死刑制度 賛成か否か

21南雲◆NAGUMO/BxE
2018-12-30 16:21:41
ID:pMRWZ22Y

これはすごく難しい問題ですね。賛成論も反対論もそれなりの正当性があります。
私は死刑制度賛成派です。

反対派の論拠は主に二つあると思います。
・冤罪だった場合に取り返しがつかないこと
・冤罪でなくても、死刑自体が基本的人権の根本的な否定であること
この二つの反対論が間違っていると私は言いません。

私としては、冤罪の可能性を完全にゼロにすることは不可能かもしれませんが、限りなくゼロに近い確証がある前提で死刑制度に賛成します。

死刑には犯罪抑止効果が無いとはよく言われることですが、死刑の対象はよほどの凶悪犯罪だけであり、仮に抑止効果がなくとも、再犯は確実に防げます。

再犯を確実に防ぐ方法としては、死刑以外に終身刑があります。死刑反対派は、死刑廃止の代わりにしばしば終身刑の導入を考えます。しかしながら、終身刑というのは衣食住を生涯保証するうえ、常に適切な医療も受けられるので、自由の代償として一生生活の不安がありません。有期・無期ともに懲役刑は、社会復帰を目指すわけですが、終身刑は社会復帰を目指す必要がありません。つまり、多大な税金を投入してただ「一生養うだけ」という、受刑者の利益になりかねないことをするわけです。

強制労働をさせればいい、という人もいますが、受刑者の必要経費を捻出できるほどの生産性が確保できるわけではありません。刑務所の維持費や人件費を考えると、受刑者の生活費をはるかに上回る生産をしなければ追いつかないし、身体的にそれほどの労働が不可能な場合もあるでしょう。

結局、死刑反対派の言い分そのものは間違っていなくとも、死刑に代わる制度がなければ廃止できません。終身刑を導入せずに死刑廃止をすれば、犯人はいずれ釈放されるので再犯の可能性があります。また、一部の外国で性犯罪者に行うようにGPSを埋め込んで注意喚起するような方法では、凶悪犯の場合出所後の社会復帰がまず不可能になりますから、追いつめられてかえって再犯の可能性を高めてしまいます。

抑止効果がなければ江戸時代の公開処刑のように「見せしめ」的な観点では無意味でも、安楽死による死刑は、必要悪だと考えます。あとは、死刑判決の可能性のある裁判は特に慎重に行うことや、最新の科学技術を導入して、冤罪の可能性を今よりさらに減らしていくことが必要でしょう。

名前:

メール欄:

内容:


文字色

File: