みんなでリレー小説しようぜ 2

211せりな◆tO6TJHA5dc
2017-01-05 01:13:22
ID:GjCKYSeo

「それじゃ、行ってくる」
「ああ、忘れ物は無いな?
家の管理なら任せておけ。家事炊事完璧だ」

朝、まだ冷たい空気が肌を刺す。
集合場所は学校前だ。そこからバス、新幹線と、乗り換えて大阪へ向かう。

「おい、オリヴィエ。ハンカチ」
「…ああ」

そこからの会話は無かった。気まずい雰囲気が、何となく歩幅を小さくさせている。ような気がする。
歩は、これもあと2時間近くの辛抱だ、と気持ちを切り替えた。バスには30分近く、新幹線からは1時間半はかかるが、オリヴィエとの席は離しておいた。因みに、オリヴィエの周囲は女子ばかりである。歩はひそかにざまあみろと思った。



「おはよう、クラスメイトの皆様。今日は実に素晴らしい朝だろう?あともう少し太陽が顔を出してくれればとても素晴らしい朝になったのだが、ゴホン!今委員長から早くしろのサインが出てね。私の素晴らしいスピーチは中略しよう。
さて諸君!今日は素晴らしい学校行事!一生に3回、いやもしかすると4回あるかもしれない修学旅行だ!
去年とは違って不満たっぷりなクラスメイトもいるだろう。しかし!この私が!ここにいる全員が!この修学旅行を、この学校で、君たちの人生で!最も素晴らしいものにしてみせようではないか!
…本当はまだまだ言いたいことはあるが、長すぎるとうんざりしてしまうだろうからね。この私の素晴らしいスピーチはここで終らせていただこう」

秋山先生がキザっぽく例をする。
全体から拍手が響き渡る。その後、比較的短めな先生方からのお言葉を頂いて、修学旅行はスタートした。

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