~手紙より集まりし者達~Worship of nothingness (連続リレー小説)

78JJJ◆kZDFwAt8do
2017-01-30 00:06:32
ID:3jQfMGT2

俺は何度かテレポートというものを経験した事がある。傭兵時代に、何度か特殊任務で座標移動させられたのだ。
今、自分はバイクのハンドルを握る感覚を脳で感じながら、空間をぶっ飛ぶ感覚も感知している。慣れてしまえば「自分が空間とその合間に挟まれている」という感覚を分かるようになってくる。俺はそれが出来るまでテレポートは慣れているのだ。

奇妙な感覚が消えて、意識のある中で意識が戻る。
視界情報が脳に届くようになり、俺は洒落た酒場の前に立っている事を把握する。

「よっ__とッ! っとっと……。 アイツ、独りで行きやがったな……! あー悪い、アンタら。ルミナは“先に”行っちまったみたいでよ。」

皆もようやく意識が戻ってきたのか、ボロ布の男が謝罪の言葉を皆に贈った。俺は特に気にせず、その場の流れに従って彼の後を追って酒場へ入店する。他のメンバーも後ろからついてきた。

酒の仄かな匂いが漂ってきた。

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