AIのべりすと実験スレッド

178名無しさん
2023-07-19 03:33:03
ID:De1A5DvM

「お髭のホワイトドール?」
私たちは会計を済ますと店を出ました。店の前には入った時と同じように、ホームレスが列をなして寝ころんでいました。
「ええ…」

前を歩くおじさんは肩に白いキバタン(鸚鵡)をのせていました。私たちは期せずしてその人の後をつける形になり、すれ違う人の反応を逐一チェックすることになりました。前からきたおばさんは突然立ち止まって私たちが見えなくなるまでずっと見送っていました。若いカップルは男性があからさまに無視して、それを見守っていた女性は耐え切れない感じで「今の…」とつぶやいていました。しかし歩行者の横に列をなしているホームレスには誰も注意を払わず、ホームレスのおじさんたちも私たち歩行者やキバタンには興味がないように見えました。

キバタンおじさんは手馴れた感じで手を振る子供に挨拶したり、嘲笑を無視して歩みを進めたりと、なんだかたくましくさえありました。そこで私も長い沈黙を破るための言葉を吐き出すことにしました。

「のどちゃんは元気ですか?」
「死んだよ」

外に出ようとしている言葉がアーチ状に並んだ歯を越えるか越えないかという時点で香織さんは即答しました。

「死んだというか…」
「はい?」
「家に帰ったら水槽の中から消えてた。水槽には別に異常なところはなかったし、窓もキッチリ閉めていったのに、のどは忽然と消えてた。まわりを探しても死体はおろか、水がこぼれたあとさえなかった」
「鳩じゃないですか?」
「鳩?」
「香織さんの部屋の窓の外に鳩が巣を作ってました」
「ああ…。でも、窓は閉めてあったんだよ?」

名前:

メール欄:

内容:


文字色

File: