●喧嘩の勝敗の決め方
これはもはや喧嘩師間の常識と言っても過言ではないが、
「論破」したら勝ち、「論破」されたら負け である。
論破:議論をして相手の説を破ること。
という意味である。
「喧嘩」ではなく「議論」となっているが、「議論」の意味を掘り下げていくと
議論:互いの意見を述べて論じ合うこと。また、その内容。「―を戦わす」
論ずる
1 筋道を立てて述べる。「現代文学について―・ずる」「環境問題を―・ずる」
2 互いに意見をたたかわす。論争する。また、言い争う。「夜を徹して―・ずる」
3 (多く打消しの語を伴う)取りたてて問題にする。問う
言い争う:口げんかをする。言い合う。口論する。「つまらないことで―・う」
なので、結局は「喧嘩」としての意も含まれている。
ちなみに「説」という言葉は掘り下げていくと
説:ある物事に対する主義、主張。
主張:自分の意見や持論を他に認めさせようとして、強く言い張ること。また、その意見や持論。
ということだが、そうなると「別に他の人に認めさせようとしてないしー」などという下らない言い訳が通ってしまうので、一応広辞苑でも「主張」の意味を調べたところ、
主張:自分の説を強く言い張ること。またその説。
言い張る:自分の意見を述べてあくまで通そうとする。主張する。
ということなので、これらを合わせると
【他の人に認めさせようとしたり、通そうとして強く言い張る自分の意見や持論 を喧嘩(議論)して破ること】
が「論破」である。
通そうとしてるかしてないかを確かめるには
「通そうとしてないならこっちの意見を認めてくれてもいいよね? お前は通そうとしてないんだろ? じゃあこっちの意見が正しいと認めろよ」
などと言えばよい。
またあくまで「論破」以外を勝ち負けの指標にしたいのならば、喧嘩が始まる際にどうしたら勝ちでどうしたら負けなのかを伝えた方がいいだろう。
ただしこれは喧嘩師として相手と同じ土俵に立って勝負したい場合であって、究極的には自分さえよければそれでいい、つまりは自己満足でいいと言うならば相手には特に何も伝えずとも、自分が自分の中で勝った(負けた)と思えるまで喧嘩してもよい。