~手紙より集まりし者達~Worship of nothingness (連続リレー小説)

17コギトエルゴスム
2016-11-20 00:07:25
ID:dA4kL4oo

暗く淀んだ空、まるでこれから悪いことでも始まるかのような空。

そんな空の下で、俺と機関員フレンは対峙した。

フ「何回やったってお前の敗けだッ!!」

コ「だろうな、あれをやるしかない…か。」

俺はあの旅以降各地を放浪した。
だが、見えたのは人の荒れ果てた世界。
俺の中には、感情が渦巻いていた。悲しいっていうんだろうか。
その感情は、墨に染まっていくかのように黒くなっていった。

フ「何?」

奇妙だった。神の導きのように次第に自分の視界には邪智暴虐な者たちがいた。
ふと俺は心について考えた。

コ「俺の心に眠る力…」

今まで分かってたつもりでいた…定義などで知っていたとしても本質については未だかつて誰も何も分かっていないのだろう。

俺には記憶し忘れない為の脳がある。正確に分析し記憶するための、だ。

だが、俺がそんな種族であっても、いやどんな『種族』であっても『心』には『かなわない』。

俺は悲しみから生まれた闇を押さえきれなかった。
王との面会中だ。その闇が台風のように突然発現した。
王は悲しみに塗られた俺を助けた。

「例え、俺が俺でなくなっても恩をかえさなくちゃあな…!」

俺は気づくと茨のようなものでフレンの首を絞めていた。
ドス黒いオーラを放っていた。


王は戦いの気配が消えたのを察知したのかこちらへ来ていた。

コ「なあ、本当に良かったのか?」

王「…討伐隊員に会えたら…変わっていたかもしれない。」

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