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幸せに消滅できる薬売りのおじさん

誰に対してもとても友好的なおじさん、
口癖は「消滅は永遠の安らぎ」「この世で最も重い悲劇は不老不死だ」「国は安楽死を早く認めろ」

おじさんの薬は「見ているだけで使いたくなってしまう」魅惑的な一品
今まで薬を受け取って使用しなかった存在はいない
それでいて薬を受け取った瞬間に衝動的に使用してしまうような危険性が無いので
当事者にとって最適な服用タイミングすら守れる

薬の使用者はただ一つの例外すらなくあくまで全て本人の決断によるもの
薬の効果が素晴らし過ぎて当存在が自ら望んで使ってしまう
おじさんは幸せに消滅できる選択肢を与えてくれるだけの存在で服用の強制は一切してこない

薬の効果は死の段階を踏まないで消滅なので不老不死でも効果がある
薬の使用感は極上であり、薬の使用者は例外なく全てのしがらみから開放されたような幸せな笑みを浮かべながら消えていく
またこの薬を使って消滅できる存在は羨望のまなざしを向けられる

おじさんは薬を売る相手に対して効果を偽ることをせず素直にわかりやすく説明してくれる
説明の手順は、自己紹介→薬の効能の説明
おじさん自体は何のとりえのない普通の人間