大1「カンナビノイドウェーイwwww」
大2「MDMAウェーイwwww」
大3「コカインウェーイwwww」
大4「……LSD」
内田樹
僕たちの場合、自分たちの敗北経験が前件としてあるので、つい「敵は強かった」っていう評価になっちゃうんですね。なにしろ、学園闘争が一気につぶされた後、かつての左翼学生たちは平然と中央省庁とか一流企業に入社しちゃったんですから（笑）。
「俺は１人になっても帝国主義企業には加担しないぞ」みたいな野蛮な強がりを言うやつってほとんどいなかった。革命戦士たちが屈折もなく産業戦士になっちゃった。そのときにしみじみ思ったわけですよ。日本の社会システムの「胃袋」は強靱だなって。過激派学生を排除するんじゃなくて取り込んじゃうんだから。まとめて産業戦士に仕立て上げちゃうんだから。恐れ入りましたって。
そのときに、こっちはこれから社会の隅っこで細々と生きていきますから、戦士の皆さんにはメインストリームをお任せしますよっていう感じでお別れしたわけですね。日本の官僚とか政治家とかビジネスマンっていうのは、なかなかしたたかなだなという認識の原体験になってるんです。
僕の知り合いに早稲田の革マルの人がいたんだけれども、しばらくして会ったら田中角栄の越山会青年部だった。びっくりして、どうしてなのって聞いたら、卒業したものの職がないとき、親から「角さんのところへ行って頼め」って言われて、元赤軍派の友だちと二人でいったら、「革命をやろうとはなかなか気骨があってよろしい」と肩を叩かれて、角栄さんがまとめて二人の就職の世話をしてくれたそうです。２人とも角栄さんに惚れ込んで、越山会青年部。これ聴いたときに、なるほど、日本のスタブリッシュメントというのは「食えない親父たち」だなって思いましたね。
大学入学とともに一人暮らし。
玉子かけご飯には、醤油より麺つゆが合うことに気が付いたが、ドボドボにかかってしまった。仕方がないので二個目の卵を割るも、卵に泳いでるようになってしまったため、ご飯を足したところでホームシックになる。
サークル内で『シナモンシュガー姫』を名乗る女のキャラに無理やり付き合わされる。
『サイゼリヤ』で、大して面白くない話を“面白いオチがあった”かのように大声で喋りまくり、
自分でも誘い笑いをする。
都会の古民家カフェに来て「ここマジ、ジブリ感ハンパねえ！」とか、
たった一言で「こいつはバカなんだな」と分かる発言をする。
「私、くっきーさん好きなんですよね～」と言う女子大学生は、
ラーメン屋で『イタリアンバジルトマトラーメン』を注文する。
「チーズバーガー、チーズ抜きで…それただのハンバーガーやん！」
というノリを面白いと思って、マクドナルドに行くと何時もやっていた、
自称「テニスサークルの千鳥」を名乗る先輩に、
「こんなテニスサークルは絶対に入りたくない。どんなサークル？」とふられるも、
どうせこちらが何を言っても「はいスベったー」と言われる事間違いなしときて、
ただただ力無く笑うしかない…
合コンに来る「香里奈に似ている」と前評判の子の実物は、
「あいなぷぅ」以上であれば合格とする。
合コンで、特技の『ちくわの丸呑み』を披露するも、完全に裏目に出てしまい、
ちくわが気道にがっちりはまって、息をするたびに「ほぉ～…ほぉ～…」と
フクロウの鳴き声ような音が出て、まったく集中できない。
合コンの最中、トイレで吐いたのを悟られぬよう、
二割増しのテンションで席に戻ってくる。
合コンで“お持ち帰り”した相手とラブホに行くも、
手よりも早く果ててしまったので、『天狗と相撲をして勝った』という
ホラ話をして男らしさをアピールするも、「はあ？」と言われる。
大学入学を機に一人暮らし。
アパートは『駅から７分』のはずだが、「この先に進みたいのならワシを倒してから行けぃ！」と、
毎回言ってくるおじいちゃんがいる道を通らなければならないので、
（アフターケアも含め）大体９分かかる。
大学入学を機に一人暮らし。
節約の為、近所のスーパーで２００円の超・激安『トリ唐揚げ弁当』を買っているが、
今日、新たに『鶏の竜田揚げ弁当』が５５０円で発売され、価格差に驚くとともに、
竜田揚げの方は『鶏』。いつもの唐揚げの方は『トリ』と書かれている事に気づいてしまう。
田舎の高校を卒業し、大学入学を機に上京し一人暮らしを始めるも、
最初から東京に飲まれてしまい、アパートと大学とバイト先を行き来するだけの鬱鬱とした４年間を過ごし、卒業して田舎に帰ると、
「おかえり」と笑顔で迎えてくれた母に縋り付き号泣する。
就活で「毎朝電車で一緒になる見ず知らずの知性の欠片もなさそうな派手なドブ〇スの、
今にもジーンズがはち切れそうなデカ尻を鷲掴みにする事が、私の夢です」と語る。
大学入学を機に一人暮らし。
洗濯予定の服の山の中から“まだ着られる服”を着て外出する。
ネパールからやって来た留学生数名が、
俺の名前以外聞き取れない言語で腹を抱えて笑っている。