葉っぱ天国で規制された男の独り言3

192葉っぱ天国で規制された男
2019-03-06 02:59:30
ID:x3a9UZxY

ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの作品における神、魔王、造物主[1]。『闇に囁くもの』では「死霊秘法がアザトホートという名称で慈悲深くも隠した、あの角のある空間の向うのもの凄い原子核の渾沌世界」と描写され[3]、『闇をさまようもの』では「万物の王である盲目にして白痴の神アザトホース」とされている[4]。『魔女の家の夢』においては「時空のすべてを支配するという、白痴の実体アザトホース」である[5]。居場所に関しては「白痴の魔王アザトホースが君臨する、<混沌>という窮極の虚空の暗澹たる螺旋状の渦動」となっている[6]。『未知なるカダスを夢に求めて』では、以下の文で表現されている[7]。


なべての無限の中核で冒瀆の言辞を吐きちらして沸きかえる、最下の混沌の最後の無定形の暗影にほかならぬ―すなわち時を超越した想像もおよばぬ無明の房室で、下劣な太鼓のくぐもった狂おしき連打と、呪われたフルートのかぼそき単調な音色の只中、餓えて齧りつづけるは、あえてその名を口にした者とておらぬ、果しなき魔王アザトホース

— (『ラヴクラフト全集 6』、173頁より)

『図解 クトゥルフ神話』によれば、狂気に満ちた宇宙の真の造物主だという[1]。別の表現では、如何なる形をも持たない無形の黒影、飢えと退屈に悶える白痴の魔王、名状し難くも恐るべき宇宙の原罪そのものとされている[1]。無限の宇宙の中心部で不浄な言葉を吐き出し続けていると形容される[1]。

暴走するエネルギーの塊で、三次元空間に押し込められるものではないと説かれる[8]。沸騰する混沌が渦巻く最奥に存在する時を超越した無名の房室で、あたかも玉座に大の字になって寝そべっているような様子で泡立ち、膨張と収縮を繰り返している[1]。アザトースの座する周囲では、心を持たない無形の騒がしい踊り子の群が、常に取り巻いて踊り狂いながら太鼓の連打と魔笛の音色で、常に乾いているアザトースの無聊を慰めているという[1]。

影響力
編集
全て「存在」というものはアザトースの思考によって創造され、逆にアザトースを見たものは存在の根底を破壊されると語られている[1]。しかしアザトース自身が何かをなすことは滅多に無く、神々の使者であるニャルラトテップが代行者としてその意思を遂行する[1]。今は眠りについているかつての地球支配者たち「旧支配者」が復活する時、アザトースもまた無明のレン高原に舞い戻ると予言されている[1]。この神が現れるところは常に創造と破壊の入り混じった爆発的な混沌のみが吹き荒れるため、これを待望する崇拝者は、シャッガイの昆虫など僅かな例外を除き存在しない[1]。火星と木星の間にある小惑星帯は以前そこにあった星が、召喚されたアザトースによって破壊されたなれの果てであるという[1]。なお、マサチューセッツ州アーカム出身の詩人エドワード・ピックマン・ダービイは、「ネクロノミコン(死霊秘法)」などの禁断の書物から得たアザトースのイメージを、悪夢のような叙事詩「アザトホースその他の恐怖」に謳いあげ、文壇に一大センセーションを巻き起こしたと述べられている[1]。

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