(「そのために我々の総監を傷つけたのはどういうわけだ!」とのヤジ)
抵抗したからだ!
憲法のために、日本を骨なしにした憲法に従ってきた、ということを知らないのか!
諸君の中にひとりでもオレと一緒に起つやつはいないのか。ひとりでもいないんだな。よし! 武というものはだ、刀というものはなんだ。自分の使命と心に対して……それでも武士か! それでも武士か!
諸君は憲法改正のために立ち上がらないと見極めがついた。
これでオレの自衛隊に対する夢はなくなったんだ。
それではここで、オレは天皇陛下万歳を叫ぶ。
天皇陛下万歳!
(「降りろ!」「降ろせ、こんなの!」などのヤジ)
※参考資料:「決定版 三島由紀夫全集 36」/「三島由紀夫『日録』」安藤武編 、未知谷刊/「三島由紀夫事件 50年目の証言」西法太郎著、新潮社刊/「読売新聞」/「朝日新聞」
【三島由紀夫 - 檄】
https://youtu.be/xG-bZw2rF9o?si=9naqEqRvGn7t-oY1