葉っぱ天国で規制された男の独り言4

39葉っぱ天国で規制された男
2021-07-08 03:16:13
ID:3gT2kRqM

近代以降

黎明期
上記の古代ギリシャや古代ローマの伝統、及びそれらと中世キリスト教神学で紡がれてきた自然法思想を継承する形で、また、三十年戦争、清教徒革命、名誉革命などを背景として、17世紀からトーマス・ホッブズ、フーゴー・グローティウス、ジョン・ロックらによって、仮想的な自然状態において万人が元来保有していたと想像される自己保存的・自在的な権利・能力としての自然権(=人権)概念(と、それを束ねて秩序付ける自然法概念)が醸成された。
18世紀に入ると、ジャン=ジャック・ルソーや、トーマス・ペインが、ロックの自然状態の議論を引き継ぎ、啓蒙思想的・自然主義的な平等主義・自由主義の喧伝役となって、アメリカ独立やフランス革命の理念形成に影響を与えた。
また、ロックを源流とするモラルセンス学派の系譜を引き継いだデイヴィッド・ヒュームや、アダム・スミス等によって、(経験主義と相性が良い)感情・共感・是認を基礎とした感情主義的な道徳哲学も醸成され、ジェレミ・ベンサムの功利主義にも影響を与えた。
他方で、イマヌエル・カントは、純粋理性の実践的使用(実践理性)において、理性的存在者の幸福には自由と共に平等がアプリオリに要請されることを論証し、理性主義的な道徳哲学の観点から自由・平等を擁護した。

税・経済
1775年からのアメリカ独立戦争は、課税等の手続きに関する植民地民の不満が契機となった。
1789年からのフランス革命は、不平等な重税に耐えられなくなった第三身分(平民)達の反発が契機となった。自由・友愛と並んで、平等が革命の三大理念の1つとなった。議会で急進派(ジャコバン派)が議場左側に陣取ったことが、「左翼」の語源となった。
19世紀には、市場経済(資本主義経済)による民衆の疲弊を背景として、プロレタリアート(労働者)による社会支配を掲げる社会主義・共産主義・マルクス主義が台頭し始めた。
1917年に起きた、労働者の疲弊・不満を契機としたロシア革命は、1922年に、世界初の社会主義国家であるソビエト連邦を誕生させるに至った。その後も世界中で、旧植民地地域を中心に社会主義国家が続々と誕生し、1980年代まで続く東西冷戦を生み出すこととなった。

参政権・選挙
普通選挙に関しては、フランス革命期の18世紀末を皮切りに、19世紀、20世紀初頭にかけて、欧米日本に「男子普通選挙」が浸透した。女性参政権を認めた「完全普通選挙」は、その後、20世紀初頭から半ばにかけて、浸透した。
また、国・地域によっては、外国人参政権を認めている場合もある。

人種・性・障害・民族文化
1955年から1960年代にかけて、アメリカ合衆国において、主としてアフリカ系アメリカ人(黒人)の人種差別に対する反発を契機として、公民権運動が起きた。
それと連動する形で、同じく1960年代後半には、アメリカ合衆国を中心として、ウーマン・リブ(Woman's Liberation/女性解放)運動が起きた。
1969年には、後の同性愛者たちの権利獲得運動の発端となったとされるストーンウォールの暴動が起きた。1990年代から2000年代にかけては、欧米で同性愛者たちの婚姻を法的に認める同性婚を容認する動きが広まった。
1950年代から、北欧デンマーク等で提唱されるようになった、健常者と障害者の共存的社会環境を訴えるノーマライゼーションの理念は、1981年の国際障害者年採択によって国際的知名度を得、高齢者なども含むバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進の流れを生み出す契機となった。
1970年代から、カナダ、オーストラリア等の旧英国領、あるいは、北欧・西欧諸国において、かつての植民地政策や、労働者不足を補うための移民奨励策の結果としての、多民族混在環境を背景として、多文化主義(マルチカルチュラリズム)が提唱されるようになった。

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