夢が変わる、幻想的な朝霧の世界の記憶。崩れかけた砂の土台の上にある、この現世。捏造された夢の歴史は、古代の深遠な世界を語っている。白昼、町が沈む。それは幻か、砂上の楼閣か。この夢は、夜明けまで、蝶の夢だ。夢は変化し、幻の緋色の屋敷の色が際立つ。この現世は、冷徹な石の土台の上に乗っている。捏造された夢のおとぎ話、美しい古都を語る。白昼、街は堕落していく。