歴史的背景と方法
このプロジェクトは、スコットランド東部の学校における現在の性教育に関する調査（Wight and Scott, 1994）から始まり、ニーズ調査と革新的なプログラムのための実践的な戦略の探求を組み合わせたものであった［参照（Bartholomew et al.］ その後、著者らは、13～15歳を対象とした教師による性教育プログラムを開発した。これはイギリスの最低退学年齢である16歳以下であるため、ある年齢のほぼすべての若者を含み、ほとんどのサービス提供や地域教育とは異なり、女性と同じくらい多くの若い男性に手を差し伸べることができる（Abraham and Wight, 1996）。若年層がターゲットにされなかったのは、このプログラムが個人的に近い将来役に立つと考える人があまりに少ないと考えられたからであり、教育当局や親にとって受け入れられると考えられる内容が著しく制限されることになるからである。タイトルは『SHARE』： 性の健康と人間関係-安全で幸せで責任ある関係-」と題されたこのプログラムには、2学年にわたって実施される20のレッスンからなる教師用リソース・パックと、このパックを使用する教師のための5日間の教師トレーニング・コースが含まれていた。

教員研修と教材パックは、まずスコットランドの4校で試験的に実施され、9人の教員と17クラスが参加した。研修は、参加者の観察、参加者の自己記入アンケート、半構造化インタビューによって評価された。SHAREパックは、各レッスンに対する簡単な教師のアンケート、教師と生徒への半構造化インタビュー、生徒とのグループディスカッション、そして最も貴重なレッスンの観察を通して評価された[詳細については、(Wight and Scott, 1996)を参照]。さらに、SHAREパック開発チーム（主にワイト、ディクソン、エイブラハム、スコット）は、英国の性教育の専門家5名や、これまでの教室ベースのプログラムの開発・評価に携わった主任研究者［例えば（Kirbyら、1994；Mellanbyら、1995；Schaalmaら、1996）］から助言とコメントを受けた。この調査とフィードバックの結果、試験教材は大幅に変更され、設計と試験段階で現実的な制約に対処する介入開発への反復的アプローチの重要性が示された（Bartholomew et al.）

改訂されたシェアプログラムとトレーニングは、さらに4校で試験的に実施された。この2回目の試験には、15人の教師と23のクラスが参加し、前回と同じ方法が用いられたが、主な変更点が1つあった。生徒のグループ・ディスカッションの代わりに、自己記入式のアンケートが115人の生徒に実施された。このアンケートは、ほぼすべて自由形式の質問で構成された。2回目のパイロットの結果、より小さな変更が加えられ、1996年にプログラムの無作為化比較試験が開始された。