情報学の科学は、生物医学研究、臨床治療、および公衆衛生における情報と知識の管理に対する将来のアプローチを定義する革新を推進しています。情報学の研究者は、データマイニング（大規模なデータベースから新しい知識を引き出す）、自然言語やテキスト処理、認知科学、ヒューマンインターフェースデザイン、意思決定支援、データベース、公衆衛生、臨床研究、ゲノミクス／プロテオミクスで生成された大量のデータを分析するアルゴリズムなど、さまざまな分野で生物医学的に動機づけられた新しい手法を開発、導入、評価しています。情報学の科学は本質的に学際的であり、コンピュータ科学、意思決定科学、情報科学、経営科学、認知科学、組織論など、他の多くの分野に影響を与え（貢献し）ます。

情報学の仕事はすべて、生物医学、国民の健康、そして病気のときに個人に提供されるケアの質と安全を向上させる新しいソリューションを、多くの場合、情報技術を使って作り出す必要性に突き動かされています。すべての応用分野に広く適用できる基礎科学は、一般にバイオメディカル・インフォマティクスと呼ばれています。バイオメディカル・インフォマティクスの科学者が開発した手法や技術は、AMIA会員が重視している5つの主要な応用分野に関連していることが多い。

トランスレーショナル・バイオインフォマティクス
臨床研究情報学
臨床情報学
消費者健康情報学
公衆衛生情報学

情報学のコミュニティでは、一般的に、臨床および公衆衛生領域における情報学の応用研究と実践を指して、ヘルスインフォマティクスという言葉を使用しています。メディカルインフォマティクスは以前の用語で、バイオインフォマティクスの発展に伴い、現在では日常的には使われていません。

バイオメディカル・インフォマティクス・サイエンティストであるインフォマティシャンは、他のバイオメディカル研究者と同様、学術的な環境で働くことが多く、科学的なプロジェクトを追求すると同時に、教育や、場合によっては医療専門職の実務にも携わっています。このような教員は、修士号や博士号を取得するための大学院トレーニングプログラムやポスドクのポジションで指導者を務めることが多く、学生は通常、トレーニングの一環として研究プロジェクトを実施します。このようなプログラムの卒業生の多くは、学界やその他の研究環境に留まりますが、大多数は、企業、病院、臨床現場、政府、その他の環境で、より応用的なキャリアを追求することを選択します。

バイオメディカルインフォマティクスの範囲と幅：分子から個人、集団、生物学的システムから社会的システムまで、基礎研究と臨床研究、実践、医療企業の橋渡しをしながら、推論、モデリング、シミュレーション、実験、翻訳を調査、支援する。
理論と方法論：生物医学データ、情報、知識の生成、保存、検索、利用、管理、共有のための理論、方法、プロセスを開発、研究、適用します。
技術的アプローチ：コンピュータ，通信，情報の科学と技術を基礎とし，それらの生物医学への応用に重点を置いて貢献する。
人間と社会のコンテクスト：生物医学情報の最終的な利用者は人間であることを認識し，技術的解決策の設計と評価，政策，経済・倫理・社会・教育・組織システムの進化に情報を提供するために，社会科学と行動科学を活用する。

バイオメディカルインフォマティクスの定義

バイオメディカルインフォマティクスの正式な定義は、2008年から2011年にかけてAMIAの学術フォーラムで作成されました。その結果、バイオメディカルインフォマティクスの分野についての議論や、バイオメディカルインフォマティクスの大学院で学ぶためのコアコンピテンシーの定義を含む論文が、2012年にJAMIAに掲載されました（ここをクリック）。

「なぜインフォマティクスなのか」「なぜAMIAなのか」についてもっと知りたい方は、こちらをご覧ください。