大会前のぶつかり稽古

7工藤新一
2019-09-09 09:02:41
ID:xFreFbq2

>>4
ふむ、面白い議題をありがとう。そうだね、せっかく出してくれたのだし俺は「捨てるべき」という立場を選ぶよ。まぁ、こんな話ケースバイケースで終わってしまう為、大前提として「一般的にどちらのスタンスの方が妥当な場合が多いか」という尺度に基づいて論らおう。
まず写真を消すメリットとして真っ先に思い浮かぶものは「苦しみの緩和」だろう。写真とは記憶のトリガーである。例えば、我々は過去食べたものや、過去行った山等を写真で見ることによって「楽しい」という感情を呼び覚ますことが出来る。思えば、我々が恋人との思い出を写真というものに具体化するのは、そういった「楽しさ」を保存するためなのかもしれない。では、何故「楽しさ」を保存し、「楽しさ」を呼び起こすトリガーであるべきである昔の恋人の写真を消すべきなのか。当然、昔の恋人との「楽しさ」をそのまま「楽しさ」として受け取れるような屈曲なメンタルを持つ人々ならば問題は無い。だが、大抵の人間にとって昔の恋人との「楽しさ」とは「もう二度と共に楽しさを味わえないという後悔のトリガー」であり、それは「その先の未来を掴めなかったという後悔のトリガー」である。だから人々は画像を消し、写真を燃やし、昔を忘れようとするのだ。昔の恋人との幸せが幸せであればあるほど、今の自分を蝕む茨となる。昔の恋人との幸せが幸せであるほど、今の恋人と見比べてしまい、今という今を楽しめなくなってしまう。そのような「恋の麻薬中毒」から抜け出すために、我々は忘れることに頼るのではないのか。
よって、自身の苦しみを紛らわせる為に写真は消すべきである。

名前:

メール欄:

内容:


文字色

File: