じぇいそんも名無しも、何でそこまで無意味だと思うのか。
まずそこが分からない。
俺が喧嘩板を止めたいと言ったのは、何も受験勉強の時間を増やしたかったからじゃない。
いや、それも少しはあったけど、それはほんのついででしかなくて、本命は別のところにある。
喧嘩板にのめり込んでいる時の状態というのは、ただSNSに依存しているだけじゃない。
それに加えて、あの殺伐とした空気
。早く反論してやりたいという苛立ちのような、負の感情。
それを感じてしまうことは、脳にとっても精神的にも、ものすごいストレスでしかなかった。
俺は単純に、そこから抜け出したかっただけなんだよ。
喧嘩板を止めたおかげで、そのドロドロとした憎悪の塊みたいなものが吹っ切れた。
それだけじゃない。
一分一秒の時間の使い方が、比較的生産性のある有意義な時間を過ごせるようになった。
勉強だけに留まらず、自由時間も喧嘩板で頭をフル回転させて、一日中脳に負荷をかけっぱなしにするようなこともなくなった。
娯楽のことばかりでも、喧嘩板のことだけ考えてた頃に比べると、色んなものに興味を持ったと言えるし、それは色んなものに目を向けられるようになったということ。
もちろん大学受験に向けて、睡眠時間が増えたり、受験勉強の効率的な時間の使い方もできるようになったのもある。
でもそれ以上に、上記の2点のおかげで、俺は大きく一歩前進したと思うよ。