喧嘩には立論だけでなく反論も含まれているわけで
AとBがそれぞれソースXとYをどのように扱い、どのように立論し、また反論したのか
そこには自ずと表現や論理展開の順序、対立要素のぶつけ方など、説得力に関わる差異が生じるはずだよ
ソースの正確性は「1.論理的に筋が通っているか」に関わるものであり
「2.主張の明快さ、わかりやすさ」はソースの本質的な正確性にとどまらず、そのソースが議論上有効に用いられたかどうかも加味して判断される要素だ
例えば"【最強の矛は、いかなる防具もつらぬく】という充分な実験データ"に対しても
その矛は工学的に人間が使いこなせる構造であるのか、などの観点からアプローチをかけることもできるよね
極端な話、その矛があらゆる防具を貫くための条件として必要とされる運動速度が800m/sとかだったら、単に理論上最強なだけでしょう?みたいな
実用性を度外視した主張が許されるのなら「矛の全長より厚い盾」なら材質を問わずその矛を防ぎきれますよ、これぞ理論上最強の盾ですよね、認めますか?みたいな
そういう角度から反論することも可能なわけだ
議題の幹を左右にゆすり相互に反論しあうのが喧嘩だよ
それを判定する際は、どちらが正しいのか(実際には矛と盾どちらが勝つのか)という真実だけにこだわる必要はないし
甲乙つけがたい喧嘩の勝者を選ぶ場合にせよ「出来ない」なんてことはない
もちろんソースX/Yの正確性も重要ではあるけど、どちらの意見が正しいと感じたか(どちらがより説得力を発揮できていたか)を考えれば勝者を選ぶことは十分に可能だ