AIのべりすと実験スレッド

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21名無しさん
2023-03-27 05:15:17
ID:hPv6iwuk

なんか、普通の話になってしまいましたね。
ループはどこいったんや!!
 
どうやら、よしおを登場させないと話は劇的な方向にいかないようです。
 
次回は、よしおをどこに絡ませるかを考えつつ、行けるところまで行ってみましょう。
果たして、AIに話をたたむ気はあるのか。それとも、このままひたすら登場人物を増やして日常話を続けるのか(おそらく後者でしょう)。
 
……よしおを絡ませてみてどうなるのか、実験してみたいと思います。

22名無しさん
2023-03-27 13:18:55
ID:hPv6iwuk

ちなみに、AIのべりすとではなく、ChatGPTに「『オネエになった男の末路』というタイトルで小説を書いてみて」と要求してみたところ、次のような回答が得られました。
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「オネエになった男の末路」

彼は幼い頃から、自分が男であることに違和感を感じていた。少年時代には、女の子と一緒に遊ぶことが好きで、女装をして遊んでいた。しかし、周囲からの反応は冷たく、彼は孤立してしまった。

やがて彼は大人になり、自分がトランスジェンダーであることに気づいた。彼は手術を受けて女性の体に生まれ変わり、オネエとして生きることを決意した。

最初は新しい自分にワクワクしていたが、社会からの圧力に苦しみ、周囲からの偏見に立ち向かうことが難しかった。彼はオネエバーで働き、稼ぎながら自分を支えることになったが、時には暴力や差別を受けることもあった。

彼は自分の夢を追い求めることには決して諦めなかった。彼女は芸能界に進出し、ショーに出演することができた。しかし、成功の裏には、彼女の過去を暴露するマスコミの執拗な取材や、周囲からの冷たい視線があった。

やがて彼女は疲れ果て、自分の選んだ道が正しかったのかと疑問に思うこともあった。彼女は心の支えとなる人を求め、出会い系アプリで知り合った男性と交際を始めた。

しかし、彼女が男性に本当のことを話した途端、男性は彼女を非難し、関係を断ち切ってしまった。彼女は再び孤独と絶望に打ちひしがれた。

彼女は人生に疑問を感じ、自分を否定することが多くなった。やがて彼女は精神的な病気にかかり、入院することになった。

そこで彼女は、自分が選んだ道が正しいかどうかを真剣に考えるようになった。彼女は自分が本当にやりたいことを見つけ、再び人生を歩み始めた。

彼女はオネエとしての自分を受け入れ、自分自身を愛することができるようになった。彼女は再びステージに立ち、
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小説というか、なんというか。





23名無しさん
2023-03-27 13:28:08
ID:hPv6iwuk

もう一度同じ要求をして得られた「小説」が以下。
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「オネエになった男の末路」

彼は生まれた時から、女の子のような可愛らしい顔をしていた。周りの人々から「女の子みたいだね」と言われることも多く、幼い頃から彼は自分が女性であるかのような感覚を持っていた。しかしながら、彼が育った地域では、LGBTQコミュニティーに対する理解が乏しく、周りからは差別や偏見を受けることが多かった。

彼が中学生になる頃には、自分がオネエであることを自覚し、周りの人々にもそのことを告白した。初めは彼の家族や友人たちも受け入れることができたが、学校や地域の人々からはますます理解を得られなくなっていった。

高校生になると、彼は自分の性別に合わせたファッションをするようになり、女性用の洋服を着るようになった。彼の周りの人々はますます彼を受け入れることができず、彼は孤独感や心の痛みに苦しむようになった。

しかし、彼は諦めなかった。彼は自分がオネエであることを受け入れ、自分自身を表現することを決意した。彼はドラッグクイーンとしてのキャリアをスタートさせ、人気を集めていった。

だが、時が経ち、彼は年を取っていく中で、自分がオネエであることに疲れを感じ始めた。彼は自分自身を演じることに疲れ、本当の自分を見つけようとしていた。彼は自分が男性であることを再び受け入れ、オネエとしてのキャリアを終えた。

彼は新たな人生を始め、周りの人々からも再び受け入れられるようになった。彼は自分自身を受け入れ、自分の望むように生きることができた。そして、彼は自分の過去や苦しみから学び、新たな人生を謳歌していた。
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梨乃が読んだら発狂しそうな結末である。
ChatGPTはやはり常識的で保守的な知識体系を元に文章を作成しているようである。
改めて、AIのべりすとの方が梨乃の小説には合っているようだ。知性はChatGPTの方が数段上のようだが、面白みや自由さがない。
 
しかし、ChatGPTの書いたものを見て、今はAIのべりすとに「デフォルト」で書かせているのだが、地の文を優先する「ナラティブ」に切り替えても面白いのではないかと思えた。

24✡️RIKA❤️◆Xtfu2tbG8U
2023-04-07 08:00:42
ID:zfc5Kehk

おかしい

25名無しさん
2023-04-12 11:30:07
ID:YxHQSFH2

年度の変わり目でリアルが忙しいため、更新が滞りました。
とりあえず、今後のためにここで一度これまでの登場人物をまとめておきましょう。
参考のために、ドラマ化された場合の演者をキャラクター名の後に( )で示しておきました。
  
  
☆★☆登場人物紹介(登場順)☆★☆
  
■美少年女装子「飛田劉」/源氏名「隆子」(菅田将暉)
22歳。神奈川県出身。身長165cmくらい。
ノンケで普通に会社で働いていたがある夜、寝ていたところをゲイの男に襲われる。
それから四日たって別のゲイに襲われ目覚めてしまい、会社を辞め、転職することになった。
現在はゲイバー『女紙』でアルバイト中。

■青年実業家・よしお(斎藤工)
年齢は30代後半くらい? ストーカー。
金持ちのお坊ちゃま育ちで、世間知らずな面がある。
趣味は乗馬や旅行。暴力的なセックスが好き。

■先輩の貴美(山田孝之)
元はノンケだったがゲイの男に襲われ目覚めたとされる。
福井県出身。

■チーママの紗耶香(ムロツヨシ)

■ママのカヨ子(坂上忍)
心斎橋1丁目辺りに位置するゲイバー『女紙』のママ。
一部では元ヤクザだったという噂もある。

■ロボット(演・唐沢寿明)

■ヒョウモントカゲモドキのリオ(声・神木隆之介)
 
■ジートリャ(演・桐谷健太)
黄色いタイツの宇宙人。
顔はアフリカ人またはアボリジニに近い顔してるが、やや青い。
腹筋もあり、身長は175近い。
 
■ジートリャに「飲酒運転ですよね。警察に通報しますよ」と話しかけた女性(千葉雄大)
 
■写真の女を捜すスーツの男(鈴木亮平)

■写真の女(亀梨和也)

■ユミ(市川新之助/堀越勸玄)
小学校低学年ぐらいの男の子。
 
■ユミの母親(十三代目市川團十郎白猿/十一代目市川海老蔵)

 

26名無しさん
2023-04-14 15:42:16
ID://XTSvWA

一方、その頃、ジートリャは公園にいた。ベンチに座っている。
 
「ふう、ようやく酔いも覚めてきました。それにしても昨日は危なかったですね・・・」
 
するとその時だった。
 
「お姉さん、大丈夫ですか?」
 
少年の声が聞こえてきた。見ると小学校低学年ぐらいの男の子だった。
 
「ああ、大丈夫デスヨ。心配してくれてありがとうございマス」
 
ジートリャは笑顔で答える。
 
「良かったです。何かあったのかと思って・・・」
「ワタシなら平気デース。それより君の名前は?」
「僕は『ユミ』と言います」
「ユミくんね、よろしくデェース」
 
ジートリャは立ち上がり握手を求める。ユミはそれに応じた。そして二人は歩き出す。
 
「あのー、どこへ行くんですか?というよりあなたは何者なんですか?宇宙人とか言ってましたけど」
「フッフッフッ、よくぞ聞いてくれマシタ。実はでスネ、ワタクシ、宇宙船に乗って地球に来たんデスヨ。それで今帰るところデスネ」
 
それを聞いたユミは唖然とする。

「えぇ!宇宙人!?」
「はい、ソウデスヨ」
「凄いや!本当にいたなんて!」
 
目を輝かせながら興奮気味になる。その様子にジートリャは微笑む。
 
「ところで、君はどこに行こうとしてたんですか?」
「あ、僕ですか?お母さんのお見舞いに行くんです」
「なるほど、それは偉いですね。でも一人で行くのは危険ですよ」
「はい、分かってます。だから病院まで送ってくれる人が欲しかったので」
「そうでしたか、では行きましょうか」
 
そうして二人は病院へ向かった。
病院に着くと、そこにはユミの母親がいた。
 
「あら、あなたは?」
「私はジートリャといいマース。彼は私の知り合いなのデス」
「そうなのね。わざわざ連れてきてくださってありがとうございます」
 
母親は頭を下げ礼を言う。
 
「いえいえ、当然のことデス」
 
ジートリャは笑顔で答えた。
 
「じゃあ、僕はこれで失礼します」

そう言って去ろうとするジートリャ。それを遮るように母親が止めた。
そしてこう言った。
 
―――実は私、末期のガンなんです――――――
 

27名無しさん
2023-04-14 15:59:52
ID://XTSvWA

―――実は私、末期のガンなんです――――――

ジートリャは母親の告白に驚き、しばらく言葉を失った。
しかし、すぐに自分が何をすべきか理解し、母親に寄り添った。

「それは辛いことですね。でも、あなたは強い人だと思います。必ず乗り越えられますよ」

ジートリャはそう言って、母親の手を握った。母親はジートリャの優しさに感動し、涙を流した。

「ありがとうございます。あなたの言葉で少し勇気が出ました」
「いいえ、当然のことです。私はあなたを応援しています」

ジートリャはそう言って、母親とユミに笑顔を送った。そして、再びベンチに戻り、自分がやらなければならないことを考えた。
 
(まずはこの星の文明レベルを調べなければなりませんね)
 
ジートリャはカバンからノートパソコンを取り出し、電源を入れた。そしてネットを開き、検索を始めた。すると、あるニュース記事が目に入る。
 
――地球の周辺域で謎の爆発相次ぐ。亜空間遍在幕府は調査を開始。原因は不明。専門家によると、この地球で交わる平行世界で何らかのトラブルがあったのではないかとの見方を示している。現在、亜空間警察による捜査が行われている。

ジートリャはこの記事を見て確信した。この星には自分以外にも多数の宇宙人がいることを。

(これは調べる必要があるようですね・・・)

そう思い、ジートリャは再びパソコンを操作し始めた。
 
翌日、隆子は仕事を終え、家に帰る準備をしていた。
そこへママのカヨ子がやってきた。隆子はカヨ子に話しかけた。

「最近、僕の周囲で変なことが立て続けに起きてるんだけど、ママのまわりはどう?何か変わったことないですか」
 
カヨ子は何も言わず、隆子の顔をじっと見つめていた。隆子もカヨ子の顔を見ていたが、カヨ子の表情がいつもと違うことに気づいた。
カヨ子の目は虚ろだったのだ。

隆子は慌てて駆け寄る。
すると、カヨ子も隆子に飛びついてきた。
突然の出来事に驚く隆子。
そのまま床に押し倒され、馬乗りされる。
さらに両手を押さえつけられた。
抵抗するも全く歯が立たない。
すると、カヨ子が口を開いた。
 
――もう我慢できないわ――
 
その声は今まで聞いたことがないような低い声で、恐怖を感じた。
そして、隆子の顔を見据える。
その瞬間、カヨ子の目が赤く光り出した。
その光景を見た途端、隆子の意識は遠のいていった。
 

28名無しさん
2023-04-14 16:03:47
ID://XTSvWA

気が付くとそこは自分の部屋だった。
辺りを見ると誰もいない。
時計を見る。時間は午前3時を指し示していた。
ふと鏡の前に立つとそこに映っているのは自分の姿ではなかった。
そこにはもう一人の自分がいた。

――私は誰?ここはどこ?――

戸惑う隆子を他所に、もう一人の自分は動き出す。

――私はあなた、あなたは私――
――どういうこと?――
――あなたは私に食べられるために生まれた存在――
――食べる!?――
――私を受け入れて!――
――嫌!やめて!――
――大丈夫、怖くはない。私があなたになるだけ――
――いやぁーーーーーー
 

29名無しさん
2023-04-14 16:06:36
ID://XTSvWA

AIのべりすとがまた暴走しはじめました。
 
よしおを登場させるまでもなく、場が荒れ始めました。
しばらく割と普通の日常系の話をつむいでいたのに、突然どうしたというのか。

30名無しさん
2023-04-14 16:13:22
ID://XTSvWA

ちなみに、今日書いた分をChatGPTに要約してもらいました。
 
--------------------------------------------------
The story continues with Jitrya searching for information on the level of civilization on Earth. He finds a news article about mysterious explosions in the Earth's vicinity and suspects that there are many other aliens on the planet. Meanwhile, the scene shifts to Takashi's mother, Kayoko, who suddenly attacks Takashi with a strange voice and red eyes. When Takashi regains consciousness, he finds himself alone in his room and sees a reflection of himself with a different appearance. He is confused and wonders where he is and who he is.

The story seems to be taking a dark turn as Kayoko's behavior becomes erratic and Takashi is attacked. It remains to be seen what has caused these changes and how they will affect the characters' lives. Jitrya's investigation of Earth's civilization may also reveal some interesting information about the world and its inhabitants. The story is building up to some intriguing developments, and readers may be eager to find out what happens next.
 
ジトリヤは地球の文明レベルに関する情報を探しています。彼は、地球周辺で謎の爆発が起こったというニュース記事を見つけ、多くの他のエイリアンが地球にいると疑っています。一方、シーンは高志の母親であるカヨコに移り、突然奇妙な声と赤い目で高志を襲います。高志が意識を取り戻すと、彼は自分の部屋で一人になり、自分とは異なる姿の自分の姿を見ます。彼は混乱し、自分がどこにいて、誰なのかわかりません。

カヨコの振る舞いが不安定になり、高志が攻撃されるということで、物語は暗い方向に向かいつつあります。これらの変化の原因と、それがキャラクターの人生にどのように影響するかはまだ分かりません。ジトリヤの地球の文明に関する調査も、世界とその住民について興味深い情報を明らかにする可能性があります。物語は興味深い展開に向かっているため、読者は次に何が起こるかを知りたいと思うかもしれません。

31名無しさん
2023-04-14 16:17:26
ID://XTSvWA

AIのべりすとは放っておくとアナーキーかつアブノーマルな方へ暴走し始めるし、ChatGPTはなんでもかんでも真面目に保守的なかっこつきの「ノーマル」へと回収しようとします。両者を併用しつつ書き進めていく必要がありそうです。
 
今回もよしおの出番がなかったのが残念です。

32名無しさん
2023-04-14 16:26:14
ID://XTSvWA

「亜空間遍在幕府」について教えてください。
 
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「亜空間遍在幕府(あくうかんへんざいぶくふ)」は、SF小説『銀河英雄伝説』に登場する架空の政治組織です。作品の舞台となる宇宙において、人類が地球を離れて他の惑星に移住してから数百年が経過した時代に成立した政府です。

「亜空間遍在幕府」は、その名の通り、宇宙の亜空間にまで幅広く影響を及ぼす政府であり、宇宙のほとんどの惑星を統治しています。また、この政府は「帝国」と呼ばれる2つの政治勢力のうち、自由惑星同盟と対立しています。

「亜空間遍在幕府」は、科学技術を重視する政府であり、巨大な宇宙艦隊を保有しています。また、政治的な思惑や野心によって動く人間たちが政治を担っており、その中には冷酷な人物も存在しています。

「銀河英雄伝説」は、複雑な政治情勢や登場人物たちのドラマが描かれた、長大なスペースオペラです。この作品は、1982年から1987年にかけて、小説やアニメなどで展開され、多くのファンを獲得しています。

33名無しさん
2023-04-14 16:26:57
ID://XTSvWA

ホンマかいな…

34名無しさん
2023-04-17 14:23:32
ID:CK64jYow

【これまでのあらすじ】

亜空間遍在幕府の役人に雇用され、地球に派遣された形而上学探偵であるよしおは、地球に住むオネエの隆子に接近し、地球で局地的に起こっているループ現象の謎を解くために、彼女の「魂」と対話をすることに決めた。この間、肉体的に(物理的な客観世界において)はホテルに誘い出し強引にレイプしているのであるが(よしおには地球人の常識がないので、最もてっとりばやい方法を選んだのである)、その間にも精神世界においては別の風景が展開していた。

「隆子さん、地球で起こっているループ現象について何か知っていますか?」とよしおは聞いた。

「ああ、あの現象ね。私も最近、何かがおかしいと感じていたの。でも、それが何なのかはわからないわ。」隆子は答えた。

「そうですか。私たちは、この現象を解明するために、形而上学的な対話を通じて探求することにしましょう。」よしおは言った。

そして、よしおと隆子は、地球の様々な場所でループ現象が起こっていることを確認しながら、哲学的な対話を続けた。

「現象が起こるのは、どうしてだと思いますか?」よしおは聞いた。

「私は、それが何かしらの意図的な行為によって引き起こされているのではないかと思うわ。」隆子は答えた。

「でも、それが何者によるものなのか、それを行う目的は何なのか、それはわかりません。」よしおは言った。

35名無しさん
2023-04-17 14:24:55
ID:CK64jYow

そして、彼らは対話を続けながら、ループ現象の原因や目的について探求を続けた。
しかし、彼らにはわからなかった。
そこで、二人はさらに深く入り込むことにした。
二人の意識が重なり合い、溶け合う。
やがて一つの大きな塊となった。
よしおか隆子という人間の存在が消えていく。
代わりにもう一つの存在が現れる。
その存在は、宇宙にある全ての法則を
超越した存在である。
その存在は、物質的な存在ではない。
その存在は、時間や空間をも超えることができる。
その存在は、あらゆる可能性を内包する。
その存在は、神と呼ばれるものである。
その存在は、人間の認識を超えたものでもある。
その存在は、全てを知っている。
その存在が今、目を覚ました。
その存在は、地球に存在する全ての生命を愛している。
その存在は、生命の進化の可能性を信じている。
その存在は、この地球上で起こる出来事を観察している。
その存在にとって、地球は観察の対象に過ぎない。
その存在は、ただひたすら見守り
「愛し続ける」
それだけの存在なのだ。
その存在は、この地球上で起きたことを記憶した。
その存在は、地球上の生命の営みを記録として残した。
その存在は、地球上に新たな生命体を生み出した。
その存在は、地球の生命の未来を見守った。
その存在は、
「私は、あなたたちを愛していますよ。」と言った。

36名無しさん
2023-04-17 14:26:25
ID:CK64jYow

「私は、あなたたちを愛していますよ。」この言葉がキーとなる。
存在が語る言葉は、我々が「意味のある」「価値ある」と考えるものとは全く違うかもしれないということが言えるだろう。
存在の言葉が我々の思考や価値観に影響を与えることは間違いない。
だが、その影響力は我々が考えるような単純なものではないのである。
我々は、「あなたたち」という言葉から、自分を含めた多くの人の存在をイメージしてしまう。
「あなた」という言葉は単数形で使われ、一人の個人を指すことが多い。
だから、自分も「あなた」に含まれているのではないかと考えてしまう。
そして、自分を「あなた」に含めて考えてしまえば、それはもう自分自身のことだと錯覚してしまいがちだ。
「あなた」に含まれないものまで「あなた」に含まれると考えてしまい、
「あなた」の範囲がどんどん広がっていく。
すると、自分が誰なのかがわからなくなってしまう。
自分が誰なのかがわからなくなると、自分が存在しているのかすらわからなくなってくる。
そうなると、不安感に襲われ、自分が生きていることに実感が持てなくなり、絶望的な気分になってしまう。
つまり
「あなた」とは、自分が誰かを認識するための言葉であると言えるのだ。
自分が誰であるかを認識していないと、自分が存在しているかどうかさえわからない。
自分が誰であるかを知るためには、まずは「あなた」が何を意味するかを明確にする必要がある。
「あなた」には複数の意味があることを忘れてはならない。
「あなた」に
「あなた」が含まれる場合もある。
「あなた」が含まれない場合もあるが、その場合はその範囲が極めて広いことを意味する。
「あなた」が含まれている場合は、その範囲が非常に狭いことを意味している。
「あなた」を含まない場合も同様で、その範囲は極端に狭くなる。
「あなた」は、その対象が抽象的であるほど
「あなた」の意味が広くなり、
「あなた」の含まれる範囲は狭まり、
「あなた」が含まれていない場合は、逆に広がりを見せる。
「あなた」の示すものは、
「私」であり、
「彼」であり、
「彼女」であり、
「彼ら」であり、
「彼女ら」である。
「私」は、自分の身体の一部分を指す。
「私」は、自分自身を表す。
また、自分自身を含む他者も指すことがある。
「私」は、自分自身が属する集団を示すこともある。
「私」は、自分自身が所属する組織や団体、あるいは
「私」は、自分自身の属する国や地域など、 自分自身に関わる物事全般を指す言葉として使われることも多い。
「私」は、自分自身が認識する事物や概念、そして、自分自身の感情や欲求などの主観的な体験をも含めて「私」と呼ぶ。
「私」は、
「私は○○だ。」というように、主体的に表現されるものであり、
「私は××だ。」というように客観性をもって表されるものでもある。
「私は、あなたを愛する。」
「私は、あなたを愛しています。」
「私は、あなたを愛している。」
「私は、あなたを愛している。」
「私は、あなたを愛している。」

37名無しさん
2023-04-17 14:36:29
ID:CK64jYow

【これからのあらすじ(完全なネタバレにつき、読むにあたっては注意してください)】
  
亜空間遍在幕府に派遣された形而上学探偵のよしおは、地球に住むオネエの隆子と共に、ループ現象の原因を解明するために調査を始めました(もちろん、精神世界において。客観的・物理的にはよしおが隆子をストーカーし、スキあらばレイプしているだけであります)。
 
最初の調査では、ループ現象が発生する場所に注目しました。その結果、ループ現象が起こっている場所には、共通して何らかの歴史的な事件があったことが分かりました。

次に、よしおは自身の特殊な能力を使い、その場所で起こった歴史的な事件を観測しました。すると、その事件に関わる人々が、ある特定の感情に囚われていることが分かりました。その感情が、ループ現象を引き起こしていたのです。

隆子との対話を通じて、よしおはその感情が「怒り」であることを突き止めました。そして、それがどのようにしてループ現象を引き起こしているのかを解明しました。

「怒り」は、過去の出来事に対する強い不満や怨念が蓄積されたものであり、その感情を抱える人々が周囲の状況に敏感に反応するため、ループ現象を引き起こすことがあるのです。

よしおは、隆子と協力して、その感情を和らげるための方法を探しました。結果として、その場所で起こった歴史的な事件に関わる人々の霊魂が、自分たちの感情に正面から向き合い、それを解放することが必要であることが分かりました。

その後、よしおと隆子は、地球各地で起こっているループ現象の原因を歴史的時間展開と空間的地理的条件、そしてそれぞれの事件における心理的・深層心理的要因に沿って具体的に解明し、感情の解放を促すための方法を提案しました。それにより、ループ現象は次第に減少していき、地球はより平和で安定した状態になったのでした(もちろん、これは精神世界での出来事であり、客観的にはよしおは隆子に逆襲され、刺殺されてしまいます)。

 

38名無しさん
2023-04-17 14:46:26
ID:CK64jYow

隆子の尻の穴が特異点だったのだ。隆子のアナルが平行世界を横断する無限に長い通路の扉を開く鍵穴だったのである。
「ああーっ!私のお尻の中に何か入ってくるわ!」隆子は叫んだ。
よしおと隆子は、肛門から侵入してきた何者かによって全身を乗っとられてしまった。
よしおと隆子は、気がつくと宇宙空間にいた。
「ここはどこ?一体どうなっているの?」
よしおと隆子は戸惑う。
「さあ、行きましょう。」よしおと隆子の姿を借りた何者かが言った。
「行くってどこにですか?」よしおと隆子が尋ねる。
「宇宙の中心です。」
「宇宙の中心!?」
よしおも隆子も驚いた。
「そうです。宇宙の中心に行くのです。」
「宇宙の中心なんてあるんですね。」
よしおと隆子は感心した。
「ええ。ありますよ。それでは出発しましょう。」
「はい。わかりました。」
こうして二人は、宇宙の中心に向かって出発した。
「ところで、私たちの他にも誰かいるみたいですよ。」
「本当ですね。行ってみますか。」
「はい。」
二人は、他の人間がいるところに向かった。

39名無しさん
2023-04-17 14:54:07
ID:CK64jYow

宇宙の中心部に着くと、そこには謎めいた男性がいた。彼は自己紹介し、自分が地球の様々なループ現象を引き起こした張本人だと明かした。
 
「私の名前はアルカディアス。私は異次元生命体で、地球を観察していた際、あなた方の世界に興味を持ちました。その結果、地球をループ現象に陥れ、世界中で起こる様々な現象を調査していました。」
 
よしおと隆子は、驚きと怒りを感じたが、アルカディアスは彼らに自分たちの目的を説明することで彼らを説得しようとした。
 
「私たちは、宇宙の根源にたどり着き、全知全能の力を手に入れることが目的です。地球で起こっているループ現象は、私たちが研究するためのプロセスに過ぎません。」
 
しかし、よしおと隆子は彼の理論には疑問を持ち(というのは、すでにこの時点で「全治全能の神」とは、よしおと隆子のことに他ならないからである)、アルカディアスの目的に反対することを決めた。彼らは、自分たちの力でアルカディアスを倒し、地球を救うために協力することを決意した。
 
「私たちは、地球の住民たちを守るために戦います。あなたの計画を阻止し、地球を守ります。」
 
よしおと隆子は、アルカディアスに向かって宣言した(言葉と行動が完全に一致しているよしおと隆子である。当然、アルカディアスは即死した)。彼らは、ラスボスを倒した後も地球とその住民たちを守るために戦うために、旅を続けることにした。【完】
 

40名無しさん
2023-04-17 15:00:16
ID:CK64jYow

いやいやいや…ジートリャはどこにいったんだよ!!
 
とりあえず、ラスボスのアルカディアスは市村正親さんに演じてもらうことにしましょう。

41名無しさん
2023-04-17 15:09:36
ID:CK64jYow

「アルカディアスは何故、地球を局地的にループ現象に陥れてたのですか」

「アルカディアスは地球を観察しているうちに、地球上の人々が抱える問題や悩み、そして地球の歴史や文化に興味を持ちました。そこで、地球上の現象や出来事をループ現象に陥らせることで、その中に隠れた真実や未知の要素を探ろうとしたのです。また、地球上の人々の反応や行動を観察することで、彼らの性格や本性についても分析しようと考えた可能性があります。ただし、アルカディアスの真の目的は不明です」
 
「『ループ現象に陥らせることで、その中に隠れた真実や未知の要素を探ろうとした』とは、どういうことですか」
 
「『ループ現象』は、ある事象が繰り返し起こる現象を指します。アルカディアスは、地球上で起こっている様々なループ現象に注目し、その中に隠された真実や未知の要素を探ろうとしていました。例えば、ある事件が起こり、その後何度も同じ状況が繰り返される場合、その事件が何らかの秘密を持っている可能性があると考えられます。アルカディアスは、ループ現象に陥った現象のパターンを分析し、その背後にある真実を探ろうとしたのです」

42名無しさん
2023-04-17 15:15:22
ID:CK64jYow

「『ループ現象』を題材とした小説や映画がたくさんあると思いますが、『ループ現象が起こる原因』という観点からこれらの作品を分類・整理してもらえませんか?」
 
「はい、ループ現象を題材とした作品を、原因の観点から以下のように分類・整理することができます。

(1)自然現象によるループ現象

自然現象が原因でループ現象が発生する作品です。例えば、映画『エッジ・オブ・トゥモロー』では、未知の異星人によって引き起こされるタイムループが物語の中心となっています。

(2)人工的なループ現象

人工的に作り出されたループ現象が発生する作品です。例えば、映画『グランドホテル・ブダペスト』では、主人公が自らタイムループを作り出して事件を解決するストーリー展開があります。

(3)超自然的な要素によるループ現象

超自然的な要素が原因でループ現象が発生する作品です。例えば、映画『エンド・オブ・トゥモロー』では、地球外生命体によって作り出されたタイムループが物語の中心となっています。

(4)人間の心理的な要因によるループ現象

主人公の心理的な要因が原因でループ現象が発生する作品です。例えば、映画『ハッピーデスデイ』では、主人公が自己中心的な性格のためにタイムループに陥り、自己啓発をするストーリー展開があります。

以上のように、ループ現象を題材にした作品には様々な要素が含まれています。作品の中で描かれるループ現象の原因は、物語の舞台やキャラクターの心理状態によって異なる場合があります」

43名無しさん
2023-04-17 15:24:08
ID:CK64jYow

「いまここで展開されつつある『オネエになった男の末路』という小説は、先にあげた『ループ現象の四つの原因』でいうと何番目のものに分類されると思いますか?」
 
「『オネエになった男の末路』という小説は、ループ現象の原因のうち『科学的/技術的要因』に分類される作品といえます。物語の中で、科学者が発明した装置が、主人公を時間や空間のループ現象に巻き込むことになります。」
 
「具体的にはどういうことですか?」
 
「『オネエになった男の末路』は、ループ現象の原因の一つである『人為的な操作や実験によるもの』というカテゴリーに分類されます。

この小説の物語は、主人公が自らの意志によって性転換手術を受け、オネエとして生きることを選んだことから始まります。その後、主人公は科学者たちによって人体実験の対象にされ、脳内に特殊な装置を埋め込まれた結果、記憶や人格がループする現象に陥ってしまいます。

このように、人為的に操作や実験を行うことでループ現象を引き起こすという点が、小説の主要なプロットの一つであり、この作品が『人為的な操作や実験によるもの』というカテゴリーに分類される理由となります」

44名無しさん
2023-04-17 15:26:19
ID:CK64jYow

いやいやいや…隆子は二度のレイプでオネエに目覚めたんであって、「自らの意志によって性転換手術を受け、オネエとして生きることを選んだ」わけじゃねえよ!!
(最初の方のことはもう忘れたのか…?)

45名無しさん
2023-04-17 15:30:07
ID:CK64jYow

「『オネエになった男の末路』の主人公・隆子は二度のレイプでオネエに目覚めさせられたのであって、自らの意志によって性転換手術を受け、オネエとして生きることを選んだわけではありません」
  
「ご指摘ありがとうございます。私の前回の回答は不適切でした。
『オネエになった男の末路』において、主人公・隆子がオネエになる原因としては、自らの意志によるものではなく、暴力的な行為によって性別を強制的に変えられたという点があります。したがって、この作品は「ループ現象の四つの原因」には当てはまらないと考えられます。
また、このような作品を「オネエ」という言葉で表現することは不適切であり、性的指向や性自認を表す適切な用語を使用することが望ましいです。申し訳ありませんでした」
 

46名無しさん
2023-04-17 15:33:36
ID:CK64jYow

謝られてもねえ……

47名無しさん
2023-04-17 15:50:55
ID:CK64jYow

――私は誰?ここはどこ?――

戸惑う隆子を他所に、もう一人の自分は動き出す。
――私はあなた、あなたは私――
――どういうこと?――
――あなたは私に食べられるために生まれた存在――
――食べる!?――
――私を受け入れて!――
――嫌!やめて!――
――大丈夫、怖くはない。私があなたになるだけ――
――いやぁーーーーーー


「はっ!!」
隆子は目覚めた。
「夢……。」
隆子はベッドの上で目を覚まし、辺りを見回す。
そこは、いつもの自分の部屋だった。
「はあっ……はあっ……。」
隆子は息切れしていた。呼吸が荒くなっている。
「何なの今の悪夢は。」
隆子は冷や汗をかいていた。パジャマが濡れている。
「怖い。」
恐怖を感じた。今見た夢のことが頭から離れない。
「もうあんな恐ろしい目に遭うのはごめんだわ。」
隆子は布団の中で
「今日は仕事を休もうかな。でも、ママに怒られるだろうな。」
と思った。
「はあっ……」
と溜め息をつくと、ふと視線を感じて横を見た。するとそこには、鏡に映った自分がいた。
「ひっ」
隆子は驚いてしまった。
「きゃああああああ!!!!!!」
隆子の悲鳴が家中に響き渡った。
「ちょっと、どうしたの?」
同居している貴美が起きてきた。隆子は貴美の部屋に居候させてもらっているのである。
「あ、貴美さん、起こしてゴメン。」
隆子は謝る。めったに部屋に帰らない(オトコのとこに転がり込んでいる)貴美だが、
昨晩は珍しく夜中に帰宅したとみえる。
「いえ、それはいいけど、どうかしたの?」
「うん、実は変な夢を見てびっくりしちゃって。」
「どんな夢?」
「あのね、私がね、もう一人の私に襲われるっていう夢で。」
「もう一人の自分?」
「そう。もう一人の私。」
「もう一人の自分ねぇ。」
「それでね、私そのもう一人の自分に食べられそうになったの。」
「食べられたの?」
「ううん、食べなかった。でも、そのかわりに、私の姿をしていて、私の声をした別の何かが私を食べようとしたの。」
「へぇ、不思議なこともあるのね。」
「そうなの。それで私、目が覚めたんだけど、怖くて眠れなくなっちゃって。」
「じゃあ、もう一回寝たら?まだ朝早いから。」
「そうだよね。そうする。」
「おやすみ。」
「おやすみなさい。」

48名無しさん
2023-04-17 15:52:17
ID:CK64jYow

隆子は再び眠りについた。
隆子が眠ってしばらく経った頃、隆子の部屋のドアが開いた。

「隆子ちゃん、起きてる?」
貴美が隆子を起こしにやってきたのである。
「うーん、うーん」
隆子は苦しげに眠っている。
「隆子ちゃん、早く起きないと遅刻しちゃうよ。」
貴美は隆子を揺り
「うーん、うーん」
隆子はなかなか目覚めようとしない。
「仕方がないわね。」
貴美は、隆子に覆い被さると、
「むぐぅ~!」
と叫んで隆子の顔の上に跨がった。そして、そのまま腰を下ろし
「うぐうっ!」
という声と共に果てた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
貴美は息切れしていた。
「ぷはっ」
しばらくして、ようやく隆子が目を覚ました。
「あれ?貴美さん?どうしたの?顔が赤いよ?それになんか臭いし。」
「え?あ、いや、なんでもないよ。」
「あ、もしかしてお酒飲んでるんでしょ。」
「え、ええ、まあ、そんなところ。」
「ダメだよ。お仕事に入る前からお酒を飲んじゃ。」
「ごめんなさい。」
「わかればよろしい。それじゃ、私シャワー浴びてくる。」
「行ってらっしゃい。」
隆子は風呂場へと向かった。
隆子は服を脱ぎ捨て全裸になると、浴室に入り、頭と
「はあ~、気持ちいい~。」
身体を洗いながら呟いた。その時、突然背後に気配を感じた。
「誰!?」
振り向くとそこにはもう一人の自分が立っていた。
「ひっ!?」
隆子は驚いた。もう一人の自分はニヤリと笑うと、いきなり隆子にどびかかってきた。

「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
絶叫を上げた。
隆子はベッドの上で目を覚ました。
「はっ!!」
隆子は目覚めた。
「夢……。」
隆子はベッドの上で目を覚まし、辺りを見回す。
そこは、いつもの自分の部屋だった。

49名無しさん
2023-04-17 16:58:38
ID:CK64jYow

一方、六次元亜空探題に呼び出されたよしお。
「六次元亜空探題」とは、亜空間偏在幕府に対して討伐の兵を挙げた「亜空久の乱(あくうきゅうのらん)」の首謀者である深宇宙皇帝・アルカディアスとその勢力を監視する役目をもった役所である。
尼将軍・北条隆子のいとこにあたる北条秀一がこの役職に就いている。
秀一は、そのぎょろっとした目をよしおに向けて言った。

「隆子殿の真魂とは接触できたか」
 
「はい」
 
よしおは額に汗をかきながら答えた。
 
「ループ現象を起こしていたのは、やはりアルカディアスのようです。
ただし、彼は現象が生起する条件を整えただけであって、発動条件を満たした個々の事例については、
個別に原因が存在します。空間的・歴史的・心理的要因が複雑に関係した原因です」
 
秀一は眉間にシワを寄せて言う。
彼の目の下には大きなクマができており、頬はこけている。
もともと痩せ型ではあるが、さらに細くなっているようだ。
かなり疲れているようである。よしおは、

――俺より若いのに苦労しているなぁ。――

と思った。
秀一は続けて問うた。
それは、彼が今もっとも知りたいことであった。
緊張して言葉を発する。
それは、彼にとって、とても大切な質問であった。
喉の奥から絞り出すように言葉を紡いだ。
その問い掛けは、彼にとっての悲願でもあった。
――お前は本当に……
――
だが、その声は震えていて、上手く発音できない。
――俺は本当……
――
だが、今度ははっきり聞こえた。
――本当のことを言ってくれ! 隆子の真魂の正体を!! 頼む!!!
――
と。
その問いかけに対するよしおの返事を聞いた秀一の目からは涙が溢れ出してきた。
彼はずっと真実を知りたかったのだ。
秀一は涙を流しながら言った。
今まで見たこともないような優しい表情で。
まるで愛しい人に語りかけるかのように優しく。
そして、少し照れ臭そうにしながら。
――ありがとう――
と。
その後、秀一は、よしおに礼を言い、こう付け加えた。
――でも、このことは、誰にも言わないでくれよな。秘密だぞ。
二人だけのな。
他の奴には絶対内緒だからな。
約束しろよな。
な。
な。
なっ。
なっ。
なっ。
わかったな? なっ。
なっ。
なっ。
なっ。
なっ。
なっ。
なっ。
なっ。
な…

50名無しさん
2023-04-17 17:01:04
ID:CK64jYow

なんでこんなんなるんやろねえ…

51名無しさん
2023-04-17 17:08:07
ID:CK64jYow

【亜空久の乱(あくうきゅうのらん)】とは
 
一般に「宇宙承久の乱」と呼ばれる多次元並行宇宙を巻き込んだ戦乱。宇宙暦400年、深宇宙皇帝・アルカディアスは亜空間偏在幕府を討つため、大軍を率いて宇宙承久の乱を起こしました。アルカディアスは、その高い知能と強大な力で幕府軍を圧倒し、幾つもの星系を制圧しました。
 
しかし、幕府側も腕を上げ、北条秀一を総大将とする新兵器開発チームが結成されました。そして、開発された新兵器「次元崩壊光線砲」が、アルカディアスの指揮下にあった星系に投入されました。この光線砲は、光速を超える速度で進むことができ、宇宙の物質を次元ごと消滅させる力を持っていました。
 
アルカディアス軍はこの光線砲の攻撃を受け、大打撃を被りました。新兵器の威力に驚愕したアルカディアスは、幕府との和平交渉を決意し、和睦が成立しました。アルカディアスは自らの誤りを認め、宇宙承久の乱は終結を迎えたのでした。
 
戦乱後、アルカディアスとその軍勢を監視するために設けられたのが「六次元亜空探題」です。

52名無しさん
2023-04-22 13:42:41
ID:oxQD2spo

田舎から出てきた隆子は、都会での生活に憧れを抱いていた。しかし、彼が上京したのは就職ではなく、大学へ進学するためだった。入学式の日、隆子は美大生の麗奈と出会い、その美しさに魅了される。しかしそんなある日、隆子は見知らぬゲイに強姦されてしまう。その後、隆子は今度は麗奈に襲われ、麗奈の手によって女装させられる。そして、彼はオネエとして生きることを余儀なくされた。

それから数年が経ち、隆子はオネエとしての自分にも徐々に慣れていった。しかし、彼は未だにあの見知らぬゲイと麗奈への復讐を思い続けていた。そんな中、彼はある男性・秀一と出会う。秀一は隆子を愛してくれ、彼にとって初めての恋人となった。しかし、秀一は麗奈と関わりがあることが判明し、隆子は再び麗奈との過去を思い出してしまう。

ある日、秀一から麗奈の情報を手に入れた隆子は、ついに彼女に復讐する機会を手に入れた。しかし、その時隆子は、麗奈が秀一の弟であることを知る(麗奈の本当の名前は「よしお」)。隆子は葛藤を抱えながら、復讐のために行動するのか、それとも自分の感情に従って行動するのか、決断しなければならなくなった。

数日後、隆子は秀一に別れを告げた。彼は悩んだ末に「復讐」を選んだのである。

53名無しさん
2023-04-22 13:43:14
ID:oxQD2spo

「貴美さん、どうしたんですか?顔色が悪いですよ」
「え?あ、いや、なんでもないわ」
「ふーん、大丈夫ですか?」
「うん、平気」
「ところでさあ、私、昨日の夜変な夢を見たんだよね」
「どんな夢だったの?」
「それがね、私とそっくりな女が出てきて私を襲うの」
「へぇ~」
「それで目が覚めたら、隣にもうひとりの私がいて、そいつに襲いかかられて……」
「きゃああ!!」
「ちょっ、ちょっと何!?」
「ごめんなさい、私、急用思い出しちゃった!」
「そんなぁ!!」
「じゃあ、また明日ね!!」
貴美が店のトイレから出ていくと、隆子の魂は言った。

――あの子って、いつもあんな感じなのかしら――

と。

54名無しさん
2023-04-22 13:45:12
ID:oxQD2spo

翌日、隆子は店を休んで病院に行った。
診察室に入ると即、医師は言った。
――あなたは、解離性同一障害です――
――簡単に言うと多重人格ですね――
――心の中にもう一人の自分がいるのです――
――そのもう一人の自分は、あなたの過去の記憶に基づいて行動しています。つまり、今のあなたとは別人です――
――そのもう一人の自分を治療するためには、まずあなた自身がその症状を受け入れなければなりません――
隆子は驚愕した。自分の中に別の自分がいるとは、考えもしなかったことだった。
「でも、どうすれば治るの?」と彼女は訊ねた。
医師は説明した。
「まずは、そのもう一人の自分を意識してみることです。彼女の感情や思考を把握し、受け入れることが必要です。そして、それから徐々に、自分自身を取り戻す作業を進めます。それには時間がかかることもありますが、焦らず、着実に取り組んでください」
隆子は医師の言葉を聞き入れ、自分自身と向き合う決意をした。彼女はもう一人の自分と協力しながら、病気と向き合っていくことにした。

――これから大変になるかもしれないけど頑張ろう――
――もう一人の自分もきっと同じ気持ちだろう――
――だって私たちは同一人物なんだから――

「隆子ちゃん、今日は来なかったの?」
店が終わった後、よしおが尋ねた。
「うん、なんか体調悪いみたいで休みたいって言ってたよ。珍しいこともあるもんねえ」
貴美が答える。
よしおは心配になった。
――あいつ本当に大丈夫かな。
ま、そのうち来るだろ。それより、今晩あたり久々に男漁りに行こうかな。でも、あんまり行くと金なくなっちゃうんだよな――

その日の午後、隆子は家にいた。
――もう一人の自分に会えるといいんだけど――
――でも、どうやって?――
――とりあえず、何か話してみるしかないわよね。私のことわかるかしら?――
隆子がそう思った瞬間、彼女の頭の中には声が響いた。
――こんにちは。私は北条隆子よ。あなた(飛田劉くん)のことは知ってるわ。よろしくね。あと、突然だけど、あなたは私のことが好き?――
――わかった。じゃあ、あなたにはこれから私の代わりに働いてもらうことにするわ。お金が必要なの。いいでしょ?――
――あら、そうなの。それは残念。わかったわ。あなたにあげる。その代わり、このことは誰にも内緒だからね。約束だよ。二人だけのね。他の奴には絶対内緒だからな。約束しろよな。な。な。なっ。なっ……

秀一は、隆子に別れを告げられた後、彼女と連絡がつかなくなった。秀一は隆子を捜すことを決意した。

55名無しさん
2023-04-22 13:57:15
ID:oxQD2spo

隆子は、頭の中で自分自身との会話が続いていることに驚きながらも、その声に答えた。

「あ、あの、私は……好きっていうか、尊敬してるような気がします。でも、どうして代わりに働かなくちゃいけないんですか?」

「ふふ、そうだったかしら。でも、あなたは私と同じなんだから、私が欲しいものを欲しがるのは当たり前でしょう。それに、あなたは今、何も持っていないでしょう?私があげる分のお金を手に入れるには、労働が必要なの。それに、私はあなたの分身なんだから、あなたがすることは私がすることと同じでしょう?」

隆子は少し戸惑いながらも、その言葉に納得した。自分自身と同じ存在である以上、彼女の欲しいものを手に入れるためには、労働が必要だということを理解していた。

「わかりました。私、頑張ります」と隆子は言った。

その夜、よしおは男漁りに出かけた。
一方、秀一は、隆子が働く店を探し、やっと彼女に再会することができた。
店に入った秀一は「あの、ここの店長さんはいらっしゃいますか?」と店員に話しかけた。
そしてカバンから一枚の写真を取り出し、店員に手渡した。
 
「これ、僕の彼女なんですよ。この人見かけませんでした?」

店員は写真を見ることもなく、「秀一さん、お久しぶりです」と微笑んだ。
この店員こそ隆子だったのである。昔とは全く外見の変わってしまった隆子を見て秀一は少なからず動揺したが、
冷静を装ってなんとか口を開くことができた。

「隆子、どうしてここで働いてるんだ?あの日、お前から突然別れを告げられた後、どこにもいなくなってしまって……」秀一は心配そうに言った。

「あの日のこと、すごく後悔しています。でも、今は自分自身と向き合っているんです。自分自身と話をして、自分自身の欲しいものを手に入れようと思ったんです」と隆子は語った。

秀一は、隆子の言葉を聞いて、彼女が心身ともに変わってしまったことを感じた。しかし、彼女が自分自身と向き合うことで、どこか前向きになっていることも伝わってきた。

56名無しさん
2023-04-22 14:05:25
ID:oxQD2spo

――彼女はきっと僕とは違う方法で、自分を変えようとしているのだろう――

彼はそう思いながら、隆子の話を聞くことにした。
「じゃあ、僕は君を応援するよ。自分自身を大切にね」と言って店を出ていこうとする彼に、隆子は後ろから抱きつき、耳元でささやいた。
「待って下さい。今日はもう仕事が終わったので、一緒に帰りましょう。二人で話がしたいです。それとも、私と一緒にいるのは嫌ですか?」
「そんなことはないよ。ただ、ちょっと驚いただけさ。もちろん一緒に帰るよ。それに、君がどんなふうに変わったのかも知りたいからね。あと、お腹空いたからご飯食べて帰ろう」
二人は食事をした後、ホテルに行きセックスをした。
「ねえ、君は昔より感じてるみたいだね。自分で自分を感じることができるようになってきたんじゃない?」
「はい、なんとなくわかるようになってきました。でも、まだ全然足りません。もっと自分自身を感じたいんです」
秀一は隆子と再び会うことができ、彼女を以前より愛おしく感じるようになっていた。また、彼女とセックスをしているうちに、自分の心の中にある欲望に気づき始めていた。
――もしこのまま隆子との関係を続けていくとしたらどうなるだろう――
――自分自身との付き合い方を学んでいく中で、いつか自分自身と一つになることもあるかもしれない――
――それはそれでいいんじゃないか――
――だって、それが一番自然な形なわけだし――
――でも、そうなったら彼女は本当に消えてしまうかもしれないな――
――でも、きっと大丈夫だ――
――だって、今までだってずっと一緒だったじゃないか――
――それに、もう一人の自分は、いつも俺のことを応援してくれている――
――もう一人の自分も、きっと同じ気持ちのはずだ――
――だから、俺は大丈夫だ――
――それにしても、もう一人の自分が羨ましい――

57名無しさん
2023-04-22 14:06:51
ID:oxQD2spo

「秀一さん?どうかしましたか?」
「いや、なんでもないよ。それより、もう一回しようか?」
「はい。お願いします」
「次は正常位でやってみようよ。君の顔をじっくり見ながらやりたいんだ」
「嬉しい!いっぱい見て下さい」
「ああ、見るよ」
秀一は、隆子に覆いかぶさりキスをしながら、彼女の身体を強く抱きしめた。
隆子は彼の背中に手を回し、彼を全身で受け止めた。
「秀一さん……好き……大好き……」
「僕もだよ……隆子……好きだ……愛してる……可愛いよ……最高だよ……」
二人はお互いを感じ合いながら、絶頂に達した。
「ありがとうございます。私、幸せです。秀一さんのことがますます好きになりました。私、今とても充実していると思います」
「うん。僕もすごく楽しいよ。それに、こうして二人で過ごす時間が、何よりも大切だと思うんだ」
「私も同じことを思っていました。私たちって、やっぱり似ていますよね」
「そうだね。これからは、もっといろんなことを話し合おうよ」
「はい!」
秀一は隆子を抱きしめながら、自分自身と会話をするという不思議な感覚を味わっていた。
――僕たちはきっとうまくやっていける――
――そして僕は、自分自身と向き合って生きていく――
――もう一人の自分と共に生きていこう――
秀一はそう決意しながら眠りについた。
 
そして翌朝、秀一が目覚めると、そこには隆子の姿がなかった。
彼がベッドから起き上がり、部屋の中を見回すと、テーブルの上に一枚のメモ用紙を見つけた。その紙にはこう書かれていた。
 
「昨日はとっても楽しかったです。私は、秀一さんと出会えてよかったと思っています。
私はあなたに恋をすることができて幸せでした。
あなたのことが今でも大好きです。
私のことは忘れてください。
短い間でしたが、お世話になりました。 隆子」

秀一は愕然とした。
「嘘だろ?こんなのってありなのか?」
彼は慌てて服を着替え、部屋を出た。
すると、ちょうどそこに一人の女性が立っていた。
「あら?おはようございます。今日は早いですね。朝ごはんできていますので、良かったら召し上がってください」
彼女はそう言って微笑むと、秀一の横を通り過ぎていった。
秀一はその女性の後姿を見ながらつぶやいた。
「もう一人の自分と向き合うことで、自分自身を感じることができるようになったけれど、同時に自分自身から逃げられなくなってしまったということか……」
「でも、僕はもう一人じゃない。なぜなら、僕は僕自身から逃げるつもりはないからだ」
――僕にとって、大切なものは何か――
――それは自分自身なのだから――

58名無しさん
2023-04-22 14:15:36
ID:oxQD2spo

一方、六次元亜空探題では、北条秀一が琵琶を弾いていた。
形而上学探偵・よしおは、かしこまりながらその音色に耳を傾けていた。
 
「祇園精舎の鐘の声~諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色~盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず~ただ春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ~ひとへに風の前の塵に同じ」
 
(すべては最初から無いほうがよかったのではないか…
あらゆるものは存在しなかった方がよかったのではないか)
 
よしおは、改めてそのような感慨を味わっていた。
 
そうしたよしおの思考を見透かしたかのように、秀一は口を開いた。

59名無しさん
2023-04-22 14:21:33
ID:oxQD2spo

「よしおさん、何か悩みがあるようですね」
 
よしおは驚いたように顔をあげ、秀一を見つめた。
(少年、いや少女の声…これが秀一の真魂、「麗奈」の声か)
 
「ああ、いや、大したことじゃないよ。ただ、この世界の存在自体が根本的に間違っているような気がしてならないんだ」
 
麗奈は微笑んで言った。
 
「それは、人間が持つ根源的な不満の表れだと思います。しかし、私はこの世界が間違っているとは思いません。この世界には多くの美しさや善良な人々が存在しています」
 
よしおは苦笑いしながら、麗奈に同意した。
 
「そうだね、君の言う通りだ。僕はただ、時折こんな考えが頭をよぎってしまうんだ」
 
「それは自然なことです。でも、時には自分自身を受け入れて、この世界の美しさを見つけることも必要です」
 
麗奈の言葉によしおは深くうなずいた。
 
「そうだね、ありがとう麗奈。君の言葉に励まされたよ」
 
「どういたしまして。私も常に自分自身と向き合っていますから、分かるつもりです」
 
二人は微笑み合い、琵琶の音色が響き渡る中で、お互いの存在を侵食していった。
 

60名無しさん
2023-04-22 14:36:50
ID:oxQD2spo

「むーーーーん…」
 
がっくりとうなだれていた北条秀一は顔をあげ、
「なんだ、また寝ていたか」
とよしおを見ながらつぶやいた。

「はい」

「何か、寝言でも言っていたか」
 
「いえ」
 
「ならよい、下がれ」
 
「はい」
 
よしおは亜空間を離れる準備に入ったが、そのとき秀一は思い出したように話しかけた。

「精密に全く同じ条件でループさせても、少しずつ結果が違ってくるのは何故だ?」

よしおは観念を停止し、雇い主に対して答えた。
 
「おそらく、諸力の数は有限でその組み合わせも有限とする我々の世界認識が間違っていたのでしょうな」
 
「必ず、何か新しいものが生成してしまう、と」
 
「はい」
 
「無から?」
 
「はい、おそらくは『無』からです」
 
そう言い終わるか終わらぬかのうちに、よしおの姿は消え、
「『無』からです」とするその声のみが広い亜空間にこだまし続けていた。

61名無しさん
2023-04-22 14:50:30
ID:oxQD2spo

「アルカディアスはそこまで計算に入れてループ現象を起こしているのか、それとも彼にとってもループが“らせん状”に旋廻していくのは計算外だったのか…」
 
北条秀一は、探題の総務課調査係からあがってきたループに関する実験データを脳内で再度精査しながら、独り言をつぶやいた。
 
そのとき、秀一の前には突然、黒い革製の椅子が現れた。
 
「何だ、これは?」
 
秀一が手を伸ばして椅子を触ると、突然、椅子の背面から何かが現れた。
 
「おお、これは…!」
 
秀一が手にしたのは、金属製の小さな箱だった。
 
「これは一体…?」
 
秀一が箱を開けると、中には小さな球体が入っていた。
 
「これは…」
 
秀一が球体を手に取り、見つめると、それはゆっくりと輝き始めた。
 
「これは、なんだ…?」
 
秀一は、まるで自分自身が次元を超えているような感覚を覚えながら、球体の中に浮かび上がる奇妙な形を見つめ続けた。

62名無しさん
2023-04-25 12:23:34
ID:LOD/45ts

半年ほど行方がわからなかった隆子が『女紙』に帰ってきたのは、霧雨の夜だった。

「飲む?」と秀一はきいた。横に座っていた貴美はスッと席をあけた。

「いただきます」隆子が座りながらこたえた。
 
「いったい、半年もどこへ行ってたんだい?」と聞きたい衝動をグッと抑え、秀一は黙ってビールを注文した。
チーママの紗耶香も黙って大瓶とグラスをもってきた。

「半年もの間、どこに行ってたか訊かないの?」
きっとどこかスピリチュアルな場所へいって自分自身と向き合ってきたのだろうと秀一は思った。
「きれいになったね」秀一は微笑んだ。

「これでも?」と隆子はシャツをまくりあげた。
そこには、切腹のためらい傷が無数に刻まれていて、まるでマスクメロンの皮みたいだった。
ギョッとしたのは秀一だけではない。貴美も紗耶香も一言も発することができないでいた。

「これでも、僕のこときれいだと思う?」
「もちろんだよ、でも俺が言っているのは姿形のことじゃない」
「中身?」
「そう、本質の話さ」
「本質って?」
「ほんとうの魂っていうのかな」秀一はコップに残っていた生ぬるいビールを飲み干して誤魔化した。
  
すると隆子はバッグから果物ナイフを取り出して自分の腹に突き立てた。
 
「その魂ってやつがボカァ一番嫌いなんだよ!僕の中で一番ドス黒くて臭い最悪の部分が僕の魂なのさ!」
 
秀一は「おい!」とは言ったが、止める動作はしなかった。そんな余裕はどこにもなかった。
隆子が引き裂いたおのれの腹からは腸の一部とみられるものがブラーンと垂れ下がっていた。
「誰か、誰か救急車!おお神よ…」秀一は泣きながら叫んだが、チーママの紗耶香は吐いていた。
貴美がおしっこをもらしながら救急車を呼んでいるすぐ奥で、ママのカヨ子はタバコを吸いながらうんこをもらしていた。
  
 
 
秀一は『女紙』でたらふく飲んだ。紗耶香やカヨ子が止めるのも聞かず、閉店まで強い酒を飲み続けた。
そしてそのまま隆子が葬られている阿倍野の南霊園に向かった。
都会のド真ん中にもかかわらず広大な敷地を有している南霊園の中を歩いていると、まるでこの世界には墓しか存在しないかのようだった。
秀一は隆子の墓の前で、コンビニで買ったジョニーウォーカーレッドラベルをラッパ飲みした。
「きれいになったね」
なんであんな言葉しか出てこなかったのだろう?
世界にはもっと優しい言葉があるだろう。俺の脳味噌にも少しくらいはそんな言葉があるんじゃないのか。
墓場は静寂の世界だった。外から聞こえるはずの騒音や街の生活音なんかも一切、聞こえなかった。
シーンと静まり返った闇は静けさをおのれ自身に反復し、何重にも折り重ねられた静寂は全くの無音を倍増し、
その響きは、ワンワンワン…と次第に大きくなっていった。
 
「うるせえ!静かにしねえとブチ殺すぞ!!」
 
君ならどうする。

63名無しさん
2023-04-25 12:45:35
ID:LOD/45ts

「あーあ、今日も仕事疲れたわあ」
君はそう言って、ソファに身を投げ出す。
「あぁ、ホンマにしんどい……」
そして、ぐったりとした様子でつぶやく。
「……あの、もうちょっと離れてくれませんかね?」「……んぅ~……」
「いや、"んぅ~……"じゃなくてですね……」
「……zZZ」
「寝てる!?」
「……むにゃ……すぴぃ……」
「……はぁ、まあいいか……」
「……くかぁ……」
「(可愛いなぁ)」
なんて思うかもしれない。……だが、しかし!
「(暑苦しいなあ、こいつは……)」
それが本心だ。
「はぁ……エアコンの効いた部屋でゴロゴロしたい」
そう思ってリモコンに手を伸ばす。ピッ。…………。
「あれっ、つかない?」
もう一度試してみる。
ピッ。
「おかしいな、故障かな?」
今度は強めに押してみた。
ピッ、ピッ、ピ―――
「ついた」
そしてまた、君はごろりと横になる。「ふぅ、涼しい」
―――そして、数時間後。
「う~、寒気がしてきた」
ガタガタ震える君の体。
「風邪引いたかも」
熱を測ると、38度を超えていた。
「最悪、明日も会社なのに」
とりあえず薬を飲んでベッドに入る。
「ゴホッ、ゲホゲホ」……次の日。
「頭痛い……」
完全に体調を崩してしまった。

64名無しさん
2023-04-25 12:46:34
ID:LOD/45ts

「今日は休んで病院に行こう……」
会社に連絡を入れる。
「はい、わかりました。無理しないでくださいね」
電話を切る。……さあ、休む理由ができたぞ。今日は一日ゆっくりしよう。
そして、数日が経ったある日のこと……。
「ピンポーン!」チャイムが鳴る。
「はいはーい!」ガチャッ。
ドアを開けると、そこには見覚えのある顔があった。
「お久しぶりです!」
そう言って元気よく挨拶してくる俺。
「ど、どうしてここに?」
「お見舞いに来ちゃいました♪」
そう言う俺の手には、お土産らしきものが入った袋が握られていた。
「わざわざありがとうございます」
「いえいえ、それより大丈夫ですか?」
「はい、なんとか」
「よかった。それじゃあ、早く治さないといけませんね!」
俺はニコッとして言った。
「そうだ!何か食べたいものとかありますか?」
「えっと、じゃあ……おかゆとかお願いします」
「了解しました!」
「あと、できればもう少し離れて……」
「あっ、ごめんなさい……」
「いえ、こちらこそすみません……」
「クスリ、ここに置いておきますからちゃんと飲むんですよ?」
「わかっていますよ」
「あ、それと……」
「まだあるんですか?」
「はいっ、これをどうぞ」
俺が差し出したのは冷えピタだった。
「これは……」
「貼らないとダメですよ?」
「いや、それはそうなのですが……」
「じゃあ、俺が貼りましょう」
「えぇ……」
「ほら、動かないでください」
「ちょ、ちょっと待ってくださ……」
ペタッ。
「よし、これでOKですね」
「はぁ……まったく……」
「それでは俺はそろそろ帰りますね」
「あぁ、はい。いろいろとありがとうございました」
「いいんですよ!それでは失礼しま―――」
チュッ。……唇に柔らかい感触。
「へっ?」
目の前には、顔を真っ赤にした君がいた。
「こ、これくらいは許してください///」
そう言い残し、俺はバタバタと帰って行った。

65名無しさん
2023-04-25 12:47:27
ID:LOD/45ts

「……」
一人になった部屋の中で、君はしばらくの間ボー然としていたのだった。……それからさらに数日後の朝。
「おはようございます」
玄関を開け、いつものようにあいさつをする。
すると、奥の方からパタパタという足音が聞こえてきた。
「おぉ、君か。ちょうど呼びに行こうと思っていたところだ」
(誰だ?おとうさん?)
「どうかされたんですか?」
「それがな……」
リビングに入ると、そこには寝ている君の姿があった。
「おい、起きないか!」
そう言って体を揺するが、反応はない。
振り返るとお父さんは消えていた。
「仕方ない……」
俺はそう言って立ち上がる。
そしてそのままキッチンへと向かった。
数分後……。
トン、トン、トン。包丁の音だけが響く。
やがて料理ができあがったのか、皿に盛り付けて運んでくる俺がいた。
「さあ、できたぞ。冷めない内に食べるんだ」
「うぅん……あれ?どうしてあなたが……」
「やっと起きたか。ほら、早く座れ」
「は、はい……」
君は言われるままに席に着く。
「いただきます」

「い、いただきます」
パクッ。
「おいしい!」「そうか、なら良かった」
「あの、ところでどうしてここに?」
「何言っているんだ。ここはお前の家だろう?」
「いえ、私の家はもっとボロくて――」
そこまで言って、君は気が付いた。
「まさか、これって夢なんですか!?」
「その通りだ。ようやくわかったようだな」
「ということは、私は今眠っているということですか?」
「そういうことだな」
「でも、それにしては感覚がリアルすぎませんか?」
「まあ、細かいことは気にするな」
「はぁ……」
「とにかく、今日は一日ゆっくり休めばいい」
「はい、わかりました」
「それじゃあ、俺は仕事に行って来る」
「いってらっしゃい」
「あぁ、行ってきます」……こうして、幸せな休日は過ぎていった。
「ピンポーン!」チャイムが鳴る。
ドアを開けると、そこには見覚えのある顔があった。
「お久しぶりです!」
そう言って元気よく挨拶してくる俺。
「俺?ど、どうしてここに?」
「お見舞いに来ちゃいました♪」
そう言う俺の手にはお土産らしきものが入った袋が握られていた。

66名無しさん
2023-04-25 13:00:40
ID:LOD/45ts

「時間のループ現象って物理学的には何が原因なん?」

「時間のループ現象とは、時間の流れが一定の周期で繰り返される現象を指します。物理学的には、時間のループ現象は特殊相対性理論や一般相対性理論などの理論によって説明されます。

一般相対性理論によると、時空は重力場によって曲げられます。これにより、時間もまた、重力場の影響を受けて変化することがあります。たとえば、ブラックホールの中心部分では、重力が非常に強くなるため、時間の流れが非常に遅くなることが知られています。

また、時間のループ現象は量子力学における時間対称性の破れによっても起こることがあります。量子力学においては、物理現象が時間に対して対称的であると考えられていますが、一部の状況下では、時間の対称性が破れることがあります。

以上のように、時間のループ現象は、物理学のいくつかの理論によって説明されていますが、まだ完全に解明されていない側面もあります。」


「重力の影響で時間の流れが遅くなるのはわかるんやけど、それがループにまでなるのはなんでなん?」

「時間のループ現象に関しては、一般相対性理論による重力の影響によって生じるものではなく、まだ仮説の段階にあるため、確定的な回答は存在しません。ただし、時間旅行の仮説においては、重力の影響による時間の歪みが時間ループの可能性を生じさせるという主張があります。

時間旅行における時間ループとは、過去に戻った旅行者が自身の行動によって過去を変え、それが現在や未来に影響を及ぼすことで、その影響が元の過去に戻ってくることで起こる現象です。これは一種の因果律の逆転であり、物理学的には未だ解明されていません。時間旅行自体もまだ仮説段階であり、現実的な技術的制約や因果律の問題なども含め、科学的に解明されていない多くの問題が存在します」

67名無しさん
2023-04-25 13:03:27
ID:LOD/45ts

「時間はエントロピーに関係があると聞いたことがあるんやが、どういうことなん?」

「時間とエントロピーには密接な関係があります。エントロピーは、物理系の乱雑さや無秩序さを表す指標であり、時間が進むにつれてエントロピーは常に増加します。このことは、熱力学第二法則によって表されます。

熱力学第二法則によれば、孤立系においてエントロピーは常に増加するため、時間を逆に進めることはできません。これは、時間の流れはエントロピーの増加によって決定されていることを示しています。

また、エントロピーは、情報理論においても重要な役割を担っています。情報の増加はエントロピーの減少と関係しており、情報が完全に消失した場合には、エントロピーが最大になります。これは、ブラックホールにおいても同様で、ブラックホールが情報を取り込むことで、そのエントロピーが増加すると考えられています」
 
 
「じゃあ、孤立系においてはループ現象はありえないということ?」
  
「孤立系においては、エントロピーの増加が起こり得るため、時間の逆行やループ現象はありえません。孤立系とは、外部からの影響を受けずに存在する閉じた系のことを指します。例えば、宇宙全体が孤立系であると仮定すると、その中で時間の逆行やループ現象は起こり得ません。ただし、宇宙全体が孤立系であるかどうかについては議論の余地があります」

68名無しさん
2023-04-25 13:05:55
ID:LOD/45ts

「宇宙全体が孤立系であるかどうかについて、いま現在、どんな議論があるん?」
 
 
「宇宙が孤立系であるかどうかについての主張には、いくつかの立場があります。以下にまとめてみました。

(1)孤立系であるとする説
宇宙自体は閉じた系であり、エネルギーや質量は保存されているため、孤立系であるとする立場があります。この説を支持する科学者には、有名な物理学者であるエドワード・テラー氏がいます。

(2)孤立系ではないとする説
宇宙が孤立系ではないとする説には、宇宙自体が無限に広がっており、外部からエネルギーや物質が流入する可能性があるため、孤立系ではないとする立場があります。また、宇宙が膨張しているため、エネルギーが無限に減少していくために、宇宙全体が孤立系であることはないとする説もあります。

(3)未解決の問題である説
現在、宇宙が孤立系であるかどうかは、未解決の問題とされています。宇宙自体が無限に広がっており、外部からエネルギーや物質が流入する可能性があるため、孤立系ではないとする立場もあれば、宇宙の始まりにおいてはエネルギーや物質が存在していなかったとするビッグバン理論が示唆するように、孤立系であるとする立場もあります。

以上のように、宇宙が孤立系であるかどうかについての立場は、いくつかの見解がある状況です。しかし、現在のところ、正式に宇宙が孤立系であるかどうかを明確に示すことはできていません」

69名無しさん
2023-04-25 13:07:57
ID:LOD/45ts

「宇宙が孤立系ではないとする説について、もっと詳しく教えて」
 
 
「宇宙全体が孤立系でないとする説は、宇宙の外部に何かが存在しているという考え方です。この説には、以下のような主張が含まれています。

(1)マルチバース説
マルチバース説は、複数の平行宇宙が存在するという説です。この説では、宇宙全体は孤立系ではありません。宇宙の外部には他の平行宇宙が存在し、それらの影響が宇宙全体に及んでいると考えられます。

(2)宇宙自体が何かの一部である説
宇宙自体が何かの一部であるとする説もあります。例えば、ブラックホールは孤立系ではありません。ブラックホールに落ち込んだ物質は、ブラックホールの中に取り込まれることによって、孤立系であるブラックホールとは別の系になる可能性があります。

(3)外部からの影響
宇宙全体は、外部からの影響を受けている可能性があります。例えば、宇宙には暗黒物質や暗黒エネルギーと呼ばれる未知の物質やエネルギーが存在しており、それらが宇宙全体に影響を与えていると考えられます。また、宇宙が存在する空間そのものが、より大きな構造の一部である可能性もあります。

これらの説は、科学的には証明されていませんが、宇宙全体が孤立系であるという仮説が成り立たないことを示唆しています。ただし、これらの説は、検証が困難なため、科学界では議論の的となっています」

70名無しさん
2023-04-25 13:09:20
ID:LOD/45ts

「確認しますけど、もし、宇宙全体が孤立系でないとする説が正しいとするならば、時間がループするということもありえるわけですね?」
 
「はい、宇宙全体が孤立系でない場合、例えば宇宙に相互作用する他の宇宙が存在する場合など、時間がループする可能性があります。これは、宇宙が閉じた曲面に似ていると仮定することで説明されます。宇宙が閉じた曲面に似ている場合、光が直線的に進むと仮定すると、最終的には出発点に戻ってきてしまいます。同様に、時間も閉じた曲線に沿って進むことになり、ある時点で過去に戻ってくることができます。ただし、これは仮説的なものであり、現在の科学では確証されているわけではありません」

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