昔むかしの人々ひとびとは、明るいあか 星ほしを結んむす で星座せいざを思い描きおも えが ました。星座せいざを作っつく たのは、シュメール人じんという説せつもありますが、一般いっぱん的てきには、約やく五千せん年ねん前まえ、バビロニアの羊ひつじ飼いか たちによって、作らつく れたのが最初さいしょと言わい れています。【2】初めはじ のころは、十二星座せいざでしたが、その後 ご、四十八星座せいざに増えふ ました。
十七世紀せいきに、オランダで望遠鏡ぼうえんきょうが発明はつめいされ、暗いくら 星ほしも観測かんそくできるようになると、四十八星座せいざのすきまにも新しいあたら 星座せいざが作らつく れるようになりました。【3】そのころ、星ほしを見つけるみ たびに、こんな会話かいわが交わさか れたかもしれません。「新しいあたら 星ほしを見つけみ たぞ。」「だめ。それは、おらンダ。」
それまでは、星座せいざというと、北半球きたはんきゅうのものに限らかぎ れていました。【4】しかし、今いままで知らし れていなかった南半球みなみはんきゅうの星座せいざが紹介しょうかいされるようになると、新しん星座せいざ作りづく のブームが起こりお ました。なぜ星座せいざがたくさん作らつく れたのかというと、二十世紀せいきの初めはじ までは、星座せいざを作るつく ことに決まりき がなく、誰だれでも簡単かんたんに作るつく ことができたからです。【5】一時いちじは百ひゃく二十もの星座せいざが作らつく れたことがあり、あまりの多おおさに混乱こんらんが起きるお ようになってしまいました。そこで、二十世紀せいきになってから、国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごうによって、八十八の星座せいざに統一とういつされ、星座せいざの境界きょうかいも定めさだ られることになりました。【6】現在げんざい、私わたしたちが親しんした でいる星座せいざは、このときに