AIのべりすと実験スレッド

184名無しさん
2023-07-19 03:37:30
ID:De1A5DvM

「黒歴史の本だね?」
「はい」
香織さんは私が雑に置いたかばんから本を一冊とり出すと、パラパラとめくり始めました。
「『この本は十月二十九日までに返却して下さい』。…延滞じゃん」
「あぁ」
「好きなんだね図書館。へー」
「でも俺わからないんです。黒歴史の文学というのは、俺たちの文学とは違うんでしょうか?」
「さあ…。同じなんじゃないの?人間のやることだし」
「でも」
香織さんはまったく興味がなさそうでした。

「『ファイナル・リアリティ』もうやった?」
「あ、すいません。まだです」
「別にいいよ、私は当分やらないし。それより、どうするの?バイト」

窓の外の電線が異常な揺れを示していました。何かがこちらに接近しているのです。

「そうですねぇ……」
「あんた、本当にメイドカフェなんかに興味あんの?」

いきなり心臓をつかまれた私は、なんとかその言葉を否定しようと鋭い銀色の空間でもがいていました。ピィーンと張りつめた冷気が青い空間を満たしています。時々動く黒い影はいつか図書館で見た映画たちでした。

「お店の雰囲気はいいと思います。でも、たった二人であそこを切り盛りするのは大変じゃないでしょうか」
「土日はもう一人入るでしょ。でも、平日の昼間にしちゃ結構、客入ってたねー」

隣りから放送大学の講座を受講しているような、何か授業を受けているような音が聞こえてきます。みるからに愚鈍な中年の男。前に一度、香織さんと料理を作っていたら、窓から挨拶されてその数時間後に涼やかなゼリーをもらったことがある。近くに事務所を借りて探偵をしてるって言ってたけど、とてもそんな風には見えなかった。「花正(はなまさ)よしお」とかなんとか、なんかそんな名前でした。

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