───パチンッ
指を鳴らす音がした。
ファレルは、いや皆は辺りを見渡していた。
「魔物は…魔物は何処へ消えた…?」
ファレルは言う。
魔物が、突如として消えたのだ。
「……俺たち以外の気配を感じるが…何者だ?」
高杉は言った。
「お呼びかな?」
突如、闇から"黒いコートを纏う者たち"が現れた。
全員顔がフードで隠れており、解らなかった。
「貴様らは……機関!?」
ファレルには彼らは機関だという確信があった。
「…その通りだ。」
ハーシーはここぞとばかりに
「お前ら…確か魔王の復活を目的としてるんだってな。なら、ここで倒すだけだ!」
と言う。
彼らは「…すっかり我らが悪役者扱いだな。」
と冷笑し再び闇に身を隠した。
ファレルは
「待て!」と止めるが、姿を現すことはなかった。