みんなでリレー小説しようぜ 2

1ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-11-19 08:36:00
ID:BsndBl6I

~ここまでのあらすじ~

高校生の那綱 歩は、最近何かとツイておらず、無気力な生活を送っていた。

そんな彼の元に魔界から魔界王子オリヴィエ・ド・ニナータがやって来る。

彼が人間界に来た目的は、人間界の偵察、そして魔界を追放された魔物たちの討伐であった。

また、そこで歩は、自分にも魔族の血が流れていることを知る。

最初はそれを受け入れることができなかった歩だが、クラスメイトの橘 ひかりを魔物から救出し、

翌日に現れた魔物も倒した経験を経て、魔物と戦うことが、自分の使命なのだと悟る。

歩はオリヴィエと共に、襲い来る魔物たちと戦うことになる···

~注意~

・誰でも書いていただいて構いませんが、作品の世界観を著しく壊すような文章はご遠慮ください


~ここまでの登場人物~

那綱 歩...主人公。高校生。至って普通の人間だが、少し魔王一族の血が流れている。
     魔界の王子オリヴィエと同居し、魔物たちと戦うことになる。
     中学生の頃までは陸上競技をしていたが、膝を怪我して辞めてしまった。

オリヴィエ・ド・ニナータ...もう1人の主人公。魔界の王子。
             人間界の偵察と、魔界を追放された魔物を討伐するためにやって来た。 
             歩と同居し、共に戦うことになる。
             焼きそばパンが好物。

橘 ひかり...ヒロイン。ボブヘアー。歩、オリヴィエと同じ高校に通うクラスメイト。
      その明るい性格と可愛らしい容姿で男女問わず人気がある。
      高校の帰り道に魔物に襲われるが、歩とオリヴィエに助けられた。

アルフ・ド・ニナータ(死亡)...オリヴィエの父親。魔王。
           オリヴィエを人間界に送り出した張本人。
           歩ともかなり遠いが血縁関係がある。

田中...歩、オリヴィエのクラスメイトで、歩の親友。   
   見た目と言葉遣いがいかにも不良といった感じだが、根は良いヤツ。

秋山先生...歩、オリヴィエのクラスの担任。教科は現代文。
     「素晴らしい」が口癖で、キャラがかなりずれている。


[編集]
2ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-19 08:38:18
ID:BsndBl6I

いやぁ寝てる間にこんなことになって
スタイリッシュなんだけど使いづらいなぁ
前スレも消し飛んじゃってるし

3クララ*翔◆Jz9y3GJYBc
2016-11-19 09:13:13
ID:j2FjByNE

過去スレは後日公開されるらしいよー
書き込みは出来ないって

4ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-19 09:22:16
ID:BsndBl6I

>3
そうなのか
それは良かった

5ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-19 09:22:51
ID:BsndBl6I

>>3てしないと安価もできなくなったか

6クララ*翔◆Jz9y3GJYBc
2016-11-19 09:46:51
ID:j2FjByNE

まじか…
手間が増えた…((

7せりな@海と鐘と(しーとべると)
2016-11-19 10:49:12
ID:I2ZP0N7E

今見たら急に変わっててビビった(大汗)
慣れたら使いやすくなるだろうか。

8クララ*翔◆Jz9y3GJYBc
2016-11-19 10:56:26
ID:j2FjByNE

どうだろ…汗
スマホ対応は良いけどやっぱ横にスレ一覧が合った方が良いなあ

9ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-19 11:15:47
ID:BsndBl6I

思ったより不評なリニューアル
さぁどう変わっていくか

10せりな@海と鐘と(しーとべると)
2016-11-19 11:20:23
ID:I2ZP0N7E

私は結構この状態好きですね。いちいち横にスクロールしなくて済むし

11なずな◆mHqJ7otKZM
2016-11-19 12:23:26
ID:7BQItH7k

3DSは圧倒的に前のほうがやりやすい件。

12ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-19 12:24:48
ID:BsndBl6I

>>11
3DSでこれはキツいよな

13せりな@海と鐘と(しーとべると)
2016-11-19 12:34:52
ID:I2ZP0N7E

あー、確かに

14ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-19 12:35:49
ID:BsndBl6I

>>13
せりな続き書けるかい

15ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-19 12:39:01
ID:BsndBl6I

一応ここまでの流れ

早朝に現れた魔物倒す
    ↓
学校には行くが歩は授業サボって屋上へ
    ↓
心配したひかりちゃんがやって来る
    ↓
魔物に襲われたことを思い出しひかりちゃん泣く
    ↓
歩「もう二度と怖い思いはさせない」

ここまで

16せりな@海と鐘と(しーとべると)
2016-11-19 12:43:07
ID:I2ZP0N7E

おおうふ
頑張りまふ

17ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-19 12:43:29
ID:BsndBl6I

>>16
任せた

18せりな@海と鐘と(しーとべると)
2016-11-19 12:43:45
ID:I2ZP0N7E

てか過去スレ見れないから流れイマイチわからにゃい

19ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-19 12:44:22
ID:BsndBl6I

>>18
>>15見てくれ

20せりな@海と鐘と(しーとべると)
2016-11-19 14:11:47
ID:I2ZP0N7E

>>15の間オリヴィエは何してました?

21ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-19 14:39:54
ID:BsndBl6I

>>20
普通に授業受けてる

22せりな@海と鐘と(しーとべると)
2016-11-19 15:08:05
ID:I2ZP0N7E

一話短いのを書いてくれたらそれに続きます
ほんとに三十文字とかでいいので

23せりな@海と鐘と(しーとべると)
2016-11-19 18:21:58
ID:I2ZP0N7E

違和感ありありだと思われ。力不足ですみません…





枯れ果てた森の中。
そこにある朽ちた縄が巻かれた石に、男は座っていた。

真っ黒な女が、その男へ近付く。

「アナタ、『蝿の王』…よねぇ?」
「…その名を聞くのは随分と久しいな」
「500年前、人間と王族の手によって追放されたって聞いたわぁ」

女は踊るように体を揺らす。

「ねぇ、ワタシ達と来ない?一緒に王族と小汚い人間共を滅ぼしましょう」
「…我輩にメリットがあるのか?」
「あるわよぉ。もう一度、王としての名声を取り戻す事ができるわぁ。今度こそ!人間界と魔界をワタシたちの支配下にする!」
「貴様…そうか、『ネズミ』か」
「クフフフッ…知ってたのねぇ…」

男は巨大な鎌を持ち上げ、女を見下ろす。

「今丁度、カラスの王子サマが人間界に来てるそうよ…チャンスだと思わない?もう王様の方にも手は打ってあるしぃ…」
「手は打ってある?まさか」
「クフッ、お察しの通りぃ…」

殺したのよ、と女は囁くように言った。

「恐らく既に予知していたのでしょうけどぉ、無駄な努力だったみたいね?自身の安全より息子の安否を気にしたみたいよぉ?クフフ、クフフフッ」

女は男に背を向けて、またくるくると踊りだした。

「絶好のチャンスだと思うでしょぉ?おじいちゃんの行方は知らないけど…ま、見つけたらアルフと同じ運命を辿らせてあげる。老いぼれ程度なら楽ちんね」

女は立ち止まると、男に手を差し伸べた。

「背中を向けても攻撃せずに聞いてくれたってことは、協力してくれるってことよね?」
「…ククっ、ハハハハハ!!もはや死さえ恐れぬか!面白い!
良いだろう、嘗て王と呼ばれたこの身だ。朽ち果て腐るよりも一つ、今一度!復讐と警告を!また奴等に思い知らせてやっても良いな!」
「あら嬉しい。乗ってくれるのねぇ」

男は女の手を取る。



「クフッ」

女の声が木霊した。

24ワッコ神◆WackoDFEG6
2016-11-19 18:24:12
ID:mK92ffEY

>>23
我輩ってまさか・・・

25せりな@海と鐘と(しーとべると)
2016-11-19 18:24:15
ID:I2ZP0N7E

因みにどちらも黒幕ではない。

26せりな@海と鐘と(しーとべると)
2016-11-19 18:26:33
ID:I2ZP0N7E

>>24
違う、そうじゃない

27なずな◆mHqJ7otKZM
2016-11-19 18:28:11
ID:7BQItH7k

まさか……

28せりな@海と鐘と(しーとべると)
2016-11-19 19:07:32
ID:I2ZP0N7E

>>27

File:無題

29ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-20 21:48:22
ID:Vr/fj8iU

一応>>15の流れの続き



「俺とオリヴィエで、必ず橘さんを守ってみせるよ」

俺はしっかり彼女の目を見据えて、こう言った。

橘さんは少し驚いたようにこちらを見ていたが、暫くしてまた目に涙を浮ばせ始めた。

「あぁだから泣かないでってば橘さん!」

また変にあたふたしながらポケットの中を探り、ハンカチを手渡す。

橘さんが受け取ったのを確認して、街の景観の方へ目をそらした。

景色を見つめながら、先程の自分の発言をもう一度振り返る。



····我ながら、なかなか大胆なことを言ってしまったかもしれない。

「必ず守ってみせるよ」なんて台詞、よくもまあスラスラと出てきたものだ。

何か、橘さんに変に見られてしまっただろうか。

今さら、後悔する。

「那綱くん」

「ひゃいっ?」

不意に名前を呼ばれて、思わず変な声が出る。

「ぷっ···何?ひゃいって」

笑われてしまった。あぁ、今日の俺はなんだか恥をかきっぱなしだ。

「···那綱くん」

もう一度彼女が俺の名を呼ぶ。

「···ありがとう」



···何でもないただのお礼の言葉の筈なのだが。

何でだろう、凄い破壊力だった。

照れを隠すため、俺はまた街の景観に目をやった。

ああ、非常にカッコ悪い。

30せりな@海と鐘と(しーとべると)◆K96Jk4jthA
2016-11-22 22:51:07
ID:aH6At7Bg

「…ふっ、ふふふっ」

オリヴィエは窓の外を眺めて笑っていた。
歩とは既に感覚を共有している。歩が恥ずかしがっていることも、目の前の少女がどんな顔をしているかも、全て分かっていた。
そしてオリヴィエはそれを愉快に感じていた。

「…む、」

今、嫌な音がした。

「先生。体調が悪くなったので保健室へ出向いてくる」
「えっ?」

メガネをかけた女性の先生が呆然とする中、オリヴィエは屋上へと向かう。
これまでの敵とは違うものが来そうだ。

31ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-22 22:53:16
ID:w.2prk0k

>30
おぉ···

32せりな@海と鐘と(しーとべると)◆K96Jk4jthA
2016-11-22 23:05:17
ID:aH6At7Bg

「あ、れ?」
「橘さん?」
「今、なんか変な音が…」


屋上の扉が勢いよく開かれる。


「オリヴィエ!お前、授業…」
「歩、来るぞ」


ぱきん、と、何かの音がした。

「…へえ?分かるんだ、あたしのこと」

金色の瞳と目が合う。
その人間に似た何かは俺たちと同じ制服を纏っていたが、髪がまるで蛇のようにうねっている。

「橘さん!目を合わせたら駄目だ!」

橘さんの目を覆い隠す。

「あら、なかなか優秀な坊ちゃんね。そう、あたしはメデューサ!目を合わせた者は石になる!…まあ、どうやらそこの坊ちゃん、王子様と感覚共有してるみたいだしね?あたしの石化は効果なしみたいだけど、これなら、どうかしら!」

目を瞑っていた橘さんを蛇が攫う。

「手をだしたらこの娘を殺すわ。もしもこの娘を救出しても、あたしには攻撃できない」
「それって…まさか!」
「そう、お察しの通り!この体はあなた達の学園のものよ!力が少ないから全力の5割しか出ないけど、まあいいわ。あなた達なんて5割で十分ね」

そこまで言うと、メデューサは金色の目を歪ませて笑った。

「さ、かかってきなさいな」

33せりな@海と鐘と(しーとべると)◆K96Jk4jthA
2016-11-22 23:08:06
ID:aH6At7Bg

続きは頼みます、ポップ兄貴!

34ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-23 09:31:54
ID:8mI5GK/k

「オリヴィエ・ド・ニナータ!!契約に従え!!」

オリヴィエを体内に取り込み、身構える。

「アユム、分かっているな。安易な攻撃は危険だぞ」

「ああ、今回は結構頭を使うことになりそうだ」

以前ならただ相手を殴り倒していれば良かったが、今回は奴の手中に橘さんがいる。

下手に攻撃すれば、彼女も巻き添えにしてしまう。

(必ず守ると約束したんだ···絶対に助け出してみせる)

「あらぁ?かかってこないのかしら。じゃああたしから行かせてもらうわ」

奴の髪の毛が蛇となり、俺の身体目掛けて飛びかかってくる。

身体を横に捻って、回避する

「うふっ、なかなかやるじゃない」

いつもならここでカウンターを決めているところだが、そうはいかない。

後ろに飛んで、間合いをとる。

「オリヴィエ、どうするよ。奴の身体は校舎と一体化してるんだろ?
 攻撃したら校舎もろとも逝ってしまうじゃねえか」

「とにかく今は攻撃を回避することに専念するんだ。
 そして、奴の隙を見て橘さんを奪還しろ。攻撃はその後だ」

回避に専念と言っても、簡単なことではない。

奴の攻撃は、今までの奴より素早く、強烈だ。

「きゃはははははははは!!いつまで受け続けていられるかしらねぇ!!」

また奴の蛇が、俺の身体目掛けて襲いかかる。

横に避けようとしたが、足首を掴まれてしまった。

「しまった!!うわあああああああ!!」

俺の身体が、宙へと持ち上げられる。

逆さまに吊るされた状態にされてしまった。

「さぁ、ゆっくりと楽しむとしましょうか」


35ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-23 11:56:14
ID:8mI5GK/k

BLUE ENCOUNTのDAY×DAYって曲が歩に合ってる

https://m.youtube.com/watch?v=OHKcEZqsKOY

36せりな@海と鐘と(しーとべると)◆K96Jk4jthA
2016-11-24 16:09:00
ID:070IhsTM

うわア゙ア゙ア゙ア゙ア゙さっきから何回も書き直してるのに書けないいいいいい

37ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2016-11-24 17:25:43
ID:OhFjwEb.

頑張って(ゲス顔

38せりな@海と鐘と(しーとべると)◆K96Jk4jthA
2016-11-24 17:54:09
ID:070IhsTM

あァァァんまりだァァアァ!!!

39ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-11-27 08:52:56
ID:BT4wPCAk

あげ

40せりな@副長補佐(副長勤)◆K96Jk4jthA
2016-11-27 11:20:12
ID:UmSJiCh.

(´;ω;`)ウッ…
ほんとに書けない重要問題
誰かああああ!!メデューサちゃんが明るいところ苦手っていう弱点あるからそれで書いてえええ!

41ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-03 10:55:12
ID:nLGJ18QI

俺の身体が、逆さまに吊り下げられる。

足首を蛇にがっちりと掴まれ、抵抗することもできない。

「ククク···さぁ、ゆっくりといたぶってあげるわぁ」

奴の蛇が、勢いよく飛び出して、俺の腹部に突っ込む。

「ぐああああああっ!!」

蛇が暫く腹の中を抉って、奴の元へと戻っていく。

血が噴き出す。

あまりの激痛に、意識が飛びそうになった。

「さぁ、まだまだこれからよ!!」

俺の身体を、容赦なく奴の攻撃が蝕んでゆく。

そろそろ、意識が飛びそうになってきていた。

「アユム!!耐えろ、耐えるんだ!!」

オリヴィエの声が脳内に響く。

「耐えろったって···もう無理だよ···」

気弱な声が漏れる。

「···貴様、彼女に約束したのだろう? 「必ず守ってみせる」と」

「···!!」

「···男なら、一度決めたことは最後まで貫け」

オリヴィエが、低い声でそう告げた。

そうだ、俺は約束したんだ。

「必ず守ってみせる」と。

まさに今こそその瞬間ではないか。

「そうだな、ありがとう。オリヴィエ」

「うむ。さあ、分かったら奴の動きをよく見ろ。
 
 何処かに必ず隙があるはずだ。その瞬間を狙って攻撃しろ」

「いや、攻撃したら校舎が」

「馬鹿、何も直接攻撃しろと言ってるのではない。

 ···メデューサの弱点、と言えば何が思い浮かぶ?」

「····光?」

「ご名答。メデューサは光に弱い。

 奴の隙を見て、その瞬間に強烈な光を放つんだ」

「···分かった。やってみるよ」

42ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-03 11:14:31
ID:nLGJ18QI

「クク···いつまで耐えていられるかしらねぇ」

奴の攻撃は容赦なく続く。

激痛に耐えながら、奴の動きを観察する。

(攻撃を繰り出す前に、一瞬動きが止まるようだな···)

俺に向かって蛇を飛ばす直前、僅かだが奴の動きが止まっている。

(ここを攻めるか···)

「うむ。隙を見つけたようだな。あとはその瞬間に光を放つだけだ」

「だけど、どうやって光を出すんだよ。お前火と地の能力しか使えないんだろ?」

「愚問だな。忘れたのか?俺は「その気になれば太陽も焼き尽くせる」」

「?」

「俺が出す炎の光で充分事足りるだろう」

「あ、あぁ、そうだな」

何故そういう理屈になるのかイマイチ良く分からなかったが、どうやら大丈夫らしい。

「さぁ、行け、アユム」

「ああ、分かったよ」

もう一度、奴の動きを見る。

「さぁ!!次でトドメを刺してあげるわぁ」

奴が最後の攻撃を繰り出そうとする。

···動きが止まった。

「今だ!!アユム!!」

「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」

今残る体力で出せる最大の炎を、奴へ掲げる。

それが出す光は、奴に十分なダメージを与えたようだ。

「グアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

奴が断末魔をあげ、まっ逆さまに落ちていく。

俺の脚の拘束も解けた。

「さぁ、今のうちに彼女を奪還しろ」

「へっ?あ、あぁ、そうか」

攻撃に夢中で、すっかり彼女の存在を忘れていた。

空中へと投げ出されていた彼女を抱き抱え、屋上に着地する。

「ふぅ···とりあえず第一ミッションクリアだな」

43ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-03 11:28:22
ID:nLGJ18QI

「ああ、これで人質の件は解決だ。よくやった。アユム」

「あぁ···でも、橘さんはどうする?ここに置いとく訳にもいかないだろ?」

彼女は気を失ってしまっている。

この後もメデューサとの戦闘は続くわけで、そんな所に気絶した彼女を置いておくのはあまりにも危険だ。

「仕方ない、彼女は保健室にでも送っておこう」

オリヴィエが何やら呪文を唱えると、彼女の身体は光に包まれ、消えてしまった。

「···何だそれは?」

「テレポーテーションだ」

「お前そんな超能力まがいのことも出来るのか」

「まぁ魔族だからな」

「ははは···おっ、どうやら立ち上がったみたいだね」

轟音を挙げながら、メデューサがゆっくりと立ち上がる。

「ぐう···この私に攻撃するとは····許さない····許さない····

 貴様ら地獄へ叩き落としてやるうううううううううううううう!!!」

「何か言ってるな」

「どうやら冷静さを失っているようだな···奴は先程の光で能力が落ちているし、チャンスだ、アユム」

「あぁ、一気にけりをつけてやる」

第2ラウンドのゴングが鳴った。

44ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-03 11:32:59
ID:nLGJ18QI(sage)

もしせりなが来たらひかりちゃん目線書いてください

45ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-03 21:41:09
ID:nLGJ18QI

もう需要無しか

46せりな◆K96Jk4jthA
2016-12-04 01:05:09
ID:.v9YZi.I

おkおk

47せりな◆K96Jk4jthA
2016-12-04 01:25:56
ID:.v9YZi.I






「ぁああっ…くそっふぅっく、ゲホッ」

突如眩しい光が瞼の上から感じた。
目を閉じているから詳しいことは分からないが、どうやら私を人質にしたものは相当苦しんでいるようだ。

「あっ…!?」

突如体が浮いた。誰かに抱えられているみたいだ。

「なっ!?くそっ、逃げる気か!?橘さんを離せ!!」
「死んでたまるか…死んでたまるか…!!」

手が、震えている。とても怖い。私はこれからどうなるんだろう。どうすればいいんだろう。



ーーーーーーーーーーーーーーー
(sideメデューサ)

あの小僧からかなり離れた。ここまで来ると私とあの建物との糸が切れるが、今はそんなことどうでもいい。
死にたくない。ただそれだけだ。
あの小僧はまた別の機会で殺す。

あたしは一度死んだ身だ、2度も死にたくはない。あたしがもう一度息を吹き返したのも、全てはアノカタのおかげ。

「…ねえ、」

小脇に抱えていた小娘が、喋り出した。

「あなたは誰?」
「喋るな!!殺すぞ…!」

沈黙が広がる。

「ぐぅっ…!ゲホッ、ゲホゲホっ、かふ、」

ビチャビチャと黒い液体が落ちた。あたしの血だ。人のような皮膚が剥がれ落ちて、蛇の鱗が覗いている。嗚呼、忌々しいったら。

「ねえ、あなたは一体何の目的でこんなことをしているの?」
「……全てはアノカタの、『屑捨て場の王』ため…かつて人間界と魔界を震わせ、あたし達を蘇らせたもののために…
もう一度、この世界を滅ぼしてやる」


突如、また眩しいヒカリが降ってきた。

「見つけたぞ、メデューサ」
「なっ…!?そ、そんな、!」

2つの目が、あたしを見ている。

「橘さんを、返してもらう。」

48ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 09:15:59
ID:wEzoOmCM

「なっ···何故!!何故ここが分かった!!」

「こちらには魔界王子オリヴィエ君がいるんだ。お前が逃げた場所くらいすぐわかる」

「ぐ···まぁ良い···ここで貴様らまとめて殺してあげるわ!!」

「やめておけ、メデューサ」

オリヴィエが低い声で告げる。

「何を言う!ここで貴様らまとめて」

「今のお前の状態では、俺たちには勝てない」

「なっ···!?」

「死にたくなければ、大人しく手を退け」

「ぐ···生意気な···!!いいわ···私の真の姿を見せてあげる····!!」

メデューサの身体が禍々しい黒い光に包まれ始める。

「グオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

奴の身体がみるみる内に巨大化していく。大きな翼のようなものも見えてきた。

「グアアアアアアアアアアア!!!」

メデューサが、巨大で、醜悪な、いかにも悪魔というような姿に変わった。

これが本来の奴の姿のようだ。

「おい、マズイんじゃねえのか」

「大丈夫だ。姿は変わったが能力はあの弱体化したメデューサのまま。

 校舎との一体化もここまで来れば意味をなくしている。

 お前は全身全霊で奴に拳をぶつければいい」

「そうだな。すぐにけりをつけてやるよ」

拳を突き上げ、大きな声で叫んだ。

「オリヴィエ・ド・ニナータ!!契約に従え!!」

49ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 09:31:40
ID:wEzoOmCM

「さぁ、メデューサ!!一騎討ちといこうぜ!!」

「小癪な···!叩き潰してくれる!!」

奴の蛇が俺めがけて勢いよく延びてくる。

俺はその内の一匹の顔面に火拳を叩き込んだ。

グアアアアアアア!!

蛇が悲鳴をあげる。どうやらこの蛇たちは皆で感覚を共有しているらしく、

どれか一匹が攻撃されると他の奴らもダメージを受けるようだ。

「先にこの目障りな蛇どもを始末しろ、アユム」

「分かった」

右腕に炎を纏わせ、剣のような形にする。

「さぁ、もう一度来いよ、メデューサ」

左手で呼ぶような仕草をして、奴を挑発する。

「生意気な···お望み通り殺してあげるわ!!」

蛇どもが俺をめがけて勢いよく延びてくる。

そいつら目掛けて、炎の剣を振りおろした。

「おらあ!!」

ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

蛇たちの首が勢いよく飛んでいった。

「な···何!?」

「最早奴は袋の中の鼠···行け、アユム」

「ああ、いよいよトドメだ」

最終ラウンドのゴングが鳴った。

50ワ゛リアント◆t/B3NrbhUI
2016-12-04 10:22:51
ID:xgnoOVjU

メディューサ
「どうしよう…う○こ漏れそうだ…」
「こんな所で漏らしたら私のプライドがズタボロだぁ!」
「あ!そうだ!大声を出してかき消そう!」
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
「(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」

File:!!!!!!!)

51ワ゛リアント◆t/B3NrbhUI
2016-12-04 10:37:04
ID:xgnoOVjU

メディューサ
「どうしよう…う○こ漏れそうだ…」
「こんな所で漏らしたら私のプライドがズタボロだぁ!」
「あ!そうだ!大声を出してかき消そう!」
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
「どうしたんだ!?いきなり大声を出して!!」
「なんでもな…
「(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」

52ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 10:52:48
ID:wEzoOmCM

「メデューサ!!最早お前に勝機は無い!!橘さんを置いて大人しく手を退け!!」

奴に向かって、思い付く限りの最大の挑発を込めて叫ぶ。

「グ···でも、でもあたしは負けない····死にたくないいいいいいいいいいいいい!!!」

奴が狂ったような叫び声をあげながら俺の方に向かって走ってくる。

「散々橘さんを苦しめたんだ···お前には醜い死に様が相応しいよ」

左手にも炎の剣を纏わせ、奴の両腕めがけて勢いよく振りおろす。

「グアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

奴がけたたましい断末魔をあげる。

黒い血が飛び散る。

「何故···何故貴様らはあたしを殺すんだあああああああああああ!!!」

「トドメだ、アユム」

「あぁ、終わりだ」

右腕に大きな炎を纏わせる。

「嫌だぁ!!死にたくないいいいいいいいいいいいいいい!!」

「終わりだ、メデューサ」

奴の顔面に渾身の火拳を叩き込んだ。

グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

大きな断末魔が響いた後、奴の身体は音をたてて崩れ落ちた。

戦いは終わった。

53ワ゛リアント◆t/B3NrbhUI
2016-12-04 10:58:15
ID:xgnoOVjU

「どうしよう…う○こ漏れそうだ…」
「こんな所で漏らしたら雰囲気をぶち壊すぞ!」
「あ!そうだ!大声を出して音をかき消そう!」
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
「どうしたんだ!?いきなり大声を出して!!」
「なんでもな…
「(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」

54ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 11:10:41
ID:wEzoOmCM

「ふぅ···やっと終わったよ」

「ああ、よくやった。アユム」

「今回のはなかなかしぶとかったな···」

「まぁこの前までの連中とは格が違うからな。これから更に強い魔物たちが襲ってくるだろう」

「勘弁してくれよ···」

思わずため息が漏れる。オリヴィエがそれを見てふっと笑った。

「さあ、帰るぞ、アユム。彼女も連れてな」

「あぁ、そうだな。···よいしょっと」

橘さんを背中におぶる。

「よし、テレポーテーションを使う」

「便利ですねぇ」

オリヴィエが呪文を唱え、俺たちの身体が光に包まれる。



光から解放された時には、見慣れた屋上に立っていた。

55ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 11:13:07
ID:wEzoOmCM

橘さんは戦闘中に気を失っている設定

56ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 15:54:46
ID:wEzoOmCM

結局その日はメデューサとの戦いのせいで丸1日授業をすっぽかしてしまい、

学校に戻ってから秋山先生にこっぴどく叱られた(当然、オリヴィエも一緒に)。

その時に、橘さんについても聞かれたが、早退したということにしておいた。


ようやく秋山先生の説教も終わり、俺とオリヴィエは帰路についた。

「···アユム、何故言い返さなかった?こちらは正当な理由があって授業に出られなかったのだぞ?」

「1限目は間違いなくサボったし、第一「メデューサと戦ってて授業に出られませんでした」なんて信じてもらえると思うか?」

「むう···それもそうか···」

「まぁ良いんだよ。メデューサも倒せたし、橘さんも無事だったしな」

「そうだな」

「晩飯の材料でも買って帰ろうか」

俺たちは近所のスーパーへと向かった。

57せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 16:06:30
ID:.v9YZi.I

「くふふっ…」
「どうする、ネズミ。メデューサが死んだようだぞ」
「問題ないわ、これも想定内。それに、中々役に立つものを残してくれたしねぇ…?」

ネズミの手には、まだ脈打つ心臓が握られている。

「くふっ、くふふふふっ」
「…相変わらず、趣味が悪いな」
「あら、趣味が悪いのはアナタも同等でしょ?蝿の王…いいえ、ベルゼブブ」

ベルゼブブはふっと息をはいた。

「それに、これも全て『屑捨て場の王』のおかげ。日本にも鶴の恩返しって物語があるでしょ?」
「お前はネズミだ」
「あなたは蝿ね」

ネズミは踊るようにくるくると回る。

「そうねえ、次は…そうだわ。あの子を送りましょう」

ボロボロに崩れた屋敷の奥には、ネズミの笑い声が聞こえる。

58せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 16:08:47
ID:.v9YZi.I

補足

「蝿の王」→ベルゼブブのこと。詳しくは検索!
ネズミのメス→死神の足元をうろついている。疫病をもたらすか、子孫繁栄の精霊か。
「屑捨て場の王」→かなりとんでもないやつ。詳しくは検索

敵キャラの名前や正体は色んな神話の悪魔や魔物がモデルになっています。
色々調べてみてね

59せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 16:27:56
ID:.v9YZi.I

俺は忘れていた。今この瞬間、全てを思い出した。


「明後日テストだ…」


そういえば最近、早く帰る奴らが増えた。きっと先生も何度も言っていただろうに、俺は全く聞いていない。

「オリヴィエ、明日テストだ」
「てすと?何だそれは」
「えーっと…なんかこう、自分の技量を相手に証明する的な」
「そうか、どうでもいいな。焼きそばパンはあるか?」
「いやどうでも良くねーわ!主に俺の進路に!」

歩はオリヴィエの両肩に手を置く。

「頼む、お前の不思議パワーでなんとかならないか」
「あるにはあるぞ、お前の脳が破裂してもいいならな」
「良くねえ!全く良くねえ!!」
「ねっ、ねえ、歩くん!」

声がした方を見ると、頬をほんのり染めたひかりが、何故かもじもじしながらこちらに歩いてくる。

「あ、あのさ、今日暇なら…勉強会しない?」
「えっ、いいの?」
「うん!歩くんがいいなら…だけど」
「いやいや全然オッケー!ありがとうひかりさん!」

えへへ、とひかりは照れくさそうに笑う。
こうしてお互い名前で呼ぶ間柄になったのは、つい最近のことだ。
メデューサとの戦いでできた傷を治療してもらった時、ひかりから、名前呼びの提案があった。


オリヴィエは、何故こうもあからさまなのに歩は気付かないのだろう、と思った。
魔物は楽だ。子孫繁栄のために子供を作り、子供がある程度育てば他人。愛情や恋愛など、感じたことも無かったし、想像さえしなかった。

だが最近になって、祖父からの愛情は深く受けていたことに気付いたのだ。淡白な父とは違い、祖父は自分を叱り、頭を撫でてくれた。
確か、祖父は恋愛結婚だったらしい。生憎祖父には先立たれてしまったが。

目の前で賑やかにしている2人をみて、何となく、少し羨ましいと思ってしまった。

60せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 16:29:02
ID:.v9YZi.I

イヤアアアア誤字いいいい

生憎祖母には先立たれてしまったが。

です。すみませんでした。

61ワッコ神◆WackoDFEG6
2016-12-04 16:31:01
ID:gKugDIrs

いっちょめいっちょめー

62ワッコ神◆WackoDFEG6
2016-12-04 16:31:17
ID:gKugDIrs

あ、誤爆

63ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:01:18
ID:wEzoOmCM

これ個人的にだけど呼び方「ひかりちゃん」の方が良いんじゃないかな

64せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 17:03:41
ID:.v9YZi.I

じゃ話の流れ的にそう呼び方を変更する感じで…

65ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:04:09
ID:wEzoOmCM

>64
おねがいしますm(__)m

66ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:04:52
ID:wEzoOmCM

メデューサとの戦闘描写はどうだったかな

67せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 17:09:43
ID:.v9YZi.I

>>66
歩くんがイケメソでした。
もちっとオリヴィエの出番増やした方がいい感じですかね。
描写のしかたはあんな感じでいいと思います。おいらも書ければいいのに(´・ω・`)

68ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:11:40
ID:wEzoOmCM

>67
了解
オリヴィエの登場シーンなぁ···
どんな感じで増やせば良いと思う?

69せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 17:14:22
ID:.v9YZi.I

>>68
歩くんが何かしらの深手をおって戦えなくなって、代りにオリヴィエが戦うとか。
光ちゃんが「私の体を使って!」とか言えばいいと思います(小並感)

70ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:15:26
ID:wEzoOmCM

>69
せやね
オリヴィエ単体での戦闘も面白そうやしやってみようか

71せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 17:17:16
ID:.v9YZi.I

人間界では100%の力は出せない設定ですがどうしましょ?

72ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:18:08
ID:wEzoOmCM

>71
魔界での戦闘なんかも面白そうやね

73せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 17:19:15
ID:.v9YZi.I

>>72
ああーいいっすねー

74ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:20:13
ID:wEzoOmCM

>73
歩がひかりちゃんとの用事で出掛けてて
その間にオリヴィエが魔界で戦うみたいな

75せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 17:22:51
ID:.v9YZi.I

>>74
いっそ3人が何者かによって魔界に転送され
魔界には瘴気が溢れてて
人間の2人には耐えられなかったみたいな

76ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:23:55
ID:wEzoOmCM

>75
まぁ何らかの事情でオリヴィエのみが魔界に行かなければならないみたいな感じにしよう

77せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 17:25:20
ID:.v9YZi.I

>>76
了解です

78ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:26:33
ID:wEzoOmCM

>77
この後の展開もせりなに任せる
戦闘シーンになったら任せろ

79せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 17:28:23
ID:.v9YZi.I

>>78
おうふ

80ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:31:11
ID:wEzoOmCM

>79
通常シーンの描写はせりなの方が上手いからね
というか小説書くのせりなの方が上手いし

81せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 17:51:23
ID:.v9YZi.I

「いやー、ひかりさん、助かった!ありがたい!」
「歩くん」
「ん?」

ひかりは少し俯いてこう言った。

「…ひかりって呼んでほしい」
「…へっ?」
「だってわ、私は歩くんって呼んでるけど歩くんは私のことさん付けじゃん!それって不公平じゃないかなー、なんて、あは、あはは…」
「…えーっと、…ひかりちゃん」
「!!」

そう呼ぶだけで、少女はわかりやすい程に頬を真っ赤に染める。
さっきから甘い空気が広がるだけで全く進んでない。オリヴィエは心底うんざりしていた。

突如。
地面が大きく揺れた。

「!!」
「ひかりさ…ひかりちゃん、伏せて!少しここで待っててな、すぐ戻ってくるから」


窓を開けて飛び出す。ここは2回だが、オリヴィエと波長を合わせることによって歩の肉体にはほとんど影響は無い。

「これは…」
「な、なんだこの…すげえ禍々しいの…」
「魔界と人間界を繋ぐゲートだ…だが酷く不自然だな。無理矢理開かれたもののようだ」
「それって、やっぱり敵…!」

ゲートからは、微かな瘴気が溢れている。
このまま放置してしまえば、この周囲の人間に被害が及ぶだろう。

「歩、お前はここで待っていろ」
「はあ!?何で急に…!」
「何でもだ。早くあの娘のところへ行け」
「っ、何だよ!ここまで巻き込んでおいて結局俺は放置か!いいご身分だな!」
「なっ、待て歩!それよりお前は…!」

歩はオリヴィエを突き飛ばすと、走ってひかりの家へ戻ってしまった。
オリヴィエには、こういう時どうすればいいのか分からない。すぐに追いかけた方がいいのか、目の前の敵を処分してからの方がいいか。

「…ッち、」

オリヴィエはゲートの方へ歩くと、その瘴気の中へ飛び込んだ。



「ようこそ、私の世界へ」
「…!!どういうことだ、魔界に夜は無いはず!」

そこには黒い闇に覆われた魔界と、長い髪をひとつにまとめた男が立っていた。

「私はアポピス。永遠の夜を司る者」
「…この魔界の状況は、お前が原因か」
「そう。私を倒さなければ、魔界は永遠の夜に支配されるのみ」
「…忘れているようだが、俺は太陽の化身。この程度の夜、直ちに明かしてみせる」

アポピスは小さく呟いた。

「そう…だから私は、戦っている…」
「…?どういうことだ」
「さあ、オリヴィエ。太陽の化身よ。私と戦え、そして、」

アポピスは深い闇色の目を細めてこう言う。
金色の杖が、金属音を鳴らした。

「私を、殺せ」

82ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:53:30
ID:wEzoOmCM

>81
馬鹿な僕には状況がよく分からない

83せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 17:53:42
ID:.v9YZi.I

>>80
ポップ兄貴も上手だと思いますよ!


追記
アポピス→エジプト神話の神。夜を司る大蛇らしいけど蛇ネタはメデューサと被ってる(´・ω・`)
見た目のイメージとしてはマギのシンドバッドを全体的に黒くして無表情にした感じ

84せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 17:55:27
ID:.v9YZi.I

>>82
ゲート発見

歩くんと喧嘩

飛び込む

昼夜がないはずの魔界が夜

アポピス「殺して」

こんな?

85ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:56:03
ID:wEzoOmCM

どうしよう戦闘描写に入りたいけど何か難しい

86ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 17:57:18
ID:wEzoOmCM

>84
OK
アポピス君の「殺して」には何か意図があるのかな?

87せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:00:50
ID:.v9YZi.I

>>86
①本当は戦うことも誰かに従うことも望んでいない。さっさと死んだままでいたかった
②神なので支配されるのは嫌

どっちがいいです?

88ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:01:44
ID:wEzoOmCM

>87
1で
馬鹿な僕にはさっぱり意味がわからないけれども

89せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:02:53
ID:.v9YZi.I

>>88
そ、そんなぁ…
ちょっと待っててください。

90ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:03:39
ID:wEzoOmCM

>89
いやいやそんなに焦らないで焦らないで
大丈夫大丈夫大体言いたいことは分かった

91ワ゛リアント
2016-12-04 18:09:24
ID:xgnoOVjU

>>51をスルーするとか、スレタイ詐欺じゃねぇか
もうこれ、「みんなでリレー小説しようぜ」
じゃなくて「俺の知り合いだけでリレー小説しようぜ」
じゃねぇかふざけんな

92せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:09:59
ID:.v9YZi.I

一応エジプト神で
アポピスのライバルでラーという奴がいるんですけど、
遥か昔そいつと戦って負けたから潔く死んだっていう騎士道まっしぐらな気高い性格ってことでどうでしょう
負けて死んだんだから蘇らせなくても良かったのに…ていう感じに

93ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:10:19
ID:wEzoOmCM

>91
リレーだったのかよ
ただのおふざけレスかと思いました

94せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:10:49
ID:.v9YZi.I

>>91
だってー本筋壊しちゃうんだもん(´・ω・`)

95ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:11:02
ID:wEzoOmCM

>92
無理やり甦らされて望まない戦いをされてるということかな

96せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:12:00
ID:.v9YZi.I

>>95
そんな感じです

97せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:12:52
ID:.v9YZi.I

そういえば良かったですね(´・ω・`)
回りくどくてすみません。

98ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:13:24
ID:wEzoOmCM

>96
おk
今日中には多分書けないけど任せとけ

99ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:13:48
ID:wEzoOmCM

>97
大丈夫大丈夫気にしないで

100せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:14:19
ID:.v9YZi.I

100

101せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:14:39
ID:.v9YZi.I

>>98
楽しみに待ってますね

102ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:15:16
ID:wEzoOmCM

>102
おう

103せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:25:02
ID:.v9YZi.I

ネタバレしますね。
ラスボス秋山先生でいいですか(´・ω・`)

104ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:26:33
ID:wEzoOmCM

>103
それはやめないか?

105せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:28:03
ID:.v9YZi.I

┌(┌´・ω・`)┐ショボ-ン…

106NAM☆GOD◆t/B3NrbhUI
2016-12-04 18:38:17
ID:xgnoOVjU

んじゃあ川島教授で

File:川島教授

107せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:38:36
ID:.v9YZi.I

怖いよ(´・ω・`)

108ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:38:49
ID:wEzoOmCM

>106
あったなぁ
そのソフト持ってたわ

109NAM☆GOD◆t/B3NrbhUI
2016-12-04 18:40:01
ID:xgnoOVjU

川島教授の参考画像

File:www

110せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:40:14
ID:.v9YZi.I

ラスボス誰にしましょ
できたら田中と秋山先生にもっと出番を(´・ω・`)

111ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:41:14
ID:wEzoOmCM

>110
ラスボスはオリヴィエのじいちゃんで良いんじゃない

112ワッコ神◆WackoDFEG6
2016-12-04 18:41:21
ID:gKugDIrs

できれば高橋亮亮くんに出番をください

113ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:42:03
ID:wEzoOmCM

秋山先生はまだ出番与えやすいけど
田中がなかなか難しい
オリヴィエが田中のポジション全部消化しちゃうから

114せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:42:43
ID:.v9YZi.I

田中ならオリヴィエと仲直りのきっかけでも作ってやれますよ

115ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:48:12
ID:wEzoOmCM

>114
よしその描写は任せた

116ワッコ神◆WackoDFEG6
2016-12-04 18:49:55
ID:gKugDIrs

高橋亮亮の参考画像

File:www

117ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:50:26
ID:wEzoOmCM

>116
却下

118せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:52:22
ID:.v9YZi.I

とりあえずそれぞれのキャラクターのイメージキャラをあげましょう

歩→?
オリヴィエ→?
田中→億泰(ジョジョ)を金髪にして髪の毛増やした感じ
秋山先生→私の兄
ネズミ→?
ベルゼブブ→アーカードをもっと年食わした感じ
メデューサ→なんか適当
アポピス→シンドバッドを黒くする感じ

119ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:53:27
ID:wEzoOmCM

>118
歩→成歩堂龍一

120せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:53:46
ID:.v9YZi.I

オリヴィエの嫁どうしましょう

121ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 18:54:30
ID:wEzoOmCM

>120
魔界に許嫁がいるんじゃないの

122せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 18:56:10
ID:.v9YZi.I

>>121
できたらオリヴィエに恋愛とかさせたい
そっちの方がラスボスにも話が繋げやすくなるので

123せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 19:07:29
ID:.v9YZi.I

でも恋愛描写きつい

124せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 20:37:51
ID:.v9YZi.I

メデューサ(仮)

参考は化物語にいたメデューサ

File:無題

125せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 20:45:24
ID:.v9YZi.I

見にくいので上書き

File:無題

126名無しさん
2016-12-04 20:51:25
ID:mrykbNzo

>ポップコーンさん

殺し屋か何処に居るかとか分かります?

127ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 20:51:53
ID:wEzoOmCM

>125
メデューサ可愛い
こんなのを惨殺してしまったのか

128ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 20:52:28
ID:wEzoOmCM

>126
殺し屋って昔いた殺し屋?

129せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-04 20:52:33
ID:.v9YZi.I

まだ心臓あるから平気平気

130名無しさん
2016-12-04 20:52:56
ID:mrykbNzo

>>128
そうです

131ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 20:53:46
ID:wEzoOmCM

>130
詳しいことは分からないけど
葉っぱ天国に消えたみたいな話は聞いたことあるよ

132名無しさん
2016-12-04 20:54:59
ID:mrykbNzo

>>131
有難うございます

133ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-04 20:55:00
ID:wEzoOmCM

あと2ちゃんの「煽り合って精神を鍛えるスレ」ってとこで
近藤というHNで活動してた
今もやってるのかは知らんが

134ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-05 16:49:00
ID:FpFeTnuo

「私を、殺せ」

奴は、闇色の眼で俺を見据えながらそう言った。

どこか、哀しげな眼だった。

「···貴様、何者かによって無理矢理」

「余計な詮索は己の命を縮めるだけだ」

奴が俺の声を遮るように、金色の杖を地に叩きつけながら言う。

「お前は、ただ私と戦えばいい。それだけだ」

そう言うなり、奴は俺へ向けて闇色の光を放った。

少し反応が遅れ、肩の辺りに食らってしまった。

「ぐあっ!!」

衝撃の勢いで身体が後ろへ持っていかれる。

何とか踏みとどまり、転倒は防いだ。

「さあ、ゲームスタートだ」

奴が冷たい笑みを浮かべた。

135せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 17:26:59
ID:6Nu2eOK2

ひゅん、と軽い音をたててアポピスが杖を振るう。
大地が割れ、割れ目から禍々しいオーラが噴出した。オリヴィエは後ろに飛んでそれを避けると、周囲に炎を纏わせる。

オーラが形を変えて、巨大な蛇になりオリヴィエを襲った。

「くっ…」

炎が蛇にぶつかるが、蛇はまたオーラになると炎を避けた。
オリヴィエは地面の形をドーム状に変えて蛇を閉じ込める。一時的なものだ。

「チッ…アポピス。俺はお前を殺さない」
「……何故だ?」
「逆に聞くぞ。お前は何故死にたい?」

アポピスは、杖を剣の形に変え、それをオリヴィエへ向けた。

「…3000もの昔、私は太陽神ラーと戦った。そして、私は負けたのだ。
私は夜の力をラーに明け渡した後、ラーの剣で自害した…私はそこで終わる運命だったのだ。
…そして現世、この世にラーがいない時点で私に生きる意味は無い。この世界を滅ぼす気も無い」

アポピスは長い髪をたなびかせてオリヴィエは走る。オリヴィエは咄嗟にそれを避けたが、金色の剣はすぐ目と鼻の先まで迫っている。

「操られている私に自害することは許されていない。オリヴィエ、太陽の化身よ。私を殺すのだ。でなければ、この魔界も人間界も滅びることとるであろう」

闇色の目が、オリヴィエの琥珀色の目をすっと見た。

「なら教えてくれ。お前達の首謀者は誰だ」
「……それを教えることは、許可されていない」

ひゅん、と、アポピスが剣を振るった。

136ワ゛リアント
2016-12-05 17:42:55
ID:0xi2UaDw

アポピス
「なぞなぞ~」

オリヴィエ
「!?」

アポピス
「パンはパンでも食べられないものはなんだっ」

オリヴィエ
「え~、フライパン?」

アポピス
「ちがう」

オリヴィエ
「パンツ?」

アポピス
「正解は昨日私が一口かじったパンでした~」

オリヴィエ
「・・・」

137せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 17:43:38
ID:6Nu2eOK2

>>136
スフィンクスでやってくれ

138せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 17:49:30
ID:6Nu2eOK2

メデューサ
「ねえねえ」

ひかり
「なに?」

メデューサ
「あれってクレープって言うんだろ?」

ひかり
「うん。食べたい?」
メデューサ
「べ、別にそういう訳じゃ」

ひかり
「すみません、この「スネーククレープ」ってやつ2つください」

店員
「毎度あり」

メデューサ
「ちょ、ちょっと」

ひかり
「わあ、可愛い蛇だね」

メデューサ
「ね。ひかり、ありがと」

ひかり
「どういたしまして。美味しいね」

メデューサ
「うん。おいしい」

139せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 17:53:21
ID:6Nu2eOK2

生きていたらあったかもしれない未来

140せりな
2016-12-05 20:23:22
ID:GucSPpm.

メデューサ(デジタル)

File:無題

141せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 23:34:26
ID:6Nu2eOK2

前髪が少し、切れた。

「…切れ味は抜群なようだな」
「当たり前だ。これはラーの剣…私を殺した、唯一の剣だ」

オリヴィエは両手を伸ばすと、そこから焔のレイピアを創りあげる。炎は細く鋭い形に変化し、赤色のレイピアになった。
オリヴィエは構える。

先に動いたのはアポピスのほうだった。金の剣を両手に構え、剣先を交える。

甲高い金属音が鳴り響いた。
オリヴィエはぐっと踏み込むと、剣を上へ振り上げる。
アポピスの左腕が、切り落とされた。

腕は蛇になって地面へと落ちる。
赤い舌をちろちろと覗かせた銀の鱗の蛇は、アポピスを見上げた。

剣を片手で握り込み、再び構えを取るアポピス。

「たとえ片腕になったとしても、私は…!」
「アポピス…、お前は、」

ぐっと、オリヴィエは言葉に詰まった。

「……本当は、本当は戦いたくなどない………ラーの育てたこの世界を、私が居ない世界を、見ているだけで良かったのに…」

ぽた、と乾いた地面に水が落ちた。

「……アポピス……」

アポピスは、その闇色の双眼から涙を流していた。
アポピスはレイピアを下ろす。
オリヴィエは、無防備なアポピスにレイピアを、



「言っただろう、俺はお前を殺さない」

オリヴィエはレイピアを首筋に突き付けた。

「いいか、これから喋ることに返事をする許可は与えない。
お前は俺の攻撃で死んだ」
「、」

アポピスが、不可解だと言いたげな顔をする。

「この首のレイピア、分かるか?俺がもう少し動かせばお前の首を切れる。これでお前は死ぬ。だから、俺はあえてお前を殺さない」
「!」

驚愕するアポピスをよそに、オリヴィエはそっとレイピアを下ろした。
アポピスが剣を取り落とす。

「…折角だから、もう少し、ラーの育てた世界を見ていかないか」

落とした剣は金の蛇になって、銀の蛇に近寄る。
銀と金の蛇は、仲良さげに寄り添っていた。

142ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-05 23:35:41
ID:FpFeTnuo

ふう!!オリヴィエ君かっくいい!!

143せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 23:36:31
ID:6Nu2eOK2

補足

「戦うこと」を強制されたアポピスが剣を落としたことによって、アポピスへの支配は解かれています。
最後の蛇はそれぞれ元の形に戻りました。
剣も杖もラーのものです。ちなみに弓にも変身します。

144せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 23:37:02
ID:6Nu2eOK2

>>142
がんばたよ(´;ω;`)

145ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-05 23:37:12
ID:FpFeTnuo

ふう!!難しい!!

146クララ*翔@副会長◆Jz9y3GJYBc
2016-12-05 23:37:46
ID:cPZ.mnr6

好き。

147ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-05 23:38:29
ID:FpFeTnuo

>144
敢えて殺さないというのも良いね
俺だったらオリヴィエに「誇り高き英雄には誇り高き死を!!」とか言わせて殺しちゃいそうだが

148せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 23:40:15
ID:6Nu2eOK2

>>147
そっちの方が楽ですからね。私も殺そうか迷った(´・ω・`)
アポピスは好きにして、いいよ…?

149戦艦三笠@幹部、参謀◆3YY0wXTAKw
2016-12-05 23:40:32
ID:Ax64apGo

おもしろい

150ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-05 23:40:52
ID:FpFeTnuo

>148
味方につけようか

151せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 23:42:08
ID:6Nu2eOK2

>>150
そうしましょう

152ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-05 23:42:40
ID:FpFeTnuo

>151
じゃあ任せた

153せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 23:48:32
ID:6Nu2eOK2

「で、言い訳はそれだけか」
「歩、す」

あの後歩のアパートへと帰ったオリヴィエとアポピスは、並んで正座させられていた。

「…もういい。俺は寝る」

歩が寝室へと戻った。

「…本当に良いのか?私は仮にも敵だった存在だ。それに、あの少年も」
「流れる時の中では、過去の事などいちいち気にしていられない。そんな事よりも、焼きそばパンを食べよう。メロンパンもあるぞ」

メロンパンを渡されたアポピスは、しばし迷ったら後、それを口に入れる。

「…うまい、な」
「そうだろう」

アポピスは嬉しそうにメロンパンを食べていた。




(アポピスの見た目は歩くんたちより年上です!20代前半レベルです!)

154ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-05 23:49:23
ID:FpFeTnuo

同居するんだ

155ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-05 23:49:44
ID:FpFeTnuo

よし書くぞ

156せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 23:49:52
ID:6Nu2eOK2

代わりに敵におうち訪問される

157せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 23:50:15
ID:6Nu2eOK2

>>155
うわーい

158ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-05 23:54:31
ID:FpFeTnuo

俺は心底イライラしていた。

「変なのがまた1人増えたよ···」

ベッドに寝転がり、溜め息をつく。

多分オリヴィエが魔界か何処かから引っ張ってきたんだろう。

オリヴィエによく似た雰囲気を醸し出していた。

しかも歳上っぽいし。

「もういい!!寝る!!僕は寝る!!」

考えるのも面倒臭くなり、俺は大きな溜め息をつきながら部屋の照明を落とした。


159せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 23:57:54
ID:6Nu2eOK2

因みにモデルのシンドバッドさん
これの宝飾品外せばだいたいアポピスさん

File:無題

160せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 23:58:25
ID:6Nu2eOK2

>>158
うわあーい⊂(`・ω・´)⊃バッ

161ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-05 23:59:15
ID:FpFeTnuo

>156をやるとギャグになるな
まぁそんな回があってもいいか

162せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-06 00:00:18
ID:507Suuq6

>>161
いいと想うよ!∑b・`ω・)

163せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-06 00:02:44
ID:507Suuq6

次の敵キャラ考えておこう

164ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-06 00:03:17
ID:ikhzuT7s

>163
女にしてほしい

165ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-06 00:03:43
ID:ikhzuT7s

次のバトルは若干ギャグも交えたい

166戦艦三笠@幹部、参謀◆3YY0wXTAKw
2016-12-06 00:03:44
ID:FJzSjteY

名前が漢字の敵とかも入れたら?

167せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-06 00:09:18
ID:507Suuq6

四凶とかどうでしょ
中国の悪魔なんですけど

168せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-06 00:09:32
ID:507Suuq6

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%87%B6

Wikipediaさん

169戦艦三笠@幹部、参謀◆3YY0wXTAKw
2016-12-06 00:09:39
ID:FJzSjteY

凄くよい。

170せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-06 00:12:02
ID:507Suuq6

羽生やした女にしますね。
ちょっと書きます

171せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-06 00:19:14
ID:507Suuq6

「うおおっ?!」

窓ガラスが盛大に割れる音がした。
結局あの後寝落ちしたアポピスとオリヴィエも飛び起き、周囲を見渡した。

「あっ!あの、えっと。おじゃまするアル」
「…うわあ」

そいつは眼鏡をかけた女で、デカイ羽を生やしていた。

「ほえー、ここが人間の住居アルか!面白いアル」
「ちょっ、おいコラ!羽をたため!コップが」

ばりーん、と落ちた。

「ああ!すみません!と、どうしよ」
「……面、出ようぜ」
「へっ、はいぃ…」

オリヴィエは数秒後呆然とした後、慌てて歩を追いかける。アポピスも後に続いた。

172ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-06 16:50:29
ID:ikhzuT7s

「まず、自己紹介から始めようか」

先程突然窓ガラスをぶち破って登場してきた女に、俺は若干苛つきながら問いかけた。

「きゅ···窮奇···」

女が俯きながら答える。

「オリヴィエ。お前こいつの事は知ってるのか」

「名は知っている。確か翼の生えた虎のような姿だった筈だ」

「そうそう!!良く知ってるアルね!!」

女が先程と一転して嬉しそうにはしゃぐ。あぁ、こいつも魔物の類いなのか。

「で、窮奇さん。今日は何の用で人間界に来たんですか?」

苛ついた気持ちを抑えながら、出来るだけ丁寧に話しかける。

こんなにド派手に登場しやがったんだ。

まさか、オリヴィエの命を狙いに来た訳ではあるまい。

きっと何か他の用件があるんだろう。

「私、君達殺しに来たネ。君達殺して、世界滅ぼすアルヨ。」



とんだ馬鹿野郎が来てしまった。

173ワ゛リアント
2016-12-06 19:04:03
ID:uWOxatJw

アポピス
「なぞなぞ~」

オリヴィエ
「!?」

アポピス
「パンはパンでも食べられないものはなんだっ」

オリヴィエ
「え~、フライパン?」

アポピス
「ちゃう」

オリヴィエ
「パンツ?」

アポピス
「正解は昨日私が一口かじったパンでした」

オリヴィエ
「・・・」

174せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-06 19:19:27
ID:507Suuq6

>>173

オリヴィエ
「いや、そのりくつはおかしい」

175せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-07 21:15:39
ID:W2OcxWg.

続きを渇望する!

176ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-07 21:16:33
ID:iOxaC8s2

>175
バトル入って構わんか

177せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-07 21:17:08
ID:W2OcxWg.

どうぞどうぞ

178ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-07 21:19:08
ID:iOxaC8s2

>177
アポピスのデビュー戦にでもしようか

179せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-07 21:20:55
ID:W2OcxWg.

>>178
いいですねえ

180せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-07 21:21:37
ID:W2OcxWg.

眠剤飲んじゃったから寝落ち
明日をwktkしながら待っていますよ…

181ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-07 21:32:39
ID:iOxaC8s2

「えーっと殺しに来たって事は···戦わないといけないのかな?」

全く予想していなかったので、思わず情けないことを口走ってしまう。

「うむ」

オリヴィエが冷たい目で俺を見ながら答える。

「まぁ仕方ないか···よし、オリヴィエ・ド・ニナータ!!契約に」

「断る」

「えぇ!?」

何故かオリヴィエが戦闘を拒否し始めた。突然の反抗期なんだろうか。

「何でだよ!!」

「今日は何となく気分が乗らん」

「お前命狙われてるんだぞ!?分かってる!?」

「おい、少年」

オリヴィエとの言い争いを遮るように低い声が響く。

「アポピス!」

「良いだろう、私がこの女の相手をしてやる」

アポピスはそう言うと、持っていた金色の杖を剣へと変えた。

「本当に良いのか?」

「あぁ、構わない。それにオリヴィエには魔界での借りがある」

アポピスはそう言って、剣先を窮奇へと向けた。

「さぁ、私を殺せ」

182ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-07 21:33:13
ID:iOxaC8s2

眠かったから超駄文
申し訳ない

183せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-08 10:33:28
ID:zvpgUcSI

問題なし問題なし

184ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-08 22:12:44
ID:Tp66rQwo

アポピスが光る剣先を窮奇へ向ける。

奴は暫くそれを呆然と眺めていたが、やがて目付きが鋭いものへと変わった。

「ははは!!面白い芸アル!!でも、すぐにお前を血塗れにしてやるネ」

「それは、こちとて同じことだ」

アポピスが疾風の如く斬りかかった。

窮奇はそれを軽くかわして、アポピスの喉元へ突き入る。

しかし、奴の手刀はアポピスの手の中にあった。

「甘いな。その程度の動きで私の命を奪えると思っているのか」

「ふん!!ほざいてられるのも今のうちネ」

窮奇はアポピスの手から自分の手を引き抜き、後ろへ跳んで間合いをとった。

「今のは準備運動ネ。ここからが本番アルヨ」

奴はそう言うと、両手を前へと伸ばし、何やら呪文のようなものを唱え始めた。

「肉体強化か。そんな子供騙しでは私は倒せない」

「ふふ···まあ見てろネ」

185せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-08 22:14:40
ID:zvpgUcSI

ありがとうございます(歓喜)

186ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-08 22:15:54
ID:Tp66rQwo

ギャグ路線はやっぱ無理だった

187せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-08 22:24:58
ID:zvpgUcSI

続きいいですか?

188せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-08 22:26:38
ID:zvpgUcSI

返事を待つ前に書くううう

189ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-08 22:28:12
ID:Tp66rQwo

>187
良いよ

190せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-08 22:42:22
ID:zvpgUcSI

「さあみんな!集まるネ!」

突如、近くの塀や物陰から3人飛び出してきた。

「渾沌(こんとん)!」
「饕餮(とうてつ)!」
「檮杌(とうこつ)…!」
「そしてリーダーの窮奇!4人揃って…」


「「「「四凶特選隊!!」」」」


ひゅう、と冷たい風が吹いた。

「今のって…」
「ギ〇ュー特選隊だな」
「お前いつの間にドラ〇ンボール読んだんだ!てかアレ何なのあれ。意味不明だし1人足りないし」

バッチリポーズを決めた4人は、それぞれ動き出す。
動物の仮面を付けているようだ。百均とかに売ってそうな、子供受けするような動物の仮面。窮奇は虎の仮面を付けると、バッと翼を広げた。

「1人足りないっていうツッコミは聞き飽きたアルヨ。故郷に変わっておしおきヨ!」
「セーラー〇ーンか…」
「だからいつの間に見たんだお前は!!」

アポピスが剣を杖に変えて降る。
黒いオーラが噴出し、蛇の形になった。


「アイエエエ!?ヘビ!?ヘビナンデ!?」
「ちょ、饕餮!落ち着くアル!」
「コレが落ち着けるかああ!!てかお前の中国キャラなんなのウザイ!」
「唐突!饕餮なだけに…プッ」
「笑ってるのはお前だけだ」


「…何だろうこれ」
「私にもさっぱりだ」

アポピスが呆れたように溜息を吐いた。

191せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-08 22:44:32
ID:zvpgUcSI

ギャグ展開…
ギャグ…
えっと…

192せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-08 22:53:42
ID:zvpgUcSI

…続きを…

193ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-08 23:16:09
ID:Tp66rQwo

「四凶特撰隊」なるものが現れてから、何とも言えない空気が流れ続けている。

もう限界だ。俺はこういう明らかにスベッている空気は耐えられない。

「···少年。こんな時どうすれば良いのだろう」

アポピスがお手上げというような仕草をしながら俺に助けを求める。

「···笑えば良いと思うよ」

俺も場の空気に呑まれて意味不明な返答をしてしまう。

「それはエヴァン○リオンか」

「おお!!よく分かったなぁ」

珍しくオリヴィエがフォローしてくれた。

「アポピス、とりあえずあいつら倒しちゃって」

「了解した。」

アポピスが四凶特撰隊へ斬りかかった。



もうその後は知らない。倒したんじゃないの?俺は知らない。

194せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-08 23:59:29
ID:zvpgUcSI

最後めっちゃ投げやりww
私の渾身のギャグはどうでしたか(必死)

195ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-09 15:02:32
ID:rtk4Gr/2

>194
面白かったよ

196せりな◆K96Jk4jthA
2016-12-09 15:55:19
ID:SA2nzpC.

ありがとうございます

197せりな◆K96Jk4jthA
2016-12-11 21:20:31
ID:T.H8vWPk

あげ

198戦艦三笠@幹部、参謀◆3YY0wXTAKw
2016-12-11 21:26:05
ID:GkA473.Y

敵役の将軍を考えた

199せりな◆K96Jk4jthA
2016-12-17 23:16:11
ID:vdreYH0g

「…ふふふ、戦いには負けたケド、向こうとの糸は切れたアル」
「ゲホッ、ああクソ、あの蛇野郎ゼッテー許さねえ」
「残り2人は死んじまったみたいアル、あとは2人で生きてくしかないネ」

「…お前、裏切る気か?」
「むしろそれしか無いアル。これが狙いだったネ、あんさんの糸も切っといてやったアルネ」
「そりゃどーも。」


「これが、海アルカ」
「…結構きれーなんだな、もっと汚いかと」
「あとアニメももっとみたいネ」
「…まあ、あのナントカボール?ってやつは面白かった」
「また見るネー!今の私たちはただの人間アル、また向こうに見つかったらタダですまないネ」
「どーやって暮らすんだよ…」
「問題なしアル。ちょちょいのちょいネ」




会話文のみの手抜き文章申し訳ないです

200ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-17 23:17:02
ID:JWpP50/o

>199
構わん
ありがとう

201せりな◆K96Jk4jthA
2016-12-25 20:51:08
ID:3cuMcoOQ

久々にあげ

書きたいけどポップ兄貴にとってはもう終わった話なんだろうか。だとしたら悲しい

202せりな◆K96Jk4jthA
2016-12-25 21:21:31
ID:3cuMcoOQ

http://jeison.biz/casphy/bbs/read.php?cate=novel&mode=thread&no=583&res=n50

準備スレ立てました。

203ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-25 21:58:11
ID:r8W7iFC6

>201
全然そんなことない
書こうよ書こうよ

204せりな◆K96Jk4jthA
2016-12-25 22:18:25
ID:3cuMcoOQ

(´;ω;`)ウッ…
ありがとうございます(´;ω;`)

205ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-25 22:19:58
ID:r8W7iFC6

>204
書こうとしてずっと書けずにいたんや
ごめんな

206せりな◆K96Jk4jthA
2016-12-25 22:25:18
ID:3cuMcoOQ

>>205

ブワッ(´;ω;`)
いえいえ書こうとしてくれただけで嬉しいです(*´∀`*)

207せりな◆K96Jk4jthA
2016-12-25 23:31:09
ID:3cuMcoOQ

「歩歩歩!!聞いたか?修学旅行の話」
「ついさっき授業でやってたじゃねえか」
「三人で回ろうぜ!俺と歩とオリ」
「は?」


ピシ、とその場の空気が固まった、昼過ぎの頃。
どうやら歩もオリヴィエも喧嘩は長引かせるほうであったため、あれから二週間経った今日でも、まだ仲直りはしていなかった。

歩はオリヴィエのことを「ここまで巻き込んでおいて都合の悪いことは隠そうとするやつ」と思ってしまった事が発端だ。歩はそういう人間が一番嫌いである。
一方オリヴィエは一般的に言う「口下手」であるため、大切なことを何一つ伝えられなかった事が原因だ。本来魔界には人間にとって毒である瘴気が溢れている。そのため歩の同行を拒否した訳だが、それがどうやら悪いように捉えられてしまった。

つまりお互いがお互いに悪いところはあったのだが、人一倍頑固な二人はなかなかそれを認められなかった。

「お、おい…なんだよ喧嘩でもしたのか?」
「…田中、もうこの話は絶対にするなよ」
「…」


田中はおおかた予想はついていた。田中の得意技は並外れた観察眼である。ついでにひかりからも聞いていた。
歩は年単位で知っているし、オリヴィエも話しているうちにあまり口が上手い方ではないと気付いていた。
しかし、あまり友達ができる性格ではない歩にできた友人なのだ、このままというのはもったいない。

(何よりひかりちゃんに頼まれたからな!)

理由の八割がそれというのは余談である。








「シュウガク旅行、か」
「ああ。数日間他県へ移動するらしい」


オリヴィエとアポピスは、二人でテーブルを囲んでいた。言わずもがな、歩はもう部屋にこもってしまっている。

アポピスは勿論、ふたりの喧嘩に気付いていた。
アポピスはどちらかと言えばオリヴィエ寄りの神であるし、オリヴィエが歩を拒否した目的も知っている。
しかしアポピスは完全に放っておくことにした。この問題は二人で解決すべきだと考えているし、さすがに戦闘に支障が出始めたら手を貸すつもりであるが、たぶん何とかなるだろう、と多少楽観的であった。


オリヴィエと歩がいないのなら、こちらに敵が来ることもないだろう。アポピスは「ほぼ何も知らない」に等しいのだ。突如蘇らせられ、操られ、戦わさせられた。
自身が死ぬ前のことを思い出そうとは思わないが、一度ただ手足を動かす人形と化したのも確かなことだ。
自分をその呪縛から救い出してくれたのもオリヴィエである。そして、行き先のない自分に帰る場所を与えてくれたのは歩だ。
だから、アポピスにとっては、二人には是非とも仲直りしてもらいたい。最も、アポピスにとっては喧嘩する前の二人を知らないのだが。

208ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-25 23:33:26
ID:r8W7iFC6

そうだ喧嘩してたんだったね

209ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-26 11:16:28
ID:7C1TXKOY

「ったく、何が修学旅行だよ」

俺はベッドの上で、大きな溜め息を吐いた。

本当なら楽しいイベントだったのだろうが、色々事情があり全く楽しみを感じない。

ここ2週間、アイツとは一切口を聞いていない。

まさか、あんな自分勝手な奴だとは思わなかった。

ここまで俺を巻き込んでおいて、何様のつもりだよ!!

あぁ、考えるだけで腹が立つ。

「···しおりでも見とくか···」

ゆっくりと起き上がり、鞄の中のファイルからしおりを取り出し、いそいそと机へ向かう。

机の上にしおりを広げ、ペンを持った。

「行き先は大阪か····」

去年の先輩らは豪華にオーストラリアへ行ったそうだ。

が、その時に頑張り過ぎてしまい今年の予算があまり残らなかったらしい。

そのせいで俺たちの行き先は国内になってしまった。

「まぁ女子があそこまで反発するのも無理ないよなぁ···」

今日のホームルームでの修学旅行の説明は大荒れだった。

行き先が大阪と発表された瞬間、一気にブーイングが飛び、

女子は不満気な顔をして何故去年とここまで違うのかを先生に問い詰め、

男子は怒りを抑えられず机をひっくり返したり椅子を投げたり大変だった。

窓ガラスも1枚割れた。

挙げ句の果てに高校のホームルームで校長、教頭が召喚されるという異例の事態になった。

危うく俺たちのクラスだけ修学旅行に連れていってもらえなさそうになったが、

学級委員の必死の謝罪によってそれは免れた。

「あそこまでやるほどの事じゃないだろ···」

あの光景を思い出し、苦笑しながら次のページを捲った。

210ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-27 09:42:58
ID:8i89AAaE

次のページには、大阪の観光名所マップと、観光の際のグループについての説明が記載されていた。

「おーっ···大阪って通天閣と大阪城だけじゃないんだな」

生まれてこの方大阪に行ったことがなかったので、

勝手なイメージで観光する場所と言えば通天閣と大阪城だけだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。

「この道頓堀ってのは···あぁ、グリコの看板があるとこだな。この天保山ってのは日本一低い山なのか···えっ?標高4.23mしかないの?」

こうしてマップに記載された名所の説明を読むだけでも結構面白い。

これも旅行の醍醐味と言えるだろう。

「おー、何か面白そうだなぁ」

正直俺も修学旅行の行き先が大阪であることが不満だったが、そうでもなくなってきた。

211せりな◆tO6TJHA5dc
2017-01-05 01:13:22
ID:GjCKYSeo

「それじゃ、行ってくる」
「ああ、忘れ物は無いな?
家の管理なら任せておけ。家事炊事完璧だ」

朝、まだ冷たい空気が肌を刺す。
集合場所は学校前だ。そこからバス、新幹線と、乗り換えて大阪へ向かう。

「おい、オリヴィエ。ハンカチ」
「…ああ」

そこからの会話は無かった。気まずい雰囲気が、何となく歩幅を小さくさせている。ような気がする。
歩は、これもあと2時間近くの辛抱だ、と気持ちを切り替えた。バスには30分近く、新幹線からは1時間半はかかるが、オリヴィエとの席は離しておいた。因みに、オリヴィエの周囲は女子ばかりである。歩はひそかにざまあみろと思った。



「おはよう、クラスメイトの皆様。今日は実に素晴らしい朝だろう?あともう少し太陽が顔を出してくれればとても素晴らしい朝になったのだが、ゴホン!今委員長から早くしろのサインが出てね。私の素晴らしいスピーチは中略しよう。
さて諸君!今日は素晴らしい学校行事!一生に3回、いやもしかすると4回あるかもしれない修学旅行だ!
去年とは違って不満たっぷりなクラスメイトもいるだろう。しかし!この私が!ここにいる全員が!この修学旅行を、この学校で、君たちの人生で!最も素晴らしいものにしてみせようではないか!
…本当はまだまだ言いたいことはあるが、長すぎるとうんざりしてしまうだろうからね。この私の素晴らしいスピーチはここで終らせていただこう」

秋山先生がキザっぽく例をする。
全体から拍手が響き渡る。その後、比較的短めな先生方からのお言葉を頂いて、修学旅行はスタートした。

212せりな◆tO6TJHA5dc
2017-01-25 00:21:05
ID:/t1lueOY

「はあ…」
「おーい歩、ため息なんかついてどうした?」
「…はあ…」
「人の顔見てため息つくなよ、失礼だろー」

田中が口元を尖らせる。お前がやっても全然可愛くない、と言おうとしたが、その代わりにため息を吐いた。さっきからため息しかついていない。
せっかくの修学旅行なのに、全く楽しめていない。再度、ため息をつく。幸せがダダ漏れだ。

「お?俺あっちの方いくわ!」
「あっ…おい田中、」

自由なやつだ。
俺も田中を追いかけようとした、その時だった。


どぅん、と。
空気が大きく揺れる。

「_______!!!!」

とてつもなく高い音が、空気をビリビリと震わせる。頭が割れそうだ。
続いて巨大な影。トカゲのような禍々しい色の巨大生物が、コンクリートを割り、暴れていた。尻尾の炎が、赤く輝いていた。


「なっ…あっちには田中が!!オリヴィエに…っ、」

スマホを取り出そうとして、止めた。今あいつに頼って何になる。
あいつはただの嘘吐きじゃないか。適当な時に適当な言葉を言って、肝心な時には何も告げずにどこかへ消える。

「っ…」

それでも、友達は放っておけない。歩はその巨大トカゲの方へ走り出した。




「あれは…サラマンダー?」

周囲の人間が逃げる中で、オリヴィエはその影を見つめていた。オリヴィエの知る中では、サラマンダーは知能が高く、ああいった風には暴れない筈だ。まるで、何かに悶え苦しんでいるかのような__
ついでに、あんなに大きくない。

「…っち、」

舌打ちをひとつ打って、オリヴィエは走り出した。歩がいない以上、自分だけで何とかするしかない。


「うわっ…!?何だ、目の前でコンクリが」
「田中ぁ!!こっちだ、逃げろ!!」
「お、おい歩!!これ何なんだよ!」

田中にはあの化物が見えていない。

「歩!!」
「オリヴィエ、」
「…、いいか歩!サラマンダーは目が…」

言いかけた途端、歩とオリヴィエの間に尻尾が落ちる。オリヴィエは苦々しい顔で金色のレイピアを構えた。

「こっちだ、サラマンダー!」

オリヴィエがそう叫んだ途端、サラマンダーの爪が、オリヴィエに襲いかかる。
オリヴィエはそれを辛うじて避けたが、左腕に掠った。赤色の血が流れる。

「オリヴィエ!!」
「っ!!歩っ、」

歩の声の方向に、サラマンダーの爪が襲いかかった。オリヴィエは尻尾を飛び越えると、歩の方へ走る。
駄目だ、間に合わない。


ぴた、とサラマンダーの動きが止まる。
サラマンダーはまるで何かに抗うかのように、体を動かし始めた。


「____!!____!!!!」

歩は、オリヴィエの方を見た。左腕から滴る、オリヴィエの血。
もしかして、もしかしなくても、オリヴィエがピンチだ。田中は友人で、親友だ。それと同じように、オリヴィエだって友達だ。十数年生きたた中でできた、数少ない友達。


「オリヴィエ!!オリヴィエ・ド・ニナータ!契約に従え!!」
「!!…了解した!」

オリヴィエが、歩に手を触れる。黒色の炎が歩の足元から吹き出して、渦を巻く。歩の髪は灰色に、片目の色は蒼色に。


『歩』
「ああ、分かってる」

歩の両手から炎が吹き出して、それが剣に形作られる。歩の両手に、身の丈ほどもある大剣が握られた。歩はそれを構える。

サラマンダーが、歩の方を向いた。

「__いくぞ!!」

歩が大剣を振り下ろす。
サラマンダーが咆哮をあげた。

213ポップコーンお兄さん◆9Kg3jnYYfs
2017-01-25 15:16:38
ID:EcrvodiQ

おお久しぶり

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