著者の結論

実践への示唆
プラセボと比較して、早漏症（PE）に対する選択的セロトニン再取り込み阻害薬（SSRI）の投与は、治療による変化の認識と性交に対する満足度を改善する可能性がある。また、SSRIは射精に対するコントロールの認知を改善し、PEに対する苦痛と人間関係の困難を軽減する可能性がある。これらの潜在的な利点は、SSRIによる有害事象の増加の可能性と比較検討する必要がある。さらに、このテーマにおけるエビデンスの確実性が低いため、PEに対するSSRI治療で経験する効果がこのレビューで示されたものとは異なる可能性があることを男性に助言する必要がある。

研究への示唆
このレビューで評価された患者中心のアウトカムに関する中程度から低確実性のエビデンスを考慮すると、今後の試験は、より確実な推定ができるように、より高い方法論的基準で計画・実施されるべきであろう。また、治療による変化の認識、性交の満足度、射精のコントロールの認識、PEに関する参加者の苦痛、人間関係の困難など、本レビューでは限られた数の試験のみが測定した患者にとって重要なアウトカムに今後の研究では焦点を当てる必要がある。さらに、SSRI の有効性を他の積極的な治療と直接比較し、最も有効な管理オプションを特徴付けることが重要である。現在、利用可能な薬理学的薬剤の中から選択しようとするとき、我々はほとんど間接的な証拠に頼っている（Sridharan 2018）。