「ねえ、これしかないと思うんだけど」
「わかった」
隆子がそう言って、まりあんがそれに答える。
そして……
ボロリン!
隆子はまだ切り取っていないペニスを男たちに見せつけた。
何故かそれはギンギンに勃起していた。
「ふざけてんのか」
「もう我慢できねえ」
「やっちまおうぜ」
男達は興奮しているようだった。
「ええーっ!?逆効果!?」
まりあんは、隆子を引っ張りながら再び逃げ出した。
「ちょっと待て、コラァ!」
「絶対許さんぞ!」
隆子は、まりあんに引きずられながらも、ペニスを振り回し続けた。
「まりあん、痛いっ!」
「ごめん、もう少しだから!」
「あっ、そっか!」
隆子は立ち止まった。
そして、股間を見せつけるようにして、腰を突き出しポーズをとった。
すると、突然、彼女の下半身が光り始めた。
そして、彼女の全身を覆うように、白い衣装が現れた。
胸元には大きなリボンがついている。
頭からは天使の輪のような物が浮かび上がっている。
手と足の先は透けている。その姿はまるで、アイドルのコスチュームのようであった。
「おい、あれ見ろ!」
「なんだありゃ!」
「すげー!」
「めっちゃ可愛い!」
「写真撮ろう!」
「私も!」
いつの間にか集まってきた人々がざわつき始める。
「ねえ、これでどう?」
「OK!」
「じゃあ、行くわよ!」
「うん!」
隆子とまりあんは、手を繋ぎ、ジャンプした。
2人の体は宙に浮かんだ。
「きゃーっ!!」
「うおぉーっ!!!」
「スゲーッ!!!」
人々は歓声を上げた。
2人の体がどんどん上昇していく。
やがて、2人は空高く舞い上がった。
「やったね」
「うん」
「これからもよろしくね」
「こちらこそ」
「大好きだよ」
「私も」
2人の唇が重なった。