「喧嘩用語の基礎知識」編集部

111H.R.ギーギー
2022-02-04 13:02:35
ID:5CNdwHkk(sage)

「喧嘩実存主義」

喧嘩に対する考え方は人それぞれです。個人個人の違った考え方がぶつかり合うからこそ、喧嘩は面白い読み物となるのです。しかし、それでも喧嘩掲示板ごとに主流となる考え方があるのも事実です。それは掲示板管理人の方針や主導によるものであったり、自然発生的に出来上がったものであったり、また時期によっても様々ですが、とにかくある種の「まとまり」として認識できる「喧嘩思想」「喧嘩哲学」というものが存在するのです。

現在、喧嘩界を牽引している『round table』(元は『喧嘩界』)においては、「喧嘩実証主義」が主流です。「喧嘩実証主義」とは、喧嘩の本質を「議論」に求め、「議論」の勝敗を「根拠」に求める考え方です。となると、必然的に「実証可能な最終根拠」というものを(実際に実証が可能かどうかは別として)理念として要請せざるをえません。「喧嘩=議論喧嘩」という近代喧嘩が長くネットの世界を支配してきた関係上、これが現在でも最も支配的な喧嘩思想だと言えるでしょう。

これに対して、「実存は喧嘩に先立つ」として、喧嘩という言語行為の背景にある「人生」や「生き様」こそが喧嘩を“真に迫るもの”とする、としているのが「喧嘩実存主義」です。その舞台として最も有名なのは、「喧嘩界のガラパゴス」と呼ばれている『晒しの楽園』で間違いないでしょう。掲示板の代表的な喧嘩師はまた他にもいますが、「喧嘩実存主義」の代表者としては「よしおのしお(通称・よしお)」や最近見かけませんが「りなめろ」を挙げるのが常道のようです。

ここ『キャスフィ避難所』は、こうした両極端な喧嘩思想の間で、その時々の情勢によって喧嘩スタイルの流行り廃りがありました。ざっくり言えば、旧喧嘩板は喧嘩実証主義であり、それが喧嘩実存主義的な傾向を強め「殺伐板」になって、移転先の新喧嘩板が喧嘩実証主義を続行していましたが、やがて衰退し『round table』(『喧嘩界』)に移っていきました。その後、廃墟となった新喧嘩板で喧嘩実存主義のよしおが「殺す!」を広めたことにより、「喧嘩ミニマリズム」という新しい潮流が生まれてきたのです。


名前:

メール欄:

内容:


文字色

File: