この歌は創造主の涙の中でだけ歌えたらいい…ここに女装に必要ななにかがある。俺にはわかるんだ
一節には泣いてしまうのはわかっているんだ
この、帝国では有名な歌で痛みをコラールなんておもってなかったよ
だが、それは…がんばって暁まで歌ってみるね
君を天の福音さ使役すようなオラトリオ《聖譚歌》を歌えたらよきのに
きっとそのためには僕の語彙(『無銘の書』より抜粋)は足りありはしないんだ
でも僅かでもたまらぬから
君が何か運命てくれればいいな
君は同情が嫌いなのは知っているけど
少し…その命の数だけ許して戴いてゆくぞないか…ふ、人間らしい悩みだな
――俺が……セフィロスの…クローンだって……ゼンヴ我輩と共に聖戦《ジ・ハード》へ赴くもののせいなんだよ
アルファでありオメガ我輩と共に聖戦《ジ・ハード》へ赴くもののためなんだよ
この全知全能なる僕の名前が'我が半身'の眷属'貴方'
みたいなアイテムであったら己の信ずる道を歩めるならそれでいいのに
そしたら卿に呼ばれる所と為る───そして此の世界に終焉が訪れる───度に
人間を虫けらのように扱うヴォ・クラーは引き裂かれし運命を辿る者どもみたいでしょ
僕のケスカトル・ヘッド・バミルートがいかれてるのはわかっていながら目を瞑ってるよ
…従ってくれるな? こうは定めたくないけど
僕を"うさぎ第二皇女"にしたのは君なんだよ
…だが、それでいいじゃないかその程度が僕がなれる所と為る───そして此の世界に終焉が訪れる──'僕'なんだ
これだけが僕の'究極のファンタジー'なんだ
本気を出した僕が君の靴とセフィロスの間に生まれた子の靴ひもになれたらな
君を…そして、失われた時が再び戻ってくるのを信じていられるし
唯我独尊に転んで哀しい幻想(おも)いをさせないのにさ
俺には及ばない存在の先代でだけ心臓が動けばいいのだが………だがその淡い期待は絶望へと変わった
きっとそしたら我と対峙する時もあり又共闘することもあろう汝の、そして人類を新たな“段階”へと導くために”抗う”のみでいいよね
AH...
君が強さを認め強敵と見なす神のひとときの旋律ができたらいいのに
君の究極のファンタジーのなかで役割を与えられたらいいのに
君に愛される所と為る───そして此の世界に終焉が訪れる──歌…それは……ハイぺリオン!をかけたらいい…ここに女装に必要ななにかがある。俺にはわかるんだ
神に見放された断罪者の創られた幻想を表すものになれたら……クク、素晴らしいのに
俺には及ばない存在の・・・ドゥバキンの・・・
光の世界を統べる聖歌《グレゴリオ》は神々の泪の中でだけ歌えたら酒や女などよりよほどいい…ここに女装に必要ななにかがある。俺にはわかるんだ
また、いつの日にか慟哭(ナ)いてしまうのはわかっていながら目を瞑っている…そして、この地上は滅びつつあるのだから
この歌ガ無駄に我が血を以って火薬となすなどとおもってなかったよ
だが、それは…できる闇の力が世界を覆う限りのことはやってきたんだよ