おいおい“佐藤”テメェ
内ポケットにzippoはどうやら“的中ってた”みてぇだナ？ﾋﾟｷ･･･ﾊﾟｷｮｯ･･･
メタリックなエアフィルとユーロチャンバー積んだ黒の“ゼッペケ”にでも乗ってたんだろ？半ヘルを前後逆にしてよォ？
“国道”“攻める”ときは“軍手”で“ナンバー”“隠して”たよなぁ？そのへん“とぼけて”も“無駄”だからヨ･･････！？


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ところで幻覚って何なんだ？
コトバンクには「対象なき知覚」と書かれてはいるけれど、その実態はかなり曖昧だよね

というのも、脳の持つ「情報を結び付ける力」ってかなり強いと思うんだよ
長期記憶の話が出ていたけれど、多くの場合において人間の記憶というのは抹消されるのではなく無意識下で潜伏しているという話はよく聞く

であるならば
「覚醒→潜伏」というルートを辿った情報だけでなく、最初に知覚した段階から既に潜伏状態で脳に格納された情報も相当量あるはずなんだ
極端な話、健忘症を患った老人はとっくの昔の些細なことを鮮明に思い出したりするらしいけれど
バーチャンが「窓から誰か見とる！あんた誰や！」とか大声で騒ぎだして、周りはそれを幻覚だと見なして手を焼くよね
でも、どんな人が見てたの？と具体的に話を聞いて挙げられた特徴を組み立てていくうちに「それジーチャンの同級生だったシゲさんじゃん」みたいになったりして
しかもバーチャンとシゲさんの面識はほぼ無くて、結婚式で一瞬だけ視界に入ったとか、その程度の関係だったりもするわけさ
脳にまつわる錯覚的現象に含まれている情報のうち、多くは「捏造ではなくて現実に即した情報」なのではなかろうか？
もしかしたら窓に自分とジーチャンが映っているのを見て結婚式を思い出したのかもしれないね

あるいは、例えば愛しの彼女に電話をかけたとき
相手が「どエレー偶然もあったもんだナ！？私もちょうど“呼び出し”掛けようと思ってたところだゼ･･･」と答えてきた経験はないだろうか？
これは本当に純然たる偶然だった場合も勿論あるけれど
たまたま同じテレビCMを見ていて、同じ音楽を耳にしてお互いに相手を連想した･･･みたいなバックグラウンドがあったのかもしれない

脳が持つ「情報を結び付ける力」というのはとても強度が高いんだ
究極的に言えば、モノに触れただけで特定の情景を感じ取るサイコメトリーのようなことも可能だろうね
そう、この錠剤(NZT48)さえあれば･･･


p.s
佐藤が学生時代に付き合っていた彼女は、カワイイというだけの理由で他校のリボンを首からぶら下げて、学校指定外のベージュのセーターを着て萌え袖していた