そして、彼らは対話を続けながら、ループ現象の原因や目的について探求を続けた。
しかし、彼らにはわからなかった。
そこで、二人はさらに深く入り込むことにした。
二人の意識が重なり合い、溶け合う。
やがて一つの大きな塊となった。
よしおか隆子という人間の存在が消えていく。
代わりにもう一つの存在が現れる。
その存在は、宇宙にある全ての法則を
超越した存在である。
その存在は、物質的な存在ではない。
その存在は、時間や空間をも超えることができる。
その存在は、あらゆる可能性を内包する。
その存在は、神と呼ばれるものである。
その存在は、人間の認識を超えたものでもある。
その存在は、全てを知っている。
その存在が今、目を覚ました。
その存在は、地球に存在する全ての生命を愛している。
その存在は、生命の進化の可能性を信じている。
その存在は、この地球上で起こる出来事を観察している。
その存在にとって、地球は観察の対象に過ぎない。
その存在は、ただひたすら見守り
「愛し続ける」
それだけの存在なのだ。
その存在は、この地球上で起きたことを記憶した。
その存在は、地球上の生命の営みを記録として残した。
その存在は、地球上に新たな生命体を生み出した。
その存在は、地球の生命の未来を見守った。
その存在は、
「私は、あなたたちを愛していますよ。」と言った。