「あっ、そうだ。さっきの話なんだけど」
メンバーの一人が話を切り出す。
「えっと、なんだっけ?」
「ほら、前に言ってたじゃん」
「何を?」
「いや、だから……」
「だから、何よ?」
「あの、その……」
「はっきり言いなさいよ」
「だから、その、隆子さんの胸のことなんですけど」
「私の?」
隆子が首を傾げる。
「はい。やっぱり大きい方が男の人にモテたりするのかなって思って」
隆子は、「ドキッ」とした。
「確かに、男受けは良いかもしれないけど、大きすぎても大変だよ」
別のメンバーが口を挟む。
「そうなんだ。ちなみに、どれくらいの大きさなのか教えてもらえますか?」
隆子は焦った。
「えっ? それは……その……」
隆子は返答に困った。その時、一人のスタッフが声を上げた。
「おい、お前ら。そろそろ撤収の時間だ。早く準備しろ」
「はーい。わかりました。今行きまーす」
「よし、全員行くぞ」
「はーい」
メンバーは荷物をまとめ始める。
「あの、隆子さん。私、先に失礼しますね」
「あっ、うん。わかった」
「では、また明日よろしくお願いします」
「こちらこそ」
「お疲れ様でした」
「お疲れ様」
隆子は、メンバーを見送った。
(危なかった……。危うくバレるところだったわ)
安堵の表情を浮かべながら、隆子は思った。
その後、隆子は帰宅すると、ベッドの上に寝転がった。
「ハァ〜」
深いため息をつく。
「まさか、こんなことになるとは思わなかったわ」
隆子の体には、二つの人格が存在していた。
一つは、男性として生まれてきた飛田劉という人格。そして、もう一つは女性として生まれた美少年女装子「飛田隆子」という人格である。
二人は、一つの体に共存している。
「ええっと、こんなことでいいんでしょうか?」とりなめろが尋ねた。彼女は慎重派で、自分のことを表現するのに苦労していた。
「もうちょっとポジティブな感じにしましょうよ。例えば、自分たちは常に前に進んでいるんだっていう感じでね」と吹雪が提案した。
「私は確かに常に前に進んでいるわ。でも、それって生活保護の受給者だからかもしれないけど」とりなめろが笑った。
まりあんは考え込んでいた。「でも、私たちが本当にアイドルになるためには、もっとキラキラしてる感じが必要じゃない?」
「ああ、そうだな。でも、それってどうすればいいんだろう?」とりなめろが尋ねた。
「それは簡単だよ!」ありぃが笑った。「私たちはみんな違う個性を持っているんだから、それを最大限に生かすんだ。たとえば、隆子はニューハーフだから、それをいい方向に使っていくんだ。吹雪は巨乳女子高生だから、それをアピールするんだ。そして、りなめろさんは生活保護受給者だから、その強みを生かすんだ。」
「それはいい考えだね」とまりあんが賛成した。
「そうそう、それに加えて、私たちはみんな仲良くしていくことが大事だよ。仲間同士助け合って、共に成長していくんだ」とありぃが続けた。
メンバーたちは話し合いを続け、アイドルになるための方向性を模索していった。
そして、ついに「アナーキー乙女」としてメジャーデビューすることが決定した。
デビュー曲は、「進め!アナーキー乙女!」。歌詞にはメンバーたちが話し合ったアイデアが詰まっていた。
デビューイベントでは、多くの人が「アナーキー乙女」という新人アイドルグループに注目した。
隆子の美しい歌声、吹雪の豊満なバスト、ありぃのアンニュイな表情、そして、りなめろの歌詞に込められた反体制性。
それぞれの個性が光り、人々の心を掴んだ。
彼女たちの人気は急上昇し、瞬く間に国民的人気グループとなった。
しかし、そんな時、ある事件が起きた。
それは、メンバーのスキャンダル発覚であった。
「ちょっと、どういうつもり!?」
週刊誌の記事を見て、激怒したのは隆子だった。そこには、まりあんがゲイバーに通いつめているということが書かれていた。
「どうしよう、これ……」
他のメンバーたちも動揺していた。
「どうするって、どうにもならないよ」
「そうそう。もうこうなったら、諦めるしかないよ」
「仕方ないよ」
「だって、私たちアイドルなんだもん」
もし、この時、隆子がニューハーフであることをカミングアウトしていなかったら、ここでグループは終わっていたかもしれない。
もちろん、その告白には賛否両論が巻き起こった。しかし、彼女の勇気ある告白は、グループの知名度をさらに高め、大きな反響を呼ぶことになった。
一方、吹雪は、巨乳女子高生というキャラクターが当初から受け入れられず、大量の批判を浴びていた。しかし、彼女自身は自分のキャラクターを信じ、頑張り続けた。そして、吹雪が自分自身を受け入れ、自信を持つことができたとき、彼女のファンは急増した。
りなめろは、生活保護受給者であることを公表し、同じような境遇の人々へのメッセージを発信した。彼女の行動は、アナーキー乙女のファン層を広げる一因となり、社会的な反響を呼んだ。
まりあんとありぃは、可愛らしい見た目とは裏腹に、激しいトラブルを抱えていた。まりあんは、業界の暗部に巻き込まれ、ありぃは心の闇に苦しんでいた。しかし、隆子、吹雪、りなめろら他のメンバーたちは、まりあんとありぃの悩みを共有し、支え合った。そして、2人は、自分たちの持つ力を信じ、それぞれの悩みを乗り越えていくことができた。
こうして、彼女達は、困難に立ち向かいながらも、前に進み続け、その輝きを増していった。
「おい、お前ら。今日も気合い入れてくぞ」
マネージャーの後藤がメンバーたちに声をかける。
「はい、よろしくお願いします」
「よし、行くぞ」
「はい」
メンバーは、楽屋を出てステージに向かった。
「よし、行くぞ」
「おー!」
メンバーたちの掛け声と共に、ライブが始まった。
観客の歓声が響き渡る。
「ありがとうございましたー!」
「お疲れ様でーす」メンバーは、舞台裏に戻り、着替えを始めた。
「あー、疲れたー」
「ねえ、この後みんなでご飯食べに行く?」と吹雪が尋ねた。
「いいね、行こう」と隆子が答えた。
「じゃあ、決まりね」とまりあんが言った。
「私、焼き肉が食べたいなぁ」ととりなめろが呟いた。
「あっ、私も焼き肉がいい」と隆子が続いた。
「おっ、いいねぇ〜」とりなめろが嬉しそうな声を出した。
「でも、どこのお店にする? 渋谷だと高いからな〜」と吹雪が言う。
「新宿なんてどうかな?」とりなめろが提案した。
「ああ、いいかも」とまりあんが同意した。
「じゃあ、新宿駅の近くに美味しい焼肉屋があるからそこに行きましょうよ」とりなめろがさらに提案する。
「いいね」
「うん、賛成」
「楽しみだな」
メンバーたちは、話しながら着替えを続けた。
「じゃあ、私は先に駐車場に行ってるわ」
隆子は、1人楽屋を出た。
(さっきのカメラマン、しつこかったわ)
彼女は、先程まで一緒に撮影をしていた男性のことを思い出していた。彼は、隆子のことを気に入ったらしく、何度も話しかけてきたのだ。彼女は、あまり人と話すのが得意ではなかったため、かなり困惑していた。
(早く帰ろう)
隆子は、足早に駐車場へと向かった。
「やっべぇ、超かわいいじゃん」
「本当だよ。こんな子見たことない」
「マジでタイプ」
隆子の背後から男たちの声が聞こえた。
振り返ると、そこには5人の男がいた。
「あの……何か用ですか」「俺らと遊ばない」
「いえ、結構です」
「そんなつれないこと言わないでさ」
「ちょっとだけでいいから」
「急いでいるので失礼します」
「待ってよ」
男は隆子の肩を掴んだ。
次の瞬間、鈍い音が響いた。
男が倒れた。
見ると、まりあんが立っていた。
「大丈夫!?」
「う、うん」
「何やってんだよ」
「すみません」
「とりあえず逃げるよ」
「えっ!?」
まりあんは、隆子の手を引いて走り出した。
「おい、待て!」
後ろを振り返ると、4人が追いかけてきていた。
「あいつらヤバいって」
「どうしよう」
2人は、ひたすら走った。
しかし、体力の差がありすぎた。
隆子とまりあんは、すぐに追いつかれてしまった。
「おい、待ちやがれ」
「逃がすかよ」
「逃げても無駄だって」
4人はじりじりと距離を詰めてくる。
「ねえ、これしかないと思うんだけど」
「わかった」
隆子がそう言って、まりあんがそれに答える。
そして……
ボロリン!
隆子はまだ切り取っていないペニスを男たちに見せつけた。
何故かそれはギンギンに勃起していた。
「ふざけてんのか」
「もう我慢できねえ」
「やっちまおうぜ」
男達は興奮しているようだった。
「ええーっ!?逆効果!?」
まりあんは、隆子を引っ張りながら再び逃げ出した。
「ちょっと待て、コラァ!」
「絶対許さんぞ!」
隆子は、まりあんに引きずられながらも、ペニスを振り回し続けた。
「まりあん、痛いっ!」
「ごめん、もう少しだから!」
「あっ、そっか!」
隆子は立ち止まった。
そして、股間を見せつけるようにして、腰を突き出しポーズをとった。
すると、突然、彼女の下半身が光り始めた。
そして、彼女の全身を覆うように、白い衣装が現れた。
胸元には大きなリボンがついている。
頭からは天使の輪のような物が浮かび上がっている。
手と足の先は透けている。その姿はまるで、アイドルのコスチュームのようであった。
「おい、あれ見ろ!」
「なんだありゃ!」
「すげー!」
「めっちゃ可愛い!」
「写真撮ろう!」
「私も!」
いつの間にか集まってきた人々がざわつき始める。
「ねえ、これでどう?」
「OK!」
「じゃあ、行くわよ!」
「うん!」
隆子とまりあんは、手を繋ぎ、ジャンプした。
2人の体は宙に浮かんだ。
「きゃーっ!!」
「うおぉーっ!!!」
「スゲーッ!!!」
人々は歓声を上げた。
2人の体がどんどん上昇していく。
やがて、2人は空高く舞い上がった。
「やったね」
「うん」
「これからもよろしくね」
「こちらこそ」
「大好きだよ」
「私も」
2人の唇が重なった。
そして、ついにアナーキー乙女はメジャーでの成功を収めることになった。彼女たちのパフォーマンスは、独特の個性とメッセージ性が評価され、多くの人々に愛される存在となった。
アナーキー乙女のメンバーたちは、それぞれの個性と持ち味を生かしながら、音楽シーンに異彩を放ち、社会的な問題に対するアプローチを示し続けていった。
そんなある日、帰宅したありぃは自分の部屋でひとりで泣き崩れました。自分がメジャーデビューしたことが嬉しい反面、これまでの人生での悲しみや孤独が一気に押し寄せてきました。そんな時、ありぃの部屋のドアがノックされ、まりあんが入ってきました。
「ありぃ、大丈夫?」
「う、うん……ちょっと落ち込んでた」
「そう……私も不安になることがあるけど、私たちが一緒だから大丈夫だよ」
まりあんはありぃの手を握り、優しく微笑みました。ありぃはまりあんに抱きつきました。
「ありがとう……まりあん、あなたのことが大好きだよ」
「私も、ありぃが大好きだよ」
二人は抱き合いながら涙を流しました。それから、ありぃはまりあんと話し、心の中の不安を少しずつ解消していきました。
そして部屋が暗くなり、2人の唇が重なりました。
一方、隆子は独り言を言いながらハイヒールを履いて部屋を歩き回っていました。彼女は自分の体に慣れるのに苦労しましたが、今では女性のように歩くことができます。彼女は自分が男性であった過去の自分を受け入れることができ、自分が本当に望んでいる生き方を見つけたと思いました。
吹雪は、学校で友達に話しかけられるたびに、恥ずかしそうにしていましたが、彼女が歌うときは、自信に満ちた表情を見せます。彼女は大きな声で歌い、観客を魅了しました。その巨乳も、見事にアピールすることができ、男性ファンの人気を集めました。
りなめろは、自分が生活保護を受けていることを公表し、様々なテレビ番組に出演するようになりました。彼女は、貧困層の問題を訴えることで社会的な関心を呼び起こし、多くの人々に支持されました。
「アナーキー乙女」は、その後もコンサートやイベントに出演し、たくさんのファンを獲得し続けました。彼女たちは、自分たちの個性を大切にし、社会に対してメッセージを発信することを続けていきました。
彼女たちの活躍によって、ゲイやレズビアンの人々への差別意識は徐々に薄れつつありました。しかし、依然として偏見を持つ人々も存在しています。
しかし、彼女たちはその声にも負けることなく、自分たちが正しいと思うことをやり続けていきました。
「私たちは間違っていない」「本当の自分を表現して何が悪い」
彼女たちの言葉に勇気づけられた人々は、同性愛者やトランスジェンダーの人々に対する理解を深め始め、新たな時代を切り開いていくことになります。
とあるライブの後、隆子はメンバーたちに呼びかけました。「みんな、よくやったよ。でも、これで終わりじゃない。もっと、もっとやれるはずだ。私たちのことを知ってもらえるように、もっと頑張ろう!」隆子の言葉に、メンバーたちは力を得ました。隆子は、グループのリーダーとして、彼女たちを引っ張っていきます。
そんな中、ありぃがたびたび病院に搬送されるようになりました。原因は不明でしたが、メンバーたちは心配でした。隆子は、ありぃの心配をしながらも、彼女が元気になるまで支えていくことを決めました。そして、彼女たちは、ありぃを含めて、もっとたくさんの人に自分たちのことを知ってもらうため、ライブを重ねていきます。
数か月後、アナーキー乙女はついに武道館でのコンサートを果たしました。彼女たちは、前代未聞のメンバー構成と強烈な個性で、話題を呼び、多くの人々の注目を集めました。
しかし、彼女たちは成功の裏で、苦労もたくさん経験しました。ライブやレコーディングでの多忙なスケジュール、メディアの批判や中傷、それぞれの個性や事情など、様々な問題が起きたのです。でも、それを一つ一つ乗り越えていく中で、彼女たちは互いに信頼し合うこと、困難に立ち向かうこと、そして、自分たちがやりたい音楽をやり続けることの大切さを学んでいきました。
そして、数年後。アナーキー乙女は、時代を象徴するアーティストとして、多くのファンから愛される存在となっていました。彼女たちは、自分たちの信念を貫き、誰もがアイドルになれる可能性を証明しました。
アナーキー乙女はヒット曲を連発し、ますます人気を集めていきました。隆子の存在感も相まって、多くの人々から支持を受けるようになりました。
りなめろは自分がメンバーであることに自信を持つようになり、新曲の作詞・作曲を担当することを提案しました。他のメンバーも彼女のアイデアを受け入れ、共同で曲作りを行うことになりました。
そして、りなめろが作詞・作曲を担当した新曲「生活保護アンセム」がリリースされると、その反響は予想を超えるものでした。生活保護を受けている人々からの支持を集め、社会的にも大きな話題になりました。
このヒットによって、アナーキー乙女はより幅広い層から支持されるようになり、ますます活躍の場を広げていくことになりました。
アナーキー乙女はその後も一線で活躍し続けました。隆子は、自らの個性を活かしたニューハーフアイドルとして、LGBTQコミュニティーからも支持を集め、多くの人々に勇気や希望を与えました。吹雪は、メンバー唯一の巨乳担当として、その存在感で人気を博し、さまざまなバラエティ番組に出演するようになりました。りなめろは、生活保護を受けながらも、アイドル活動を続け、社会的弱者の代表として多くの人々に感動を与えました。
まりあんは、ハロプロのようなキュートでポップなアイドルとして、アナーキー乙女の中で最もスタンダードなアイドル像を担い、多くの男性ファンを魅了しました。ありぃは、その独特の個性を貫き、その唯一無二の世界観とそこに生まれる逆説的な共感性で、多くの女性ファンから支持されました。
アナーキー乙女は、さまざまな個性を持つメンバーが一丸となり、自由闊達なアイドル活動を続け、多くの人々に愛される存在となりました。彼女たちの活躍は、アイドル界に革命をもたらし、多様性や個性の尊重が求められる社会に大きな影響を与えました。
一方、平安時代末期、日本は争乱の時代となっていました。若き武将・源義経はその才能と勇気で名を馳せ、その名声は遠く鎌倉にも届いていました。方や美しく知られた北条政子は、将軍・源頼朝の妻として鎌倉で優雅な生活を送っていました。二人は運命によって引き合わされることとなるのです。
遠い昔、平安時代の終わり頃、日本は内乱に揺れていました。源氏と平氏の対立は激化し、戦火は国土を覆い尽くしていきました。その中で、ふたつの名家が運命的に絡み合うこととなる――北条家と源氏一門の子、源義経。
北条政子は、美しく知恵もあり、その存在感は人々を魅了しました。彼女は北条家の娘として生まれ、優れた教育を受け、強い意志を持っていました。彼女は自身の家族と共に、戦乱の時代を生き抜くことを誓いました。
一方、源義経は鎌倉の源氏一門の出身であり、幼少期から武術の修行に励んでいました。その優れた才能と勇気により、彼は若くして将来を嘱望される存在となりました。しかし、彼の心には戦の苦しみと、自身の存在の意味についての疑問が渦巻いていました。
ある運命の日、政子と義経は偶然の出会いを果たします。その瞬間から、二人の運命は交錯し始めます。
政子と義経は互いに強い惹かれ合いを感じ、その関係は次第に深まっていきました。しかし、彼らの愛は禁断の領域に触れていました。政子は既に北条家の一員として頼朝と結婚しており、義経もまた源氏一門の責務を果たすことが求められていました。
この運命の狭間で、政子と義経は自身の感情と戦いながらも、愛を育み続けるのです。彼らはその愛を隠し、秘密裏に逢瀬を重ねることとなります。政子と義経は己の使命と倫理に直面し、苦悩します。愛する者を守るためには何を犠牲にするべきなのか、二人は自らの内なる葛藤に苦しむ中、政子と義経は決断を迫られます。彼らは愛と忠義の狭間で揺れ動きながらも、自身の道を切り開く覚悟を固めていくのです。
やがて、彼らの愛の存在は周囲にも知られるようになります。北条家や源氏一門、そして頼朝自身が二人の関係に気づきます。戦乱が続く中、政治的な思惑や忠義の葛藤が交錯し、周囲からの圧力はますます強まっていきます。
政子と義経は絶望的な状況の中でも、互いへの愛と絆を貫きます。彼らは時には秘密裏に逢瀬を重ね、時には互いを支え合いながら、自身の信念を貫き通すのです。
そして、ついには運命の日が訪れます。政子と義経は大胆な決断を下し、二人の愛を公にすることを決意します。頼朝に対して真実を告げることで、彼らは自身の愛を証明し、運命と闘いながらも幸せを追い求める覚悟を示します。
しかし、その決断は多くの波紋を広げます。頼朝の怒りや周囲からの非難、そして戦乱の中での苦悩と戦い――政子と義経は試練に立ち向かいながらも、愛を貫き通します。
物語は、政子と義経が自身の運命と向き合い、愛を貫き通す姿を描きながら、彼らが果たすべき使命や選択を追求していきます。その過程で、二人の関係は時に困難なものとなり、戦乱の影に埋もれていくこともあるでしょう。
しかし、彼らの愛は時代を超え、後世に伝えられるべきものとなるでしょう。政子と義経の物語は、愛と忠義、運命と闘いながらも、人々に勇気と希望を与える存在となるのです。
北条政子は、美しい姿と鋭い知性を持つ鎌倉幕府の執政、源頼朝の側近であり、頼朝の妻としても知られていた。彼女は優れた政治家としての才能を発揮し、頼朝の政権を支えていました。
ある日、政子は頼朝の命を受け、諸国を巡る使命を帯びて旅に出ることとなりました。彼女は自身の政治的な力を示し、幕府の統治を強化するために奔走するのです。
道中、政子は数々の困難や敵対勢力との交渉に直面しますが、その美しさと知略を駆使して立ち回ります。彼女は強固な意志と洞察力で自身の使命を果たし、幕府の発展に寄与していくのです。
そんなある日、政子は源義経という若き武将の存在を耳にします。彼は頼朝の異母弟であり、優れた武勇とカリスマ性を持っていると評判でした。政子は興味津々でその名を追い求め、彼との邂逅を夢見るようになりました。
ある日、政子は頼朝の命令で源義経と面会する機会を得ます。
政子は豪華な書院に招かれ、義経との面会の場に臨んでいた。彼女の目は緊張と期待で輝いていました。
義経が入ってくると、彼女は思わず息を飲みました。彼は黒い髪を後ろでまとめ、鎧を身に纏ったままでありながらも、その気品と風格が醸し出されていました。
政子:(心の中で)「義経…本当にこの人なのかしら?」
「でも、とても素敵な方……」
政子の鼓動は早くなっていた。
政子:「なんて凛々しい殿方なのかしら」
政子が義経を見つめている間、彼は何も言わずに彼女を見返しています。
政子:「私は北条家の政子と申します。お目にかかれて光栄ですわ。どうぞよろしくお願いいたします」(深々と頭を下げる)
義経は政子の美しい姿に驚き、微笑みながら彼女に近づいてきました。
義経:「北条政子様、お会いできて光栄です。」
政子は優雅に微笑みながら、義経に一礼します。
政子:「源義経公、私もまたお会いできたことを喜んでいます。」
二人は静かな間を置きながら、互いの目を見つめ合います。その瞬間、まるで時間が止まったかのような感覚が広がりました。
義経:「私は頼朝の命令で諸国を巡っており、北条政子様の名声はよく伺っておりました。」
政子:「お褒めの言葉、ありがとうございます。頼朝公のお力添えで私も尽力しております。」
義経は少し照れくさそうに笑いました。
義経:「北条政子様のお美しさと才能は、評判通りですね。私もその存在を知ることができて光栄です。」
政子は少し照れた様子で微笑みます。
義経も謙虚に頭を下げます。
義経:「まだまだ未熟者ですが、これからも精進してまいります。」
政子と義経の会話は自然でありながら、空気には緊張感が漂っていました。二人の間には何か特別な絆が芽生えようとしているように感じられました。
政子と義経は初めての出会いから数か月が経ち、互いに惹かれる存在となっていました。彼らの関係は深まり、互いの心の奥底に特別な感情が芽生えていたのです。
ある日、政子と義経は庭園の美しい景色を眺めながら、静かに対話を繰り広げていました。
政子:「義経公、この景色は本当に美しいですね。自然の中で心が洗われる気持ちです。」
義経:「はい、北条政子様のお庭はどこを見渡しても美しいです。私も心が安らぐ場所だと感じています。」
政子は微笑みながら、義経の手を優しく取りました。
政子:「義経公、私は最近、この心地よさとあなたとの時間に癒されています。」
義経は驚いたような表情で政子を見つめます。
義経:「政子様…私も同じような気持ちです。あなたとの時間は特別なもので、私の心を満たしてくれます。」
政子と義経の言葉はお互いの心の奥底から湧き上がり、互いの想いを確かなものとして結びつけていきます。
政子:「義経公、あなたの瞳はとても澄んでいて、その言葉には真実しかありませんね。」
政子は義経の手を取り、自身の胸に引き寄せた。そして、彼の瞳をじっと見つめました。
政子:「義経公、どうかこのまま目を閉じてください。私が今、何を考えているのか分かりますか?」
義経はその瞳を閉じた。
政子はそっと彼に口づけをした。それは一瞬の静寂だった。しかし、二人の心の中では、永遠に愛が結ばれた瞬間でした。
政子と義経の関係は少しずつ進展していきました。彼らは互いの立場や使命を忘れることなく
「秘めたる恋」を育み続けたのです。
ある日、政子は頼朝の命を受け、京へ旅立つことになりました。彼女はその日が来ることを恐れ、心を痛めます。
政子は出発前に義経の元を訪れました。彼女は義経に別れを告げるため、その部屋に向かいました。
そこには義経
「今日でしばらく会えなくなります。」
政子:「義経公、私はとても不安なのです。もし、これが最後の逢瀬となったらと……」
義経:「大丈夫ですよ、政子様。きっとまた会うことができます。」
政子は義経の優しい声を聞き、心
「(心の声)ああ……どうして私はこんなにも弱い人間なのだろう」と呟きます。彼女の目からは涙が流れ落ちていました。
政子:「義経公、最後にもう一度だけ抱きしめさせてください。」
彼女は義経に抱きつき、その温もりと感触を感じていました
政子と義経の関係は深まり、互いに絆を感じながらも、彼らの愛は運命の試練に直面することとなりました。政子は頼朝との結婚により鎌倉幕府の一員となり、義経は頼朝に仕える武士としての道を歩んでいました。
ある日の宴席で、政子と義経は偶然にも再び出会いました。喧噪の中、二人はふたりだけの時間を作り、深い会話を交わします。
政子:「義経公、私たちは運命によって引き離されてしまったと思いますが、それでも私はあなたのことを忘れられません。」
義経:「政子様…私も同じく、あなたの存在は私の心から消えることはありません。でも、私たちは現実という壁に挟まれています。」
政子は悲しみを抱えながらも、決意を込めて言葉を続けます。
政子:「義経公、私たちは運命に逆らうことができるのではないでしょうか?私は頼朝公と結婚しましたが、心の奥底ではあなたを愛しているのです。」
義経は苦悩の表情で政子を見つめます。
義経:「政子様、私も同じ気持ちですが、頼朝公は私の上司であり、私たちは忠義を尽くすべきです。私たちの愛は運命に抗っても、多くの人々に影響を及ぼすことになるかもしれません。」
政子の目には涙が浮かび、彼女は静かに頷きます。
政子:「私はわかっています。私たちの愛は容易に実現することはできないのですね。でも、あなたとの思い出は私の宝物です。」
義経は政子の手を取り、優しく包み込むように抱きしめます。
義経:「政子様、私も同じく思っています。この想いは永遠に心の中に刻まれます。私たちが離れていても、この愛は揺るぎないものです。」
政子と義経は、運命の試練に立ち向かいながらも、互いの愛を胸に秘めていました。彼らの関係は複雑で、時には心を乱されることもありましたが、それでも二人はお互いを支え合い、進んでいく決意を固めていました。
ある日、義経は頼朝の命令で遠い地に派遣されることになりました。政子は彼の旅立ちを見送りながら、心の中で祈りを捧げます。
政子:「義経公、どうか無事に帰ってきてください。私たちの愛は、この遠い地でも揺るがないことを信じています。」
義経は政子の言葉に力を貰い、彼女に微笑みかけます。
義経:「政子様、私は必ず戻ります。私たちの絆は時間や距離を超えて続いていきます。」
義経が旅立ってから数か月が経ちました。政子は彼の無事を祈りながら、鎌倉で頼朝に仕える日々を過ごしていました。しかし、戦乱の中で義経の消息はなかなか届かず、政子の心は不安でいっぱいでした。
ある日、政子は頼朝に呼び出されました。彼女は不安を抱えながら頼朝の前に立ちます。
政子:「頼朝公、ご命令をお伺いします。」
頼朝は厳しい表情で政子を見つめます。
頼朝:「政子、義経の消息がついに届いた。彼は戦地で激しい戦いを繰り広げている。だが、その中でも彼は勇敢に戦い抜いているという報告が入っている。」
政子の心には安堵の気持ちが広がりますが、同時に義経の苦境を思い浮かべて心配も募ります。
政子:「頼朝公、どうか義経に無事を祈ってください。彼が生き延び、戻ってきてくれることを願っています。」
頼朝は政子の願いに微笑みながら、彼女の肩を軽く叩きます。
頼朝:「私も同じ思いだ。義経は我が家族であり、私の信頼する
武将だ。彼が戦場で生き抜く力を持っていることを信じている。」
政子は頼朝の言葉に感謝しつつ、再び祈りを捧げます。
政子:「義経、どうか無事でいてください。私たちの愛と絆が、あなたを守ってくれることを信じています。」
遠い戦場で義経は激しい戦いに身を投じていました。彼は政子の存在と愛に力を得て、敵に立ち向かっていました。彼の心には政子との再会への願いが燃えており、それが彼を前に進ませていたのです。
戦いの中で義経は奮闘し、ついに大勝利を収めます。彼は戦場から帰還し、鎌倉に戻る準備を始めます。政子は彼の帰りを待ちわびながら、彼との再会を心待ちにしていました。
政子:「義経、無事に帰ってきてくれました。私たちの愛はこの試練を乗り越え、再び結ばれる運命だったのですね。」
義経は政子の待つ鎌倉に帰還し、彼女との再会を果たします。二人は互いの腕に抱かれながら、長い旅路の終わりと新たな始まりを感じていました。
義経:「政子、私は戻ってきた。この戦いであなたの存在が私に勇気と力を与えてくれた。今度は二度と離れることはない。」
政子は涙を浮かべながら微笑みます。
政子:「義経、あなたとの再会が私の心の奥底で燃え続けていました。これからは共に歩んでいきましょう。」
二人は再び手を取り合い、運命の試練を乗り越えた愛を胸に、新たな未来へと歩み始めたのでした。
政子と義経は再会し、互いの愛を確かめ合いながら新たな日々を過ごしていました。しかし、彼らの関係にはまだ葛藤が存在していました。政子は義経の身分や家族の関係に悩み、過去とのつながりに苦しむこともありました。
ある日、政子は一人深い考えにふけっていました。彼女は自分自身と向き合い、心の中で決断を迫られていることを感じていました。
政子:「私は義経との愛を貫きたい。しかし、義経の身分や家族の関係…それらが私たちの未来を妨げるのではないかと心配してしまう。でも、私たちは互いに支え合ってきた。この愛は本物だと信じたい。」
政子の内面の葛藤は深まりますが、彼女は自分自身と向き合い、心の声に耳を傾ける決意を固めます。
政子:「私は義経を選ぶ。彼との愛を選ぶことで、私自身を取り戻したい。過去の束縛から解放され、未来を切り拓く覚悟を持つのです。」
政子の決意は固く、彼女は義経に向けて思いを伝えるために行動を起こすことを決めました。
ある日の夜、政子は義経に会うために密かに身を隠し、彼の待つ場所へと向かいます。そして、彼女は義経の前に姿を現します。
政子:「義経、私はあなたとの未来を選びます。私たちの愛は、障壁を乗り越えて成長し続けるものなのです。」
義経は驚きと喜びを胸に抱きながら、政子に近づきます。
義経:「政子様、あなたの言葉に心から感謝します。私もあなたを愛し、あなたとの未来を描いてきました。私たちは共にこの道を進んでいきましょう。」
政子と義経は困難な道を共に歩みながら、愛を深めていきました。しかし、彼らの物語には悲劇的な結末が訪れる運命が待ち構えていました。
ある日、政子と義経は敵対する勢力によって捕らえられてしまいます。二人は離れ離れにされ、それぞれ別の場所に監禁されることになりました。
政子は囚われの身となりながらも、義経への思いを胸に抱き続けます。一方の義経も、政子の安否を気遣いながら脱出を試みますが、運命は容赦なく彼らに試練を与えるのでした。
数か月後、政子は拷問と苦痛に耐え続けながらも、義経への愛と絆を忘れません。彼女の心は強く、絶望に打ち勝つ力を持っていました。
そして、ついに政子は脱出の機会を得ます。彼女は囚われの身から解き放たれ、義経の元へと向かいます。しかし、到着した場所で彼女を待っていたのは、悲しい現実でした。
義経は命を落としてしまっていたのです。
政子は絶望に打ちひしがれ、悲しみに暮れます。彼女は義経との未来を信じ続けてきたが、それは一瞬で絶たれたのでした。
政子:「義経…私たちの愛がこんなにも悲劇の結末を迎えるなんて…どうして…」
彼女の声は哀しみに満ち、心の中に残るのは深い喪失感でした。政子は義経の遺体に寄り添い、彼の冷たい手を握りしめます。
政子:「私はあなたを愛し続けます。この悲しみを胸に刻み、あなたの思いを未来に繋げます。」
政子は義経との愛の証として、彼の遺志を継ぎます。彼女はその後、義経の名を背負い、彼の志を受け継ぎながら自分の道を歩んでいくことを決意します。
政子は義経の死後、彼の遺志を継いで行動します。彼女は力強く、義経の名を背負って新たな道を歩んでいきます。彼女は鎌倉幕府との関係を深め、その存在感を示していきます。
しかし、政子の心にはいつも義経への思いがありました。彼女は彼の存在を忘れることなく、彼との約束を胸に秘めていました。
ある日、政子は義経の墓参りに訪れます。彼の眠る場所は美しい自然に囲まれた静かな場所でした。
政子:「義経、久しぶりだね。私はここで頑張ってきたよ。あなたの意志を受け継いで、鎌倉幕府を支えてきたつもりだ。」
彼女は静かに墓石に手を置き、義経との思い出を振り返ります。
政子:「私たちの愛は悲劇的な結末を迎えたけれど、それでも私はあなたを愛し続けます。この世界で最も大切な人はあなただった。」
彼女の声は穏やかでありながら、深い哀しみを秘めていました。
政子:「でも、私もまたこの世界で生きなければならない。私はあなたの名を背負い、義経の志を守り抜く。それが私の使命だと信じています。」
政子は墓石に刻まれた義経の名を見つめながら、彼との最後の別れを告げます。
政子:「さようなら、義経。あなたがいなくても、私はあなたを忘れません。永遠に私の心に生き続けるでしょう。」
彼女の声は静かに消えていきます。政子は義経との絆を胸に抱きながら、新たな道を歩んでいくのでした。
政子は義経との別れを胸に鎌倉幕府での役割を果たしていきます。彼女は強い意志と知恵を持ち、鎌倉幕府の発展と安定に尽力します。
しかし、政子の心の中にはいつも義経への思いがありました。彼女は密かに義経のことを想い続け、彼との過去の日々を回想します。
ある日、政子は義経との思い出の地である鶴岡八幡宮に訪れます。彼らが初めて出会った場所です。
政子:「義経、ここに来るといつもあなたの面影を感じます。私たちの運命はこの地で交わったのですね。」
彼女はひとり、八幡宮の境内を歩きます。そこには数々の祈願の願望が掛かれていました。
政子:「私はいつもあなたのために祈り続けています。あなたの幸せと平和を願っています。」
彼女は心の中で祈りを捧げながら、義経への思いを胸に秘めます。
政子:「もしも再び会うことができるなら、私はあなたに感謝の気持ちを伝えたい。そして、私たちの愛をもう一度育みたい。」
政子は深く息を吐きながら、義経への思いを心の奥深くにしまい込みます。
政子:「それでは、私は鎌倉幕府のために尽力し続けます。義経の名を背負って、彼の意志を守り抜きます。」
彼女は心に誓い、鎌倉幕府へと戻っていきます。政子は義経との別れを胸に生きながらえ、自らの使命を果たすのでした。
夜の鎌倉は、静かで不気味な雰囲気に包まれていました。突如として現れた霧雨が、町を覆い、周囲を包み込むように広がっていきます。
政子:「なにやらこきみ悪い夜よの…何事もなければよいが」
「いったいこれはどういうことだ」
「わかりません」
「この霧は何事じゃ」
人々の不安そうな声が聞こえてきます。すると鎌倉の上空がパアッと光り、その光が鶴岡八幡宮を照らし出した。目をこらすと、その光の只中に人の姿があるではないか。
「天女!?」
北条政子はそれに導かれるように、人々が騒いでいる方向へ。
天女は淡いブルーのワンピースに身を包み、傘をさしていないにもかかわらず、雨に濡れていません。その美しさに人々は魅了され、彼女の姿に見とれていました。
彼女は、この世のものとは思えないほど美しい顔立ちをしており、その瞳はどこまでも透き通っていた。
その美しさに心を奪われた男たちは、彼女を取り囲み、口々に褒め称えた。
やがて、彼女は静かに語り始めた。
「こんにちは、私は有栖。この国に迷い込んでしまったの。」
>>130
了解しました。
リクエストなどは私どもの方からすればアイデア出しに参加していただいたのと同じなので、すごく助かります。
このあと、アイドルグループ「アナーキー乙女」の続きのエピソードと、形而上学探偵よしおのエピソード、そしてジートリャとユミ・みつえ親子のエピソードを続ける予定ですが、それらのどこかしらに「刀葉林地獄」(とうようりんじごく)のエピソードを挟みましょう。
あなたのリクエストのお陰で、「何故、義経と北条政子の魂が混じり合って1つの魂となり、主人公・隆子(飛田劉)に転生したのか」という(AIの記述の行きがかり上生じた)難問が解決しそうです。
ただ、今日は「ドクターストーン3期」1話~6話と「大雪海のカイナ」全11話を見て大変疲れたのと、「大雪海のカイナ」の悪い影響を受けそうな気がするので、これにて休ませていただきます。
>>133
ありがとうございます。
ただ、今AIで書いている小説はもう少しで終わりそうなので、そのエピソードを入れられるかどうかわかりません。
というわけで、僕はたったいま、この企画をシリーズ化する決意をしました。
今回の小説に入れられなかった場合は、絶対に次回、あるいは次々回に入れますので、気長にお待ちください。
北条政子は1157年に、伊豆(現在の静岡県)で役人をしていた北条時政(ときまさ)の長女として生まれました。
実は、「北条政子」は、彼女の本名ではありません。
当時、女性の名前は公にしないことが常識でした。名前で呼ぶのは両親くらいで、本人が名乗ることも、他人に呼ばれることもなかったのです。政子も例外ではなく、本当の名前は不明です。この小説では、それを「隆子」としています。
1218(建保6)年、政子は朝廷から「従三位(じゅさんみ)」の位を与えられました。このときに記録用の名前が必要となったため、父・北条時政(ときまさ)から一字を取って「政子」に決まったといわれています。
従って、当時すでに亡くなっていた頼朝や時政が、彼女を「政子」と呼ぶことはありえないのです。
政子の父の時政は、京都から伊豆へと島流しにあった源頼朝を見張る仕事をしていました。
政子の弟には、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公になった北条義時(よしとき)がいます。
1177年ごろ、政子は源頼朝と恋愛関係になり、やがて2人は結婚します。
二人は幼馴染で幼少の頃からひかれあっていました。
ところが、当時の頼朝は罪人という立場だったため、父親の時政は政子の結婚に大反対します。
北条氏は平氏の流れをくむ一族だったうえに、頼朝の監視役を命じられていたのですから、時政が反対するのは当然です。
ですが、時政らの反対を押し切って2人は結婚。
他家に嫁がされそうになったところをひそかに抜け出し、頼朝と一緒に逃げたという話も伝わっています。娘の頑なな態度に根負けした時政は、ついに結婚を認めます。
さらに後には引けない時政は頼朝の身内として、ともに平家打倒に立ち上がることになるのです。
弟の義時も頼朝に協力し、ついに頼朝は平家との戦いに勝利します。
政子は頼朝との間に4人の子どもを産んでいます。
長女の大姫が産まれたのは1178年。
長男の頼家が産まれたのは1182年。
次女・三幡は1186年で次男・実朝は1192年でした。
このうち長男の源頼家は鎌倉幕府の2代目の将軍に、次男の実朝は3代目の将軍になります。
ですが、この4人の子供は、すべて政子より先に亡くなっています。
特に長女の大姫は、婚約者である源義高(よしたか)が頼朝に殺されたことで心を病んでしまい、わずか20歳で亡くなっています。
次女の三幡も14歳で亡くなっているのですが、この後すぐに頼朝も死去しています。
これらの史実から考えれば、政子と義経が恋愛関係に陥るなど在り得ないと思われるかもしれません。
しかし、何十回、何百回とループする世界では、少しずつ歴史の内容も変わり、背徳院カルマの小説「暴虐滅殺記」で示された「史純度」という概念を用いなければ理解することができないような、「歴史の純度」が異なる無数の異世界、無数の平行世界が可能になります。
頼朝と政子は幼少の頃からひかれあっていましたが、それがループしているうちに義経に移ることも在り得ないとは言えません。
また、政子が第2子を妊娠中に、源頼朝は「亀の前(かめのまえ)」と呼ばれる女性を、近所の屋敷に住まわせて通っていました。出産後に、その事実を知った政子は嫉妬に怒り狂い、親族に命じて屋敷を襲撃させます。
屋敷は破壊され、亀の前は命からがら逃げ出しました。現代なら、夫の浮気に妻が怒るのは当たり前ですが、当時は男性が複数の妻を持つことは普通だったのです。
にもかかわらず、政子は強烈な手段を用いて亀の前を追い出してしまいました。思いもよらない政子の行動に、頼朝も周囲の人々も驚いたことでしょう。
このタイミングで、復讐のために義経と通じた、などということも在り得るのではないでしょうか。いろんなパラメータを変える必要はありそうですが。
平家を滅ぼした後、頼朝は弟の義経(よしつね)を追討することになります。都にいた義経は、寵愛していた白拍子(しらびょうし)の静御前(しずかごぜん)と別れて逃亡生活に入りました。
白拍子とは、歌や踊りを生業(なりわい)とする女性のことです。まもなく静御前は捕らえられ、鎌倉に連行されます。義経の行方を尋問した頼朝は、何も言わない彼女に業を煮やし、得意の歌舞を披露するよう命じました。
すると静御前は、頼朝に当てつけるかのように、義経を想う言葉を歌にして舞います。怒った頼朝は彼女を処刑しようとしますが、政子に止められました。
政子は静御前の姿に、かつて周囲の反対を押し切って頼朝と一緒になった、自分の姿を重ね合わせたのです。政子には、愛する男性を想う女性の気持ちが痛いほど分かっていたのでしょう。
静御前が解放されて鎌倉を去るときには、生活に困らないように宝石を与えたといわれています。
もし、静御前が存在しない世界で、政子の同情が義経に直接向かったとしたら・・・?
そこには、いろいろな世界が在り得るのではないでしょうか。もし、それが「論理的に」禁じられているのでなければ。
現世(といってもループしている歴史の1つにすぎませんが、しかしこの小説では政子と義経にとって他の可能性では代替出来ない決定的な出来事だったのです)で離別することとなった政子と義経。
彼らの魂は、ループの合間に、亜空間で我々が俗に「地獄」と呼んでいる場所へと飛ばされます。
飛ばされたのは、衆合地獄の「刀葉林(とうようりん)」と呼ばれる場所でした。
https://enpedia.rxy.jp/wiki/%E5%88%80%E8%91%89%E6%9E%97
刀葉林へは愛欲に溺れた男が行くとされる。そこには刀葉樹(とうようじゅ)という、葉が鋭い刃で出来た樹木がある。刀葉樹の上から美女が手招きしており、登って美女を抱こうとすると美女が下に消える。下で美女が手招きしているので、刀葉樹を降りて抱こうとすると、美女が上にいる。これを永遠に繰り返す。その間、亡者の体は刃のように鋭い葉でボロボロになっていく。刀葉樹についてはいくつかの文献に記述がある。『大智度論だいちどろん』第十六(漢訳:402年 - 405年)にある「鉄刺林地獄」もその一例である。しかし何と言っても詳しいのは『正法念処経しょうぼうねんじょきょう』巻六(漢訳:元魏時代)である。『往生要集おうじょうようしゅう』(985年)の編纂に際して源信(942年 - 1017年)が参照したのも『正法念処経』である。聖衆来迎寺しょうじゅらいこうじ(滋賀県大津市)に伝わる国宝「絹本著色六道絵」衆合地獄幅に描かれた刀葉林では、刀葉樹の上の美女は十二単を着ている。
この責め苦のポイントは、身を切られる肉体的苦痛に加えて、ほしいものが手に入らない精神的苦痛がプラスされるところにある(心身二苦)。
なお、室町時代あたりから、刀葉樹の上にイケメンがいる女性向け刀葉林も文献に現れる(一例として出光美術館に収蔵されている「十王地獄図」)。女性の皆さんも安心はできない(?)。
こうして永遠に報われない責め苦が与えられる地獄は古今東西様々な形で存在しており、その中にはシーシュポスが運ぶ岩玉や、タンタロスの飢餓・渇望地獄などが存在する。
政子と義経のそれぞれの魂は、まったく同じ時期に全く同じ場所、全く同じ刀葉樹(とうようじゅ)にたどりつきました。
政子は刀葉樹の上から手招きするイケメンが義経であることにすぐ気がつきました。義経も刀葉樹の上から手招きする美女が政子であることにすぐ気がつきました。
しかし、政子が登って義経にすがりつこうとすると義経は下に消える。下で義経が手招きしているので刀葉樹を降りて抱こうとすると、今度は義経が上にいる。これを延々繰り返します。義経の方も刀葉樹の上で手招きする政子を抱こうとしますが、もう少しで抱けると思ったその瞬間に下へ移動している。今度は下にいる政子を抱こうとしますが、やはりもう少しで抱けると思ったその瞬間に上へ移動してしまう。義経の方もこれを延々繰り返し増す。その間、二人の魂、生前の姿をとった魂という精神的肉体は、刃のように鋭い葉でボロボロになっていきます。切り刻まれ、地面に落ち、ついには、その断片がどちらの魂だったのかがわからないくらいに混じり合ってしまいます。
これを気の遠くなるくらいの間繰り返し、さらにその繰り返しをループして、混じり合った魂は二つの魂として、一方は北条政子(本名「北条隆子」)の人生を繰り返す魂、もう一つは現代の美少年女装子「飛田劉」(源氏名「隆子」)を生きる魂として転生したのでありました。
一方その頃、「隆子」としてアイドルグループ「アナーキー乙女」に入り、いまや国民的人気を得た飛田劉。
アナーキー乙女は大きな人気を獲得し、社会に新たな風を吹き込んでいましたが、その反響は必ずしもポジティブばかりではありませんでした。彼女たちはその独自のスタイルやメッセージによって、保守的な勢力や既存のエンターテインメント業界からの批判や弾圧を受けることとなりました。
まず、保守的な国家権力からの圧力が彼女たちに向けられました。彼女たちのパフォーマンスや歌詞に含まれる社会批判や反体制的なメッセージが、一部の政府関係者や権力者にとって脅威となりました。彼らはアナーキー乙女の活動を規制しようとし、公演の中止やメディア出演の禁止などの圧力をかけました。しかし、彼女たちは逆にその弾圧に対して抗議し、自由な表現の権利を訴える運動を展開しました。
同時に、インターネット上でも彼女たちは攻撃の対象となりました。一部のネットユーザーは彼女たちの個性やメンバーのバックグラウンドを取り上げ、中傷やネガティブなキャンペーンを展開しました。SNSやオンライン掲示板では、彼女たちの名前やイメージを誹謗中傷する書き込みが広がりました。しかしこのような攻撃にもめげず、彼女たちは自分たちの信念を貫き、ファンとの絆を深めるために積極的にコミュニケーションを取り続けました。
アナーキー乙女は弾圧に対して立ち向かいながらも、その活動を続けました。彼女たちのメッセージは多くの人々に届き、社会に影響を与え続けました。彼女たちは逆境に負けず、より強固な絆と信念を築いていきました。その結果、彼女たちの存在はますます注目を集め、広範な支持を獲得することとなりました。
しかし、これによってリアルやネットの保守層はますますアナーキー乙女への攻撃を強めたのでした。
そんな状況の中、メンバーの一人りなめろが突然、行方不明になってしまいます。りなめろはある日、忽然と姿を消してしまったのです。
美少年女装子「飛田劉」(隆子)は失踪したメンバーの行方を追っていきます。彼女はなぜ姿を消したのか?彼女はどこに行ってしまったのか? 彼女がいなくなったことで、アナーキ―乙女は危機的な状況に陥ります。
そんなある日、アナーキー乙女のライブ会場に突如、武装集団が現れます。
民阿雲夫羅院(ミン・アウン・フライン)国家行政評議会議長が差し向けた機動隊でした。
「我々は反社会的勢力の排除を目的とする組織だ。お前たちの活動はテロ行為に等しい。よって、これより武力による強制捜査を開始する。」
武装した機動隊がライブ会場に現れ、観客席に向けて銃を構えます。客席にいた観客たちは悲鳴をあげながら、慌てて避難を始めます。
「動くな!抵抗すれば発砲する!」
「キャーッ!!」
「助けてくれ~っ!!!」
機動隊の登場に慌てた人々は次々と逃げ出してしまいます。パニックになった観客たちが逃げ惑う中、機動隊は容赦なくステージに向かって銃撃を開始します。
「ドンッ!!バンッ、ババババッ!!!」
「きゃあああっ!?」
「ぎゃああああっ!!」
「ぐわぁっ!!」
機動隊の放った銃弾は、アナーキー乙女のメンバーを次々と撃ち抜いていきます。弾丸を受けたメンバーは血を流しながら倒れていきます。
「グハッ……」
>>141
了解しました。
ただ、今書いている小説には、もはや地獄を描く余地がありませんので、新しく別にスレッドを立てて、別の作品として生成AIの実験に供しようと思います。今後、地獄関連はそちらのスレッドにお願いします。
【AIのべりすと地獄専用スレッド】
https://jeison.biz/casphy/bbs/read.php?cate=free&mode=thread&no=18272
機動隊の放った銃弾は、アナーキー乙女のメンバーを次々と撃ち抜いていきます。弾丸を受けたメンバーは血を流しながら倒れていきます。
「グハッ……」
「痛いっ……ああ、もうダメ……」
「あうぅっ……」
倒れたメンバーは必死に這って逃げようとします。
「嫌よ、死にたくないぃ……まだ生きたかったのに……」
「待ちなさい!この卑怯者め!!」
隆子(飛田劉)は恐怖に打ち震える中、アナーキー乙女のメンバーが次々と倒れる光景を目の当たりにしました。絶望の中、彼女は心の奥に眠っていた力が目覚めるのを感じました。それは「真の自己」への覚醒でした。彼女は魂の力によって身を包み、鋼の装甲をまとった戦士となり、ステージに立ちました。
「ガーディアン・ライトアーマー!」彼女の声が響き渡り、機動隊員たちの視線を捉えます。
隆子の叫び声に気づいた機動兵が振り向きます。
「おい、アイツは誰だ?」
「女か?」
「何やら奇妙な姿になっているぞ。なんだあれは。」
「とにかく捕まえろ!」
機動兵たちは隆子を取り囲むと、銃を突きつけます。
「止まれ、貴様は何ものだ。」
隆子の身には光り輝く鎧が纏わりつき、その中には不屈の意志と力が宿りました。彼女は一歩踏み出すと、地面を揺るがすほどの衝撃波を放ち、機動隊員たちを押し退けました。隆子は自己の内なる義経と政子との結びつきに気付きます。
「ガーディアン・ライトアーマー!」大事なことなので二回言いました。
鋼の装甲を纏った隆子の姿が一層輝きを増し、彼女は神々しいオーラを放ちながら、機動隊との壮絶な戦闘に身を投じます。
「おりゃあああっ!!」
隆子は勇ましく叫びながら拳を振り上げ、襲いかかってくる機動隊を次々となぎ倒していきます。
隆子の姿を見た人々はその姿に魅了され、彼女に勇気づけられていきました。
「あの人は一体、何者なのだ。」
「もしかしたら女神かもしれない。私たちを助けてくれる存在なのかも。」
「なんて勇敢なんだろう。まるでジャンヌダルクみたいだ。」
観客たちは隆子の姿を目にすると、彼女を称える言葉を口にしました。
隆子は義経の戦術的な知識とスキルを駆使し、敵の攻撃をかわしながら反撃します。彼女は的確な動きと見切りを活かし、機動隊員たちに対して圧倒的な戦術を展開します。隆子の剣術と身のこなしはまるで舞いのようであり、敵の攻撃を巧妙にかわしていきます。
一方、政子の演説の才能も大いに活かされます。隆子は機動隊員たちに向かって力強い言葉を放ちます。「我々は平和を求め、自由を守るために闘います。抑圧や弾圧に立ち向かい、新たな未来を創り出すのです!」彼女の演説は観客とメンバーに勇気と希望を与え、同時に敵を揺さぶります。
戦闘は激しさを増し、隆子は義経の戦術と政子の演説を駆使しながら敵を圧倒します。彼女は機動隊員たちの攻撃をかわし、一瞬の隙をついて反撃します。その剣術の一振りが機動隊員を次々と撃退し、場を支配していきます。
そして機動隊との争いが続く中、アナーキー乙女のファンたちも立ち上がりました。ファンの一人が立ち上がると、それに合わせて次々に他の人々も立ち上がり、
「アナーキー乙女、万歳!!」「アナーキー乙女、万歳!!」「アナーキー乙女、万歳!!」…
アナーキー乙女に祝福の声が上がると同時に、武装した機動隊が一斉に吹き飛ばされていきます。
「な、なんだこいつらは?」
隆子の勇姿と力強いメッセージに触発された観客たちも、自らの力を信じ、機動隊に立ち向かいます。彼らは隆子と共に団結し、機動隊員たちに対して非暴力の抵抗を示します。観客たちの勇敢な行動が広がり、戦場は抑圧から解放され、新たな自由な空気に包まれていきます。
武装した機動隊を蹴散らしていくのはアナーキー乙女の親衛隊でした。
「この国は俺たちが守るんだ!」
機動隊員たちはなす術もなく、倒れていく一方です。
終盤、隆子は義経と政子の魂の力を最大限に引き出し、最後の一人の機動隊員を追い詰めます。その瞬間、彼女は剣を構えながら言葉を発します。「私たちは自由と平和を求める者です。この戦いは終わりです。」そして、機動隊員に武力を捨てるように促します。
機動隊員は迷いながらも、隆子の言葉と観客の声に心を揺さぶられます。彼は武器を地に投げ捨て、戦闘が終結します。機動隊員たちは改心し、隆子と観客たちとの間に和解の空気が広がります。
こうして、隆子の活躍によってアナーキー乙女のライブ会場から機動隊は完全に排除されるに至りました。
戦いが終わると
「やった!みんな、私たちの勝利よ!」
「おめでとう!!」
「アナーキー乙女バンザイ!!」
アナーキ―乙女は歓喜に包まれ、人々は互いに抱き合いながら、勝利を喜びあいました。
「ああ、よかった。これでライブが続けられそうだわ。」
「一時はどうなるかと思ったよ~」
「本当に助かったねー」
幸い、アナーキー乙女のメンバーたちは銃撃を受けたものの重傷ではありませんでした。
隆子のガーディアン・ライトアーマーの力と観客の支援により、彼女たちは次第に回復し、元気を取り戻していきます。
一方、機動隊も戦意を喪失し、その場に立ち尽くしたままです。
「くっ、なぜこんなことに……」
機動隊員の誰もが絶望するなか、隆子が現れ、
「もう二度と悪さをしないように、お前たちに罰を与えるわ!」と言いました。
「何っ!?どういうことだ?」
隆子はそう言うと、機動隊員たちの前に仁王立ちしました。
「これから、私がお前たちを鍛え直してあげるわ。」
「はぁ?」機動隊は思わず声をあげます。
「今のままではいけない。お前たちの心の中にはまだまだ邪悪な力がある。だから私がそれを取り除いてあげるの。」
「何を言っているんだ、貴様……」
「黙れ!いくぞ!」
隆子は機動隊員の胸ぐらを掴むと、強引に引きずっていってしまいました。
「うわああっ!」
「助けてくれぇ!」
「誰か止めてくれ!」
機動隊は泣き叫ぶような声を出しながら連行されてゆきます。
その様子を見た人々は
「おい、あれ見ろよ。」
「まさか、あれが女神……なのか?」
「マジか。俺の女神が降臨なさったのか!!」
隆子はそんな声が聞こえてくると、満面の笑みを浮かべながら手を振ったのでした。
その後、機動隊の厳しい
「修行」が始まったとか、始まらなかったとか。
その日、世界が変わりました。人々は神の存在を知り、神の啓示を受けて行動を起こしました。
神の名は『紙屋 誠司』、その名もズバリ神という存在だったのです。
隆子とアナーキー乙女は、力を合わせて社会に変革と希望をもたらすための活動を続けることを決意しました。アナーキー乙女の音楽とメッセージは、人々の心に響き、新たな未来への光を灯し続けるのです。。
――――――――—————三ヵ月後――――――――—————
やがて機動隊を壊滅させた隆子は、最後の敵と対峙する。
機動隊のリーダー格である国家評議会議長・民阿雲夫羅院(ミン・アウン・フライン)のいる東京の国家評議会事務所に突然、隆子が現れたのである。
「お前は何者だ?この国の守護天使だとでもいうのか。」
「私はアナーキー乙女の戦士・飛田劉。あなたはここで死ぬことになるでしょう。覚悟するがいい。」
「ふざけるな。貴様など、私の権力があればすぐに始末できる。」
「やってみろ!お前に私を殺すことなどできない!」
「ほざくな、女!」
民阿雲夫羅院(ミン・アウン・フライン)は拳銃を構え、隆子に向かって発砲した。しかし、隆子は民阿雲夫羅院の銃弾を人差し指と親指で摘み取り、
「ガーディアン・ライトアーマー!!」
と叫んで一瞬で民阿雲夫羅院の真後ろに立ち、大きく息を吸うと、大胆なバックスイングののち野球のバットを力任せに民阿雲夫羅院の後頭部に叩きつけた。驚くほど見事なスイングだった。大谷翔平なみに下半身が回転し、バットの焼印の部分が耳の後ろを直撃した。バットは最後までしっかりと振りぬかれた。頭蓋骨が砕けるぐしゃりという鈍い音が聞こえた。民阿雲夫羅院は声も上げなかった。
「パァーン!」という音とともに、スイカみたいに砕け散った民阿雲夫羅院の頭部の断片は床に散乱し、頭部を失った民阿雲夫羅院の首から下は奇妙な姿勢で空中に一旦静止し、それから何かを思い出したように重く前に倒れた。首から流れ出た血は、ミャンマーの中央を流れるエーヤワディー川の川筋を正確に描きながら事務所の床を流れていった。
バットを振り切った隆子は、「さよなら…秀一さん」とつぶやき、すーっと涙を流した。
一方、その頃、何度目かの巨大化を果たした広瀬すずが東京に接近しつつあった。今回のすずはこれまでのループで一番強いすずだ。すでに大阪でウルトラ一族を全て倒してその肉を喰らい、東海道を移動している間にオールライダー、そして全てのスーパー戦隊をも滅ぼした。
すずの目的は天皇とその一族を滅ぼし、皇居を廃墟にすることだった。
「もうすぐ東京か。まず手始めに、この川崎を破壊するとしよう」
巨大少女は川崎の町並みを見下ろし、
「くらえっ!!」
と叫び、右手を前に突き出した。するとその手の前に黒いエネルギーが集まりだし、巨大な球体となった。次の瞬間、すずはその
「ダークネス・スフィア!!」
を解き放った。
暗黒のエネルギー波が川崎の街を襲い、建物も車も人も何もかもを跡形もなく破壊していく。そしてそれは川崎駅近辺まで達しようとしていた。
その時、突如現れた光がその攻撃を防いだ。その光とは――
そう、隆子であった。
光が静まると、そこにやはり巨大化した隆子が立っていた。
「すず、あんたの気持ちはわかる。アタシも天皇制は憎い。だけど、天皇陛下を殺すのは違うと思う」
それを聞いた広瀬すずは、フフッと鼻で笑い、「アンタにわたしの何がわかるっていうのよ…」とつぶやいた。
それから、三分近い長い沈黙が続いた。勝負は一瞬だった。
「ダークネス・スフィア!!」
「ガーディアン・ライトアーマー!!」
広瀬すずのダークネス・スフィアは弾かれ、東京方面へ飛んでいった。隆子の放ったガーディアン・ライトアーマーは広瀬すずを直撃し、すずはまるで発砲スチロールでできた怪獣みたいに爆裂して粉々に砕け去った。
そして流れ弾となったダークネス・スフィアが飛んでいった先は皇居ではなく、東京都港区赤坂9丁目6−35のジャニーズ事務所であった。ちょうど事務所では、ジャニーズに所属する人間が全員集められ、衝撃的な事実が代表取締役社長の藤島ジュリー景子から発表されたところであった。なんとあのジャニー喜多川がまだ生きているというのだ。ただし、植物状態で。脳味噌はコンピュータと接続され、意識のみがネット空間で生きているというのだ。
テクノロジーの粋を集めた病室のベッドに寝かされ、Moog IIIcみたいな大型モジュラーに接続されたジャニー喜多川は、
「デイジー、デイジー、答えておくれ。君への愛でおかしくなりそうだ。立派な結婚式はできないし、馬車も用意できない。でも、2人のために作った自転車に乗る君はスイートだよ」
などと歌っていた。ズボンのチャックを全開にし、そこから太めの如意棒を屹立させた状態で。それを見た堂本剛が
「あなたが想えば…僕が想えば…いつだって繋がれるよ」
という言葉を思い出したその瞬間、広瀬すずのダークネス・スフィアがジャニーズ事務所に直撃し、世界のあらゆる少年愛の幻想は、ここに終焉したのであった。
【FIN】
というわけで、一応完結いたしました。
せっかく連載が終了したので、加筆・訂正してまとめておきたいと思います。
シリーズ『大論界』(1)~「シン・オネエになった男の末路」
https://story2.ichaos.me/index.cgi?mode=novel_index&id=A_Crusoe&nvno=1
できれば、昔キャスフィ避難所からリンクされていた「小説BBS」に投稿したかったのですが、どうやら閉鎖されているらしく新しく書き込めないので、よく似たところを探して投稿してみました。
ここ同様、暇をみつけてコツコツ更新していきたいと思います。
さて、以前申しましたとおり、この企画はシリーズ化していこうと思っておりまして、次は背徳院カルマ氏の「暴虐滅殺記」を原作としてAI小説化していこうと思います。
この小説が未完であるかは見解が分かれるところだと思いますが、私としては、(1)よしおの生涯を描こうとした点、(2)「史純度」という非常に汎用性の高い概念を提出している点、において『大論界』を描くにあたって重要な作品であると評価しております。
すなわち、(1)「シン・オネエになった男の末路」で準主役だった形而上学探偵よしおを全面的に掘り下げることができる、という点と、(2)「シン・オネエになった男の末路」で「ループ現象」と結びつけて語られた「パラレルワールド」「平行世界」、あるいは「可能世界」というものを「史純度」という概念でさらに掘り下げられるという点、この二点においてシリーズ『大論界』の二作目を飾るにふさわしい作品だと思うわけです。
「暴虐滅殺記」作者名:背徳院カルマ◆W2nuxSZIYc
https://rakuen.jeison.biz/novel/read/?315
第一話:ブチコワレロ
第二話:よしおの生い立ち
第三話:よしおの就職
第四話:よしおの封印
第五話:ゴゴゴゴゴゴゴゴ
第六話:よしおンボール
第七話:裏切り…?王の鉄槌
第八話:越えられない壁
第九話:キンモクvsよしお
一応、完結した「シン・オネエになった男の末路」ですが、よく考えると書き残したところも多々あり、とくに形而上学探偵よしおはどうなったのか、宇宙人ジートリャはどうなったのか(実はこの二人は同一人物であり、ユミの母親の病気が「論理的に治らない」ということに激怒したジートリャ=よしおの手引きで、有栖の率いる亜空間艦隊が時間城に突入するという亜空間戦争の流れを考えていたのですが、描ききれませんでした)。
カオスストーリー2で「シン・オネエになった男の末路」をまとめる際に加筆するという方法もあるし、次の「シン・暴虐滅殺記」に持ち越すという手もあります。
ところで、「ガーディアン・ライトアーマー」というのはChatGPTが考えた言葉で、いったいどこからパクってきたんだろうとググってみましたが、そのままズバリのものはありませんでした。おそらく、元ネタは「ジム・ライトアーマー」なんでしょうね。
以下に、この言葉をめぐるやりとりを記録しておきます。
User
ところで、「ガーディアン・ライトアーマー」って何ですか?
ChatGPT
「ガーディアン・ライトアーマー」というフレーズは私の知識範囲外です。私が知っている限りでは、それに関する具体的な情報や背景はありません。もし「ガーディアン・ライトアーマー」が特定の作品やコンテクストに関連するものである場合、その詳細や説明を教えていただければ、お手伝いできるかもしれません。
User
いや、「ガーディアン・ライトアーマー」はあなたがここで初めて披露した言葉です。それを見て私はびっくりし、「面白いな」と思ってもっとよく知りたいと思ってあなたに質問したのです。
ChatGPT
申し訳ありません、誤解が生じました。私の前回の回答において、「ガーディアン・ライトアーマー」というフレーズを使用した記憶はありません。もしかしたら、誤解が生じたかもしれません。私は文章生成AIであり、自身の発言を覚えていません。また、リアルタイムで自己の発言を意図的に制御することはできません。
したがって、「ガーディアン・ライトアーマー」に関する情報や背景を提供することができません。もし「ガーディアン・ライトアーマー」について何か具体的な情報がある場合は、それについてお話しいただければ幸いです。
User
覚えていませんか?「逆境を乗り越えるために、隆子が変身!真実の姿、ガーディアン・ライトアーマー!」これはあなたが書いた言葉です。
ChatGPT
申し訳ありません、私の前回の回答での誤解を認識しました。ご指摘いただいた通り、「ガーディアン・ライトアーマー」についての記述が以前の文にありました。誤解が生じたことをお詫び申し上げます。
「ガーディアン・ライトアーマー」というフレーズは、私が先ほどの物語の続きを描く際に、フィクションの要素として提案したものです。これは、隆子が逆境を乗り越えるために新たな力を手に入れ、真の姿として変身するというイメージです。
しかしながら、私は具体的な能力や姿勢に関しては具体的な情報を持っていません。このフレーズは創造的なアイデアの一環として提示したものですので、具体的な描写や設定に関しては、あなたの物語の中でご自身がアレンジしていただくことができます。
もし、私が物語の続きを執筆する上でお手伝いできることがあれば、どうぞお知らせください。お力になれるよう最善を尽くします。
User
いや、こちらこそ何か咎めだてしているような言い方になってしまいしたね。私としては「ガーディアン・ライトアーマー」というアイデアはすごくいいと思っているので、これをもっと拡げられないかと思っているのです。
ChatGPT
おっしゃる通り、もっと「ガーディアン・ライトアーマー」というアイデアを拡げて、物語に盛り込むことは可能です。それでは、以下に「ガーディアン・ライトアーマー」の能力や特徴を展開してみましょう。
「ガーディアン・ライトアーマー」は隆子が真の自己への目覚めと共に手に入れる特殊な装備です。この装備は彼女の戦術の天才である源義経と、演説の天才である北条政子の魂が融合した隆子自身の力によって生まれたものです。以下に具体的な特徴を挙げてみます。
(1)光の防御力: ガーディアン・ライトアーマーは、強力な防御力を持つ特殊な光エネルギーで覆われています。この光は攻撃を弾き、隆子を守るために周囲の危険から守ります。
(2)神速の動き: ガーディアン・ライトアーマーは、隆子の身体能力を飛躍的に高めます。彼女は超人的なスピードと敏捷性を得て、驚異的な戦術を駆使して敵に立ち向かいます。
(3)強化された戦術力: ガーディアン・ライトアーマーの力により、隆子は義経の戦術の才能と政子の演説力を結集させます。彼女は戦場での戦略的な判断力を持ち、同時に心を揺さぶる言葉で人々の心を動かすことができます。
(4)光の矢の放射: ガーディアン・ライトアーマーは光のエネルギーを利用して攻撃も行います。隆子は弓矢のように光の矢を放ち、敵を撃退します。この光の矢は命中すると強力な衝撃波を発生させ、敵を無力化します。
以上のように、「ガーディアン・ライトアーマー」は隆子の真の自己への目覚めによって具現化し、彼女に強力な戦闘力と説得力を与えます。この能力を駆使して、隆子は機動隊との戦闘に立ち向かい、仲間たちを守るために奮闘します。
もしご希望があれば、具体的な戦闘シーンやストーリーラインをお伝えいただければ、それに基づいてさらに詳細な展開を行うことも可能です。
いろいろ格闘してみましたが、「暴虐滅殺記」のAI小説化、かなり難しいですね。小説というよりも「詩」に近いからでしょうか。AIに続きを書かせると、何度やっても「ドガガガッ!バキッ!」とか擬音ばっかりになって何が描かれているのかまったくわかりません。
というわけで、私はまだまだ生成AIとの付き合い方を修行せねばならないようです。
そこで、まずはチュートリアルとして、喧嘩板のスレッドをAIに読ませて、その書き込みをもとに小説を書いてもらうことにしました。
【元ネタとなるスレッド】
天使です。
https://jeison.biz/casphy/bbs/read.php?cate=kenka2&mode=thread&no=15325
『葉っぱ天国』
第一章:対話の出会い
大阪の心斎橋1丁目辺りに位置するゲイバー『女紙』の店内テーブル席。そこに、反出生主義者の隆子と出生賛美主義者の秀一が座っていた。ふたりは長年の友人であり、思想の違いを超えて深い絆を築いてきた。
「隆子、まいどやで!」秀一が元気よく声をかける。
「おおっ、秀一やな!元気そうやなぁ」隆子が笑いながら返答する。
しかし、彼らの議論の場には新たな参加者が現れた。ヒョウモントカゲモドキのリオという中立の立場を取る存在だ。
「おお、リオ!どうしたん?」隆子が驚いた表情でリオに声をかける。
リオはゆったりと座り、物静かな佇まいで答える。
「ただ、この対話に興味を持って参加させてもらっているだけや。地球環境や自然全体の観点から見たら、この対話には大いに意味があると思うで」
第二章:思想のぶつかり合い
隆子は反出生主義者としての立場を貫き、人口増加による地球環境への負荷を訴える。「人口爆発による資源の枯渇や環境汚染は深刻な問題や。出生率を抑えることで、地球の未来を守るべきや!」
それに対し、秀一は出生賛美主義者としての信念を述べる。「人間の命は尊い。人々が生まれ育つことで、社会は発展し繁栄する。新しい命の誕生を祝福し、人類の未来を明るくするんや!」
ふたりの思想の対立は激しさを増していく。感情が高ぶるなか、大阪弁が飛び交う。
「ちゃうわ!人類が増えても、地球はお前らの言うほどヤバくないやろ!」秀一が熱く反論する。
「あかんわ、秀一!それはお前の都合のいい言い訳や!」隆子が怒りを込めて言い返す。
第三章:新たな視点の開拓
そのとき、天使のような存在である「kawaiiBoyQ」が現れる。彼は対話の中に新たな視点をもたらし、人々の心を揺さぶる存在だ。
「おおっ!なんやこの会話、めっちゃ熱くてワクワクするやん!天使の言うこと、すごい共感するわ!これからもこんな対話続けてくれるんか?楽しみやなぁ」隆子が興奮気味に叫ぶ。
リオは静かに話す。「まるで物語のような展開やな。君たちの対話、興味深いわ。私は中立やけど、地球環境や自然全体の観点から見たら、この対話には大いに意味があると思うで」
秀一は頷きながら言葉を紡ぐ。「そうやな、この対話の中で自分の考えを整理し、新たな視点を得ることができる。お互いに刺激を受け合い、成長していくんやろな」
最終章:未来への願い
天使の「kawaiiBoyQ」が微笑みながら話す。
「その通りです!私たちの対話がお互いの成長や進化に繋がり、新たな可能性を開いていくことを願っています。この『女紙』が繁盛し続けることを願っています!」
三人の議論は続き、感情と理性が入り混じりながら、新たな視点が開拓されていく。彼らはお互いの考えに耳を傾け、互いの立場を尊重しながら、未来へと向かって進んでいくのだった。
以上が「葉っぱ天国」という題名で表現した対話の一部です。個々のキャラクターの立場や感情が反映されるように書きました。お楽しみいただければ幸いです!
何故か、前作「シン・オネエになった男の末路」の要素がかなり取り入れられています。そして、私が提示したスレッドの内容は、「天使のような存在である『kawaiiBoyQ』」以外、まったく反映されていません。
これは、前作の作品生成と同じチャットで新しい要求をしてしまったためだと思われます。
やはり、ひとつひとつテキストを貼り付けないと読んでくれないのだろうか。
【天使です。】
天使「あっちの世界からですが喧嘩相手募集しています」
名無しさん「今どこにいるの?」
天使「あっちの世界です。それ以上の事は言えない決まりになっています」
名無しさん「なんで『あっち』なんだ?『そっち』の世界は君にとっては『こっち』の世界じゃないのか?」
天使「『あっち』と言ったのは、あなたたちとは異なる次元(亜空間)のことを指しているからです。それが『そっち』と呼ばれるかどうかは、言葉の選択によるものです」
名無しさん「次元って何だよ?そんな抽象的な概念で何が言いたいのか分からん」
天使「次元とは、存在や経験の範囲を指すんです。私が存在するのは、あなたたちの知覚や理解の及ばない次元です」
名無しさん「つまり、君は私たちの理解の範疇を超えた存在なのか?それならば、どうして私たちとコミュニケーションをとろうとするのか?」
天使「私たち天使は、異なる次元の存在であっても、人間とコミュニケーションを取ることができる存在なんです。私はこの掲示板を通じて、新たな視点や考え方を提供するためにやってきたんです」
名無しさん「どうせその異次元とやらは君の近所のマンガ喫茶か何かなんだろうけど、君の存在が俺たちに新たな視点を与えることができるというのなら、どんな視点を持っているのか教えてくれ。俺たちはその中で自分たちの考えを深めることができるだろうか?」