詭弁論破part 1. ~知性ある人いる?~

150太ももぷりん◆SyYYorVWpk
2018-07-22 22:16:25
ID:j8MoQyEc

略解。
ある国について、Aの主張が成り立つとしても、他国との比較に用いることは不適(詭弁)であり、
Bの主張「の主張が正しければ、S国の方がP国よりも死亡率が低くなるはず」が成立しない。
よって、「Aの主張は誤りである」としたBの主張よりも、Aの主張の方がより良い主張である。



解説。

1.死亡率の逆転が起こる一番の要因について
人口ピラミッドを見てほしい(Fig.1-1)
http://www.medicine.mcgill.ca/epidemiology/hanley/bios601/ch-chapterPlusNotes-14.pdf
これは、人口の年齢分布もピラミッド状にグラフ化したものである。

パナマ人は、低年齢層が多いが、スウェーデン人のものは長方形に近く、年齢が高い傾向にある。
2つの国の同年代においては、スウェーデン人はパナマ人よりも死亡率は低い。
しかし、どちらの国でも高年齢者は若年者よりも死亡率が高く、スウェーデン人の人口はパナマよりも平均年齢が高い。
そのため、各年齢区分で見ればスウェーデンの死亡率が低いのに、全スウェーデン人の死亡率がパナマより大きいということになる。
一般にこういうことを交絡というが、この例では年齢分布の違いが、両国間の死亡率の違いに交絡しているという。

我が国では、この交絡を処理したものを使用することが多く、年齢調整死亡率と言われるものを使用することがある。
https://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/nenreichoseishiboritsu.html

Cの死亡率が上がっているとの書き込みがあったが、これは(粗死亡率)と呼ぶことがあり、は高齢化の影響で上昇している。一方、年齢調整死亡率は減少している。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/other/05sibou/02.html

2. Aの主張が成立しても、他国との比較に用いることができない理由について。
ある人の「国語の点数が高くなれば総合点は上がる」が成立したとする。だが、他人より国語の点数が良かったとしても、総合点では負けているかもしれない。このように、複数の因子で決定されてるものに対して、一つの因子だけ取り上げ比較に用いるは詭弁になる。

3. Aの主張の方がより良いとした理由について。
Aについては明確な間違いが認められないのに、BはAに誤りがあるとしており、さらに証明にも論理の飛躍があったことが理由である。もし掲示板喧嘩であれば、Aは反論していないのでまだ勝負はついておらず、AがBに騙されて負けてしまうということもあり得るし、似た場面があったように思う。

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