表現に誤りがありましたので、書き直します。
>>130
推論の妥当性は、神崎さんが引用された著書の説明にもあるように、「前提が全て真であるとき、必ず結論が真となること」です。換言すると、「この推論式は、あらゆる解釈において、偽となることがない(恒真)」ということです。ところが、私が引用した著者が言われているのは、「帰納の場合は、演繹の場合とは違って、その推論式が偽となるように導いてしまう解釈が(少なくとも1つは)存在する」ということです。「無効にされ得る」とはそういう意味なのです。
まとめると、あらゆる解釈において、その推論式が偽となることがない場合に、その推論は妥当(valid)であるといい、反対に、帰納のように、少しでも推論式が偽となってしまう解釈を含み持っている場合、その推論は非-妥当あるいは不当(invalid)であるといいます。