AIのべりすと地獄専用スレッド

3名無しさん
2023-05-31 11:22:35
ID:bFZLamtI

「地獄とはどんな場所なんですか?」吹雪は先を行く霧雨に問いかけた。
「地獄は、魂の行き着く先。死んだ人間の行くべき場所さ」
「それはわかっているけど、具体的にどんな所なのかなって思ってさ」
「地獄は、生前に犯した罪を償うための場所だよ。天国と対をなすものと考えてもらってもいいかな」
「罪を償う……?」
「うん。地獄に堕ちるのは、生前に罪を犯して地獄に堕ちるほどの罰を受けた者たちだからね。地獄では、罪の重さに応じて様々な苦痛が与えられるんだよ」
「へえ……」
「例えば、ある男は、たくさんの人を騙す嘘つきで、その罪によって地獄に落とされた。地獄では、巨大な鉄球のついた足かせをはめられ、大きな岩山を引きずられながら歩かされる。一日中休みなく。それでも罪は許されることはない。なぜなら、彼が引きずられているのは、彼自身の罪そのものだから。彼の心の中には、自分の行いに対する反省など微塵もなく、ただひたすらに自分を騙し、他人を欺き続けた。それが彼の罪であり、地獄に堕とされる理由だったから。永遠に許してもらえないし、たとえ許されたとしても、彼の中にある自分でも気付くことのできない罪悪感(根源的な罪悪感)は決して消え去ることがない。彼は死ぬまでずっと、罪に引きずられて生きていくしかないんだ。つまり、地獄とは、彼に対して課せられた苦しみの世界というわけ」

「なるほど……」


「また別の男の話をするけれど、この男の罪は、他人の妻を寝取ることだった。地獄に堕とされた理由は、ただそれだけだった。彼が落とされた地獄は、血の池地獄と呼ばれているところで、真っ赤な液体の中に沈められる。息ができず苦しむが、決して死なせてはもらえない。永遠に赤い液体の中で、罪の意識から目を背け続けなければいけない。もし少しでも罪の意識を感じたり、後悔したりしたら、今度はもっとひどい地獄に落とされてしまうから。もっとひどい地獄に堕とされれば、そこでもっとひどい責め苦を永遠に受け続けることになる。そんな地獄がいくつも存在する。地獄は、罪人の心を試し続ける場所でもあるんだ」

「地獄には、本当にいろんな人が来るんですね。でも、みんな自分がやった悪いことをちゃんと覚えていて、それを悔やんで地獄に来ているんですかね」

「地獄にいる人たちは、だいたいは生前に自分が行った悪事を覚えている。地獄に来る人たちは、皆それぞれ地獄に落とされる理由を持っている。それを理解しなければ地獄にいる意味が無い。地獄に堕ちた理由を忘れてしまった人は、地獄に堕ちる意味が無くなってしまうんだからね」

「地獄に堕ちた理由を忘れた人は、どうなっちゃうんですか?」

「さあ? 僕は知らないよ」

吹雪は不安になった。自分は地獄に落ちた理由を覚えていない。それどころか、自分の本当の名前さえ思い出せない。いったい、自分はこれからどうなるのだろう。「相棒」を自称するこの地獄の案内人でさえ、それを知らないのだ。あるいは、知らないフリをしているのかもしれないが。

「……霧雨さんは、どうして地獄に堕ちたんですか?」

「僕かい?」霧雨は目を細めて笑った。「知りたいのかい?」
「はい。とても気になります」
「じゃあ、教えてあげるよ。その代わり、僕のお願いを聞いてくれるかな?」

「お、お願いって?」
「君の好きな人のことを聞かせて欲しいんだ」
「え!?」
「ダメかい?」
「だ、だめじゃないです。けど、どうして急に……」
「だって、君たちは恋人同士なんでしょ?」
「こ、こいびと!?誰のことを言ってるんですか!」
「違うの?」
「ち、違います! 全然、そういうんじゃないです!」
「そうなの?」
「はい」
「そっか。じゃあいいか」

「あの、それで、わたしの質問にも答えてくれるんですよね?」
「うん。いいよ」
「どうして地獄に堕ちたのか、聞いてもいいですか?」
「もちろん」
「どんな理由で地獄に堕ちたのでしょうか」
「うーん。そうだねえ」
「言いたくないなら、言わなくても大丈夫ですよ」
「いや、別に隠しているつもりはないんだけど……。まぁ、簡単に言うと、寝取られたからだよ」
「えっ」

「僕は、ある女性を愛していた。彼女はとても美しくて聡明な人だった。彼女と出会ってから、僕の人生は変わった。彼女のおかげで、世界が変わった。そう思っていた。世界を変えるために、僕は彼女と過去の一切から逃げた。逃げて逃げて、もうこれ以上逃げられない、となった時に、僕らを匿ってくれたやさしいおじさんがいた。……でも、僕が好きだった彼女は、最終的に、そのおじさんに寝取られてしまったんだ」

「寝取られた方が地獄に落ちるって、おかしくないですか?」

「おかしいよね。でも、これが現実なんだ。地獄に堕ちたのは、寝取った方ではなく、奪われた側だったんだよ。つまり、僕のことだけどね」

「そんなの、あんまりです。ひどいです。ひどすぎます。どうしてあなたが地獄に行かなきゃいけないんですか」

「やっぱりそこに『罪』があったんだろうねえ。僕にはどんな罪だかわからないけど。でも、『寝取られたから地獄に落とされた』『寝取られたことが僕の罪』であることは確かだ。……さて、着いたよ」

目の前には、真っ赤に染まった大きな池が拡がっていた。

「ここが、血の池地獄です」

池のそばに、真っ白で大きな建物が建っている。建物の前には看板があり、「血の池地獄」と書かれている。

「池の中に入ってください」
「池に入るんですか?」
「はい。池の中にいる係員の指示に従って、順番に池に入水してください。指示に従わない場合、罰を受けることになります。まずは、右端の方から行きましょう。こちらへどうぞ」

二人は池に足を踏み入れた。水面が赤いため分かりづらいが、水温はかなり低いようだ。足元から冷気が這い上がってくる

「うわあ。冷たいですね」
「はい。ここでは、池に入った人の身体に電流が流れる仕組みになっています。電流は、池の底に埋め込まれている電極によって流されます。そのため、入水した人が暴れたり、沈んでしまったりすると、すぐに感電してしまいます。ですから、絶対に動かないようにしなくてはいけません。また、あまり長い時間、水中にいると心臓麻痺になる恐れがあります。十分に注意して下さい」
「わかりました。あの、ところで、どうしてこんなに寒いのに、わざわざ裸にならないといけないのですか?服を着たままでは駄目なのですか?」
「いえ、服のまま入っても問題ありません。しかし、それでは地獄に来た意味がないでしょう。地獄とは、罪を償うことを許された場所なのです。そして、我々はみな、何かしらの罪を背負って生きているのです。だから、ここに来た以上、全身全霊で罪を償わなければならない。それが我々の義務であり、ここに来た理由でもある。そう思いませんか?」
「はい。そう思わないでもないような気もします」
「そうでしょう。ならば、早く脱いでしまいなさい」
「はい」

吹雪は、しぶしぶズボンを脱ぎ始めた。

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