デノテーションとは、記号をその意味に翻訳することであり、正確には、辞書が定義しようとしているような文字通りの意味に翻訳することである。デノテーションは、関連する意味を含むコノテーションと対比されることがある。言葉の表意的な意味は、目に見える概念を通して知覚されるのに対し、含蓄的な意味は、現象に対する感覚的な態度を呼び起こす。

記号論
　論理学、言語学、記号論では、単語やフレーズの意味の一部を示すものであるが、言及される部分は文脈によって異なる。
・文法や文学論では、感情や態度、色彩を排除した文字通りの意味や用語の「辞書的定義」を指す。
・記号論では、記号の表面的な意味、文字通りの意味。
・論理学、形式的意味論、言語学の一部では、用語の拡張を意味する。

その他の分野
・コンピュータサイエンスでは、デノテーショナルセマンティクスとオペレーショナルセマンティクスが対比される。
・メディア研究の用語では、デノテーションは第一階層の分析の一例であり、視聴者がページ上で視覚的に見ることができるものを指す。デノテーションは、文字通りのものを指すことが多く、メタファーになることは避けられます。ここでは通常、第2段階の分析である「デノテーション」が表すものである「コノテーション」と結びついています。

例
・この例のデノテーションは、緑の茎を持つ赤いバラです。意味合いとしては、情熱と愛の象徴であるということで、これがバラの象徴となっています。
・デノテーションは、茶色の十字架です。意味合いとしては、キリスト教のシンボルです。
・表意文字は漫画の心臓の表現です。その意味合いは、愛と愛情のシンボルです。