まずネオコンの国際干渉政策の目的は、グローバル市場化による世界統一。金儲けのことしか考えていない。そのためなら演出としての紛争も厭わない。

朝鮮戦争で韓国が追い詰められている際、なぜ国連軍を編成できたか知ってるか？
普通に考えたらおかしな話だ。 国連軍を編成すれば 北朝鮮が不利になる。なら北朝鮮の後ろ盾であるソ連は、国連安保理の常任理事国として拒否権を行使するはずだ
でもソ連は安保理審議に欠席した。

これは朝鮮戦争が米ソの結託による八百長戦争だったってことだ。
戦争資金を融資した国際金融資本家と、武器を売って儲けた軍産複合体のためのな。
第二次世界大戦後の国際秩序は、そうやって東西冷戦を裏から演出した勢力とその先兵であるネオコン(新保守主義)が牛耳ってきた。

そんなネオコンにとって、世界統一を妨害するプーチン大統領は邪魔な存在でしかない。だからアサド政権を潰すことで中東でのプーチンの存在感をなくしたがっていた。

逆に北朝鮮のような無法国家は北東アジアで紛争を起こす可能性が高いから、国際介入政策を掲げるネオコン(グローバリスト)にとっては利用価値がある。

朝鮮半島はあくまで一時的に休戦しているだけであり、今でも戦争状態にある。
来るべき韓国の国内的混乱に乗じて、北が南に侵攻し、北朝鮮によって朝鮮半島を統一。これによってアジア最後のマーケットである北朝鮮地域を押さえるというシナリオだった。

だからネオコンは北朝鮮に国連の制裁措置の抜け道を提供して北朝鮮を守り、 北朝鮮は好き放題に挑発政策を続けることができた。
オバマの言ってた戦略的忍耐も、結局は北朝鮮を保護するのが狙いだった。

だがアメリカの大統領がトランプに変わった瞬間、ネオコンのシナリオに狂いが生じた。
世論操作に注力しすぎて国民の本音から目をそむけていたメディアが、国民の本音を代弁してくれたトランプに勝てるわけない。

トランプとしては北朝鮮を解放したい。
だからネオコンは、北朝鮮の温存を諦めて、プーチン潰しを優先することにした。

つまり対外不介入主義者であるはずのトランプがシリアを空爆したのは、シリアが化学兵器を使ったからとかじゃなく、ネオコンとの間にあった水面下の取引によるものだろう。だから仕方なくなんだよ。
その見返り条件として米朝首脳会談を許してもらえたってわけ。北朝鮮の方もあっさりと態度を変え、米朝首脳会談に向かったな。なんせトランプ就任以降、孤立したんだから。
だから米朝首脳会談は、北朝鮮が制裁解除や経済支援を求めて開催されたものというよりは、後ろ盾である国際金融資本が北朝鮮を見限った結果だろう。