 23:33:07
ID:9Rjd1DOI(sage)

2018/06/24(日) 10:26
「……実を言うと、まだ見つかっていないのだ」

「え」

見つかってない……?用紙にも、もうひとりと会うって書いてたのに。
大丈夫かなぁ。


「し、心配するな。今現在急ピッチで、うちのプロデューサーが探しに行っている」

「ここの、プロデューサー?」


そうだ。アイドルになるなら、プロデューサーとかマネージャーが居るはず。
よく考えたら、事務所に来てからそれっぽい人と会ってない。どんな人なんだろう?


「―――俺のことだよ」

「えっ?」

後ろからの声に振り向くと、スーツを着た男の人が立っていた。
顔には、かなりの量の汗がついている。


「ここのプロデューサー……大和だ。これから、よろしく頼む」

「やまとさん……。美咲春菜です、よろしくお願いします!」


やまとと名乗ったプロデューサーさんは、体格がスラッとしていて
何だか顔もかっこいい。 この人のほうがアイドルなんじゃないかって思うくらい。


「大和君……成果は?」

「ああ、そのことなんだが……」


そう言うと大和さんは、自分の後ろに向けて手首を回し、手招きみたいなことをする。


「え……」

誰か居るのかな、と思ってたら……
私と、同い年くらいの女の子が現れた。


「紹介しよう。君とユニットを組む……」

「……たかぎなつき」

大和さんが言い終わる前に、なつきという女の子は自分から自己紹介をした。


「私、美咲春菜!よろしくね、たかぎさん」

「……」

「あれ……?」


たかぎさんは、私に返事をすることなく別の方向を向いていた。
私、無視されてる……?これからユニットを組む人なのにな


「ふう……ようやく揃ったな。では、春菜君には説明しておいたがもう一度、ここの事務所の方針を教えておこう」


>因みに合作です。

6吹雪◆b3lQN4Q8gI
2018-07-20 23:35:07
ID:9Rjd1DOI(sage)

2018/06/24(日) 14:52
―――その後は、明日からの簡単な打ち合わせをして、今日は帰ることになった。


「こういうときは何ていうんだっけ……あ、そうだ。失礼しまーす!」

私は、ガラガラで人が一人しかいない受付にお辞儀をして事務所を出る。
受付のお姉さんも、笑顔で返してくれた。


「お母さんに、事務所のこととか話さなきゃね……ん?」

このまままっすぐ家に帰ろうとしていると、後ろ……事務所の自動ドアが開く。

「あ……」

「たかぎさん!」

事務所から出てきたのは、高木菜月さんだった。


「美咲春菜……だったよね?」

「うん!」

よかった。名前、覚えててくれたんだ……。


「あなたは……」

「……ん?」


「……なんで、アイドルになろうと思ったの?」

高木さんからも、同じ質問が来るなんて……。
でも、何だか言葉に重みを感じて、一瞬だけ戸惑ってしまった。

「あ、えーと……」

軽く深呼吸をして、気持ちを整える。


「ファンのみんなに、笑顔を届けたいから……かな」

「ふぅん……」

また、そっけない態度で返された。いや、話は聞いてくれてると思うんだけど……


「あたしには、わからないな……」

そう言い残して、高木さんは逆の道を帰っていった。
わからない……どういうことなんだろう?

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